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・特定の感覚を感じている必要はない、どんな感覚であってもいいので
・奏でたいものを奏でたいように奏でるために頭が動いて体全体をついていかせながら奏でる
・心身全体に「うまくなる」チャンスを繰り返し与える。直し・訂正をしなくていい
「7つの原理」カテゴリーアーカイブ
『間違っている』という感じ
前の記事を読んだ方から、「感覚は使ってはいけない、という意味に取れる」という反応をもらいました。なるほど、と思って考えているうちにさらに面白い考えや説明が浮かび上がって来たので、書いてみます。
まず、「感覚は当てにならない」ということをより厳密に言うと、
感覚は当てにならない
アレクサンダー・テクニークでは「感覚は当てにならない」という表現が出てきます。これまでアレクサンダー関連書籍を読んだことがあったり、実際にアレクサンダーレッスンを体験された方は、ひょっとしたらその意味を不思議に思っていたかもしれませんね。
ある日のアレクサンダー教師養成クラスに出席していて、(もう2年前になると思います)いつものようにホルン演奏への応用をリクエストして実際に楽器を吹いているところをチェックしてもらいました。
感じで「正否の判断」はできない
「正しい」「間違っている」という評価をするときに、自分の「感じ」は当てにならない、ということがあります。
人間のシステムは、相対的です。
習慣的なやり方・反応を「しない」
楽器を演奏しているなかで、いつもいつもほとんど同じような動きと感覚と力の入れ具合で音を出したり、楽器を動かしたり、イスに座ったりしていると思います。
これが「習慣」です。
目的に至る手段
ホルン演奏の具体的な事から、「目的に至る手段」を考えてみましょう。
まず、フォルテの演奏を例として見て行きましょう。
頭と脊椎
ホルンを吹いているとき、身体のどういう部分に気が行っていますか?
どういう動きを考えていますか?
おそらく、呼吸・アンブシュア・お腹・指・舌 あたりが代表的なところじゃないでしょうか。
「やり方」が「機能」に影響する
ホルンの演奏において身体がやっていることには次のようの事があります。
・呼吸
・吐く息のコントロール
・唇を動かす
・レバーを指で動かす
・楽器を支える
気付くこと
楽器の練習をするときに、どういったことに気付きがあるでしょうか?
きっと音が望み通りだったかそうでないかは、ほぼ全ての人が「楽器を演奏しているとき」には気が付いているでしょう。
オケで吹いていても…… 統合された気付き・注意
あるオケのリハーサルでのこと。
フルタイムのプロオケで独立したパートをもらって仕事をするのは初めてなので、エッライ緊張していました。