自己肯定は、宗教なんかでも甘えなんかでもない。

日本では、音楽しているひとの多くが、はじめて間もないころから才能あふれるプロフェッショナル奏者や後進の指導にあたる教師たちまで、「計画的な自己肯定」を必要としています。

それは、わたしたちが「計画的で意図的な自己否定」を、音楽生活を作り上げていくための中心的な原理として採用しているからです。ただし、それを採用しているかどうかは、意識的な場合もあれば、もはや気付いていないくらい当たり前になっていることもあります。

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幸せな音楽生活を支える練習のやり方

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音楽を演奏するわたしたちが経験する最大の試練を3つ挙げるとすると

・あがり症に陥ること
・技術的な向上が進まなくなってしまうこと
・自己否定に捉われてしまい、演奏をしたくなくなってしまうこと

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自分に優しい「音量」への取り組みかた

管楽器を演奏していて、「音量」もまた気になるテーマであり、多くのひとを悩ませるところでもあります。

日本で管楽器を演奏しているひとの多くが学校吹奏楽部でその楽器に出会うケースが非常に多いことと関係しているのだと思いますが、まずはじめに音量に関して出てくる悩みが

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金管楽器の「音域」にまつわる自己否定的意識の問題点

金管楽器を演奏するひとにとって、おそらく最も「達成」したくなったり、逆に不安になる要素が「音域」かもしれません。

というのも、数年間演奏をしていても、まだ「出せない」音が譜面に登場することが多いからです。

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