David Wilken氏のウェブサイトより、記事「The Three Basic Brass Embouchure Types」(原文こちら)の翻訳です。
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3つの基本アンブシュアタイプ
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多数の金管奏者のアンブシュアを注意深く観察していると、楽器や練習のやり方に関係なく、ある特定のパターンが浮かび上がってくる。
全ての金管楽器奏者に普遍的に見られる二つの特徴=「唇を通過する息の流れる方向」と「歯に沿ってマウスピースと唇を押し上げたり引っ張り下げたりする動き」を用いることで、全ての金管奏者のアンブシュアを3つの基本的なタイプに分類することができる。
このアンブシュアタイプはそれぞれかなり異なる機能の仕方をするので、金管指導者にとってはこれを理解するのが大切である。同じ指示を与えても、各タイプによって反応の仕方が異なるからだ。
タイプごとに適切なアンブシュアの形を理解できると、それは指導者にとって生徒をもっと効果的に教えることの助けになるし、生徒がそのひと自身の解剖学的構造に適していないアンブシュアの作り方をしている場合そのことに気づくことができる。
また、生徒が深刻なアンブシュア機能不全に直面している場合、問題の真の原因を発見し、問題の修正をいかに進めるかの最善の手立てを講じることの助けにもなる。
もっと読み進める前に、この記事でわたしが
「息の流れの方向」
「アンブシュア動作」
という言葉を使う際、正確に何を意味しているかを理解しておいてもらうことが必要だ。
「息の流れの方向」に関する記事はこちら
「アンブシュア動作」に関する記事はこちら
【超高位置タイプ】
❇︎超高位置タイプの写真❇︎
このタイプのアンブシュアは、もっともよくあるアンブシュアのひとつだ。このタイプの奏者はマウスピースカップ内において上唇が75%~90%を占めるようなマウスピースの当て方をする。低音金管楽器の場合、鼻にかなり近い場合もある。
このタイプの奏者は普通は上下の歯をだいたい揃えて演奏しており、またマウスピースの角度はまっすぐに近い。
このタイプのアンブシュア動作は常に、音域を上がるにつれてマウスピースと唇を押し上げ、音域を下がるにつれてマウスピースと唇を引っ張り下げる。
超高位置タイプの奏者たちは、高音域の発達にあまり苦労しない傾向があり、低音域の鳴りをよくするために努力を必要とすることがある。
このタイプの奏者の音は、明るくクリアな音と表現できることが多い。
【中高位置タイプ】
❇︎中高位置タイプの写真❇︎
中高位置タイプのアンブシュアもとてもよくあるタイプである。
超高位置タイプと同じく、マウスピースのカップ内において上唇が下唇より多くを占めるような当て方をする。ただし、中高位置の場合は、超高位置より真ん中寄り(上下で見た場合)になる傾向があり、上唇の割合は50%~75%程度である。
中高位置タイプの奏者は若干顎が後ろにある位置で演奏する傾向があり、これによりマウスパイプの角度は少し下がり目に傾く。ただし、例外もいくつかある。
この中高位置タイプと先述の超高位置タイプを区別する特徴は、中高位置は超高位置のタイプといつも逆のアンブシュ動作を用いることである。そのアンブシュア動作とは、音域を上がるにつれてマウスピースと唇を引っ張り下るということだ。
中高位置のアンブシュアタイプの奏者は典型的には暗く豊かな音色を発達させることが多く、反面、これをやりすぎて高音域を犠牲にすることがある。
柔軟性は、このタイプの長所であることが多い。
【低位置タイプ】
❇︎低位置タイプの写真❇︎
この低位置タイプは、先述の「超高位置」「中高位置」=下方流方向に比べると数は少ない。
この低位置タイプの奏者は、マウスピースカップ内における上下の唇の割合が、下唇が優るようなマウスピースの当て方をする。下唇が50%~90%を占める。
この低位置タイプにおいては、他のタイプに比べてマウスパイプの角度が奏者により多様である。頻繁なのは、上下の歯を揃えてマウスパイプの角度を水平に近くして演奏しているケースである。
低位置タイプのアンブシュ動作はほとんどいつも、音域を上がるにつれてマウスピースと唇を顎先へと引っ張り下げ、音域を下がるにつれて鼻の方へ押し上げる、というものである。
低位置タイプは全体的には数が少なく稀であることもあって、大半の金管指導者は、その解剖学的特徴に適合したアンブシュアタイプの持ち主である低位置タイプの奏者たちに、不要で誤った修正を施そうとして問題を引き起こしがちである。
また、このアンブシュアタイプに属する奏者たちは、自分のアンブシュアタイプに合わない練習方法に対する反応が、ほかのタイプより敏感に現れるようだ。そのため、指導者たちはこのアンブシュアタイプが間違ったアンブシュアだと勘違いしてしまう
低位置タイプの奏者たちは往々にして明るい音を持ち、また高音域を自分の強みとする。ちゃんと低位置タイプとして演奏していれば、あらゆることが快適で簡単に感じられるのもこのタイプの強みだ。 反面、ほんの少しでも当て方が自分のタイプからずれると、一気に悪循環に陥りやすくもある。
【結論】
重要なのは、ここまで説明していきた3つのアンブシュアタイプは、自分や指導者が選ぶものではないという点にある。タイプは、奏者個有の解剖学的特徴によりどれがいちばん機能するかによって決まるのだ。
多くの奏者が、自身の身体的特徴に合致しないアンブシュアでいまも演奏している。それでもかなえい上手に演奏ができていることもあるが、本来その奏者に適したアンブシュアで演奏をすることによりできるようになるはずのことまでは決してできない。
奏者によっては、音域によってアンブシュアタイプを変えていることすらあるが、その場合は明らかな断絶が生まれ、それをカバーする無理な奏法を非常な努力を伴って行ってごまかしている。
本人の解剖学的特徴にフィットしない方法で演奏を続けているうちに、アンブシュアがまったく機能しなくなってしまうという経験をする奏者もいる。
金管指導法において、アンブシュアタイプの分類モデルを用いるという方法は決して新しいものではない。ドナルド・ラインハルト がわたしが知る限り初めてこの方法を指導法のなかの重要な要素に位置付けた者だ。
わたしは実際にラインハルトに師事したダグ・エリオット にこの方法を教えてもらったわけだが、このエリオットはラインハルトのモデルを整理・単純化してこの記事で紹介した3タイプモデルを作ったというわけだ。
この記事は、とても複雑でまだ理解があまりされていないテーマの表面をさっと撫でただけのものだ。もし金管のアンブシュアについてもっと深く知りたいならば、このビデオ(英語)で各アンブシュアタイプについてもっと詳細に解説しているのでご覧になっていただきたい。
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了
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こんにちは
私は、上の分類で行くと「低位置」タイプに当たると思います。
なかなか上手くいかないことが多かったので、報われる内容ではあったのですが、私は高音域が得意ではありません。
この低位置タイプでも、そうなってしまう事はあるのでしょうか・・・。
タカヒロさん
・低位置でも練習のやり方、中身、考え方、体の使い方などによって高音域の開拓が進んでいない、あるいはなにかブレーキになっている可能性がありますね。
・また、本当はちがうタイプが適している可能性もありますね、この記事に準拠するなら。判断はできませんが。
Basil
Basil先生
ご返信ありがとうございます。
書かれてる通りかもしれません。
私は、上唇が分厚いので、リムが上唇の赤い所に当たってます。
これが一番の原因なのでしょうか・・・。
いや、リムが赤いところに当たることは記事に理論に拠ると問題ではないですし、わたしのこれまでのレッスン経験からも問題ではないと思います。
ほんとんどのひとは上唇か下唇のどちらかには当たりますから。
問題は、そのひとにとって上唇に当たるのがいいのか、下唇に当たるのがいいのか、です。
上唇に当たるのがいいひとがそれを変えると、逆に調子崩します。
Basil先生
凄く刺激的な言葉です。
私は、この癖(ずっと悪い癖)と格闘してきました。
結局は、教科書通りの位置にマウスピースをあてがう事は結局できません。
下唇の赤い部分にリムを当てると音すら出ませんので、現行の位置で良い(仕方ない?)とは思ってますが、跳躍が苦手だったり、大きな音が出せなかったり、なかなか上手くいかないです。
最低限気を付けることなどあるでしょうか?
そうなるとおそらく、問題は練習のやり方や身体の使い方にあるのだろうとは思いますが、はっきりしたことは演奏を直接見て聴かないことにはわかりません….ぜひレッスンにいらしてください。
Basil先生
機会があれば、是非お願い致します。
リムに上唇の赤いところが乗るというのは、粘膜奏法というものとは違うのでしょうか?
それとも、ホルンを吹く上では粘膜奏法はあまり気にしなくていいものなのでしょうか。
David Wilken さんの研究を読むと、リムが赤いところに乗ること自体は問題ではないとされているし、またそれが上唇か下唇かは奏者の解剖学的特徴によって決まるものであり、そして上だから下だからよいとか悪いとかはないという述べられています。
わたしもそれに賛成です。
Wilken氏は経験論ではなく観察・分析と統計から述べているので信頼性は高いと思います。
「粘膜奏法」は定義が曖昧です。
ご返信ありがとうございます。
ttp://tokuya-tp.hatenablog.com/entry/lesson-2015summer-nenmaku
こういった記事を発見したこともあり、粘膜奏法について色々と調べていたのですが、まだ定義が曖昧なものだったのですね。
「唇がリムの内側からはみ出ている状態。上下のリム跡の頂点が口周辺の皮膚に乗っていない、もしくは広い範囲で唇に直に当たっている状態。」
これでだいたいのひとの言っている「粘膜奏法」重なるとは思います。でもみんながそうではない。唇の赤い部分のことを粘膜というのも本当は正しくないらしいですよ。細かい言葉の使い方のことですけれどね。
この定義においては、なぜそれが悪いのか、という定義や説明が無いのです。多くの指導者にとって、経験的にそういうケースが多いということだろうと思います。
気をつけたいのは、「一定の割合のひとは、そのようなマウスピースの位置がそのひとにとってはベストである」という可能性があることです。素晴らしい奏者の中にもそういう例がちゃんと見受けられます。
Wilken氏の論文の考え方に従えば、「粘膜奏法かそうではないか」という議論が幸いにも不必要になります。「そのひとにとっていちばん機能しやすい当て方はなにか」そして「そのひとにとっていちばん機能しやすいアンブシュア動作はなにか」という枠でアンブシュアを考えていけるからです。
あなたの当て方が正確にはどういうものかは見ないとわかりませんが、上唇がリムの上に乗るという当て方の優れたホルン奏者を数人知っています。そういう例は少ないけれど、少ないのはそれが悪い/難しいからではなく
1:そういう当て方がマッチしている解剖学的特徴の持ち主が割合的に少ない
2:ちがう当て方に矯正されてしまっていて実際より数が減ってしまっている
からだろうと思います。
トランペットを吹いていますが、アンブシュアが最初の位置からどんどん横にずれていってしまうのはなおした方がよいのでしょうか?
伊藤様
はっきりとしたことは、直接拝見・拝聴しないと分かりません。
ですが、この記事の原著者の Wilken氏も、またわたしも、マウスピースが真ん中でない位置にセッティングされることはそのひとの解剖学的特徴によるものであり問題でない(むしろ無理に真ん中にしても吹けなくなる)ことが多いと考えています。
以前トロンボーンをやっていました、オヤジです。
私は、いわゆる、反対嵌合で下顎が出ております、唇も下唇の方が厚いです。
当然低音タイプの当て方でしたが、高音、5倍音にあたる 長3度もきつかったでした。とても音域の狭いトロンボーン奏者でした。
トロンボーンのマウスピースですので、リムの円の上部に上の唇と歯が当たってしまってました。
しかし、自分自身で1番音が出しやすいポジションでもあったわけです。
あれから余り楽器は吹いてませんが、トロンボーンは大好きですし、自分にあった練習方があればやってみたし、またバリバリ吹けるのなら、吹奏楽もやりたいし、大好きなファンク系の音楽に挑戦したいのです。
どうかご教授を。
うーむ…
まず低位置タイプの当て方としては、あなたの構造にそれが適合しているなら間違っていないだろうと思います。
実際、出しやすいわけですよね?
とすると、音域で苦労しているのは、奏法や練習のコンセプトそして実践法になにか鍵があるのだろうとは思いますが…
いただいたコメントだけでは、具体的にいまどうなっているのか分かりません。すみません。
ぜひレッスンにいらしてください。
ありがとうございます。
今日このサイトを見ました。
ビデオ等も見て勉強をしてみたいと思います。
しかし、無理に真ん中、下唇の割合を少なくしなくても良いと、ヒントを頂けたのも、自分にとっても良かったです。
はい、上唇2対下唇1でないといけない、という話がよくされていますが、それはそういう当て方がよいひとにとってはいいというだけなんですよね〜。
低位置(下唇優位)の名奏者もいっぱいいます!
私はトロンボーンをやってて、超高位置なんですけど、低い音(C.D.Eなど)が苦手でどういう練習をすればいいですか?
低音の練習に関しては「低音」というキーワードでこのブログを検索すればいくつか関連するもの出てきますよ。
検索しました?
あと、近日中にたぶん低音の練習に言及している動画の公開があると思うので、それも参照してください。
追記:
中音域〜高音域から発音し、息などに無理のない範囲とちょっとだけ頑張る必要のある感覚のギリギリくらいのところを注意深く見極めながら、途中で息を吸わずにマウスピースを当てたままスラーで低音息にだんだん降りていく練習をお勧めします。
降り方はアルペジオでも音階でもオクターブなどでもOKです。
発音する音の高さはあまり下げずに、一息で下がっていける音域を徐々に伸ばしていくようにします。
高校の小さな吹奏楽部でホルンを吹いている者です。
私のアンブシュアは低位置タイプで、少し横にずれています。何というか、見た目の悪いアンブシュアです…。唇が厚く、下唇を少し巻いているので吹き終わると下唇からもっと下にマウスピースの跡がつきます。
奏者によっては、音域によってアンブシュアタイプを変えていることすらあるが、その場合は明らかな断絶が生まれ、それをカバーする無理な奏法を非常な努力を伴って行ってごまかしている、とありますが私の場合、音階で徐々に音を上げる時にどこかのタイミング(ブレスや休符の間など)でマウスピースを下唇の方へ(徐々にではなく、急に)移動させなければ上の音域が出ないという状況です。これはやめた方がいいのでしょうか?
また、下唇より上唇を多く使っていることは上唇を振動させるという意味で大事で、ホルンらしい音を出すためにも必要だ、という意見をインターネットで見たり指導者の方から聞いたことがあるのですが、ホルンらしい音を出すためには上唇の振動が重要なのでしょうか?
ホルンは中学生の時に始め、気づいたらこのアンブシュアで続けてきました。先生のアンブシュアのブログ記事など色々と読ませていただき、勉強になりました。ですが、自分の音に自信が持てず何となくアンブシュアにも自信が持てずにいるのが本音です。
なこさん
まず
・見た目が悪い、という感覚は演奏の機能の良し悪しとは無関係です。感覚に過ぎないので全く気にする必要ありません。
・この記事や、関連する記事(読みましたよね?)をいくつかご覧になれば分かるとおり、マウスピースが下の方にあり下唇よりもっと下に跡が付くことは、「低位置タイプ」のひとにとっては当然でありまた正しいことです。
>>私の場合、音階で徐々に音を上げる時にどこかのタイミング(ブレスや休符の間など)でマウスピースを下唇の方へ(徐々にではなく、急に)移動させなければ上の音域が出ないという状況です。これはやめた方がいいのでしょうか?
これは実際に音を聴いて、どんなことが起きているか見てみないとわたしからは確かなことは言えません。
「急」というのも、何を持って急とするかはひとのより感じ方がちがいます。もしうまくいっているなら、それでい可能生が高いし、もしその急な切り替えのところでうまくいかなくなるなら、何か改善の余地がある可能生が高いでしょう。
しかし、それは「急」な切り替えを滑らかにすることなのか、「急」な切り替えを急なままもっと上手にやることなのか、全然別のこたのか、実際に見ないと分かりません。
>>下唇より上唇を多く使っていることは上唇を振動させるという意味で大事で、ホルンらしい音を出すためにも必要だ、という意見をインターネットで見たり指導者の方から聞いたことがあるのですが、ホルンらしい音を出すためには上唇の振動が重要なのでしょうか?
これは広く言われていることですが、以下の3つの記事を読めば分かるとおり、
・http://basilkritzer.jp/archives/4731.html
・http://basilkritzer.jp/archives/4866.html
・http://basilkritzer.jp/archives/4934.html
必ず上唇が多くあるべきだというのは、厳密にはおそらく誤解の可能生が高いとわたしは考えています。
これらの記事の筆者である Wilken氏 の研究が、
・低位置タイプの奏者は、下唇が多くなる
・タイプは、そのひとの顔や骨の形でもとから決まっている可能生が高い
・自分のタイプ以外で吹くのはうまくいかないことが多い
ことを科学的にある程度示しているからです。
>>ですが、自分の音に自信が持てず何となくアンブシュアにも自信が持てずにいるのが本音です。
自分のタイプが分かれば、あとは練習です!
返信ありがとうございます!
周りからアンブシュアの指摘を受けていた事で先生の記事を読んでもどこかで自分のアンブシュアにコンプレックスがあり、至近距離の人前で楽器を吹くときはいつも恥ずかしいような気持ちがありました。でも先生ご本人からコメントをいただいた事で気持ちが楽になった気がします。
アンブシュア恐怖症の記事であったように私も鏡で自分の吹いている姿をあまり見たくありませんでした。しかし今日やっと自分の音階を吹いている様子を動画に撮ってじっくり見てみました。どんな様子だったかうまく詳しく文章にする事はできないですが、自分自身で観察しながら「急」な切り替えについても改善の余地があるか研究してみます。
アンブシュアは上唇が多くあるべきとは限らないという事はよくわかったのですが、(すみません、URLがタップ出来なかったので気になる記事探してを読みました)低位置タイプの私自身、上唇もちゃんと使って吹いています。そこで上唇・下唇の比率関係なく、上唇の振動の仕方がホルンらしい響きを出すポイントという事はあるのでしょうか?
>>上唇の振動の仕方がホルンらしい響きを出すポイントという事はあるのでしょうか?
うーん、分かりません。
低位置タイプがホルンに不向きだ、下唇より上唇の方がホルンらしい音になる、という意識があるのなら「上唇の振動」を気にかけることはマイナスになってしまうと思います。おすすめしません。
そういうことでなく、純粋に興味で上唇のことを研究していきたいなら、それは観察と実験を通していろいろと自分なりに分かってくることがあるのではないでしょうか。なおその際、下唇のことも同じぐらい大切に扱ってくださいね。
ありがとうございます!
アンブシュアタイプは人それぞれ、自分のベストアンブシュアでベストな演奏が出来るように練習がんばります!
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はじめまして、まさにこういう記事を求めていた!という記事をあげてくださってありがとうございます。
私は、約半年前に本格的にトランペットをはじめた者です。ついこないだまで、一番メジャーな中高位置で吹いており、特に吹き苦しさも感じていませんでした。しかし、音域がなかなか広がらないことが悩みでした。そして数日前に、おふざけみたいな感じで上唇がはみ出かけるくらいのところにマウスピースを当てて(この記事でいう「低位置タイプ」)吹いてみたら、今まで調子がいい日にしか出なかったhighB♭が軽く出ました。そのときは、「このアンブシュアは間違っていて、たぶん楽器の構造的にこの吹き方をしたら誰でも高い音が出るんだろうな」と思っていたのですが、この記事を見つけて、「こういう当て方も存在するんだ!!!!」と目から鱗でした。
しかし、このアンブシュアだと、高い音が簡単に出る代わりに、低い音はめちゃめちゃ出しにくいです。これは前の低音が出しやすい中高位置の吹き方に戻すべきでしょうか、それとも低位置アンブシュアに切り替えるべきでしょうか。
長々とすみません、よろしくお願いいたします。
ゆきさん
ご質問の件ですが、アンブシュアタイプの切り替えは、最も避けるべきことです。
アンブシュアの機能と健康に対し、深刻なリスクになります。
じゃあ、ゆきさんにとって中高位置と低位置のどちらのタイプが適しているのか?ということは、
直接見せていただいて、いろいろ試してみないとわたしも分かりません….。
どちらかというと、高い音が出やすい方で低い音を練習していった方が良いことが多いとは思いますが、
中高位置タイプに限っては、はじめは高音域の発達に若干苦労する傾向があるようなので、どう判断したらいいか分かりません。
また、トランペットを初めて間もないですから、そういうときはタイプの特徴がはっきり出ないこともあるようです。
もう少し経過観察が必要かもしれません。
ただどちらのタイプも、音を上昇するにつれてマウスピースとアンブシュアは下方向に、音を下降するにつれてマウスピースとアンブシュアは上方向に動かすという点では共通しています。なので、それぞれのタイプを練習するにあたって、この動きをもう少し大げさにしっかりやってみてください。
そのときもし、中高位置の高音が改善するなら中高位置タイプがあっている可能性がありますし、低位置時の低音が改善するなら低位置タイプの可能性があると考えられるかもしれません。
いずれにせよ、レッスンに来ていただいた方が500倍有意義です(笑9
近々個人レッスンの提供を再開すると思いますので、そのときはぜひ一度はいらしてください。
Basil
迅速で分かりやすいお返事ありがとうございます。
なるほど、目新しい変化だ!と思ってぽいぽい変えていくのはよくないことなんですね。教えていただいた方法で少しずつ自分の吹き方を開拓していきます。
個人レッスン、ぜひ受けたいです・・・!!
再開される際はよろしくお願いいたします!
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トランペットなんですけど、おそらく自分は超低位置タイプで上唇がほとんどマウスピースからでてしまっているのですが、いままで7年間ほどこれでやり続けて音域的にはhighFくらいまでには楽に出るんですが、今いるバンドの先輩に絶対綺麗なアンブシュアの方がもっと上手くなるよって言われてて変えようとしてるんですけど、どう思われますか??
SHOさん
ほぼ確実に先輩が間違っていると思います。
あと超低位置タイプはありません。息が上向きに流れていれば低位置タイプであり、どれぐらい低いかはタイプには関係ありません。
返信ありがとうございます。
マウスピースから上唇がほぼ全て出ていても問題はないのでしょうな??
SHOさん
それがあなたに合っている限り、問題ありません。
またそれが合っているならば、変えるのはよくありません。
参考:http://basilkritzer.jp/archives/7113.html
なんどもすいません。
とても音は出しやすいのですが、リップスラーがなかなか上達しません。先輩にもアンブシュア変えればコントロールが劇的にあがるって言われてるんですけど、それはアンブシュアは関係ないのでしょうか??
SHOさん
当てる位置の問題である可能性より、テクニックの問題の可能性がはるか高いと思います。
また、わたしの経験でいえば低位置の方はリップスラーが「得意」とは言えないケースはもしかしたら多めかもしれないように思います。
それはこのアンブシュアタイプの「個性」「特徴」です。
反面、スラーに聞こえるくらい美しく柔らかいタンギングを得意な方もいるのまた特徴です。
得意なところを軸に伸ばし、苦手なところをゆっくり取り組みカバーしていけばいいということだと思います。
それはどのアンブシュアタイプにでも言えることです。
Basil
ありがとうございます。では、なおさなければならないアンブシュアというのは存在しないのでしょうか??
SHOさん
当てる位置という点では、当てている位置がその人にとって合っていないとき、
アンブシュアタイプとしては、その人に合っていないアンブシュアタイプの運動を使っているとき、
かなと思います。
あとは口角の使い方や、息の吸い方とアンブシュアの保ち方などありますが
これらはアンブシュアを「直す」というよりは、アンブシュアのテクニックをより良いものにする類のものです。
アンブシュア関連の記事はたくさんあり、ここまでお答えしてきたことも基本的にすべて書いてありますので
ぜひいろいろこのブログの記事を読んでください。
Basil
ありがとうございます
私は今低位置タイプですが、音にスーッと息の音が入ります。
真ん中や、高めの位置で吹くと大きくて息の音がない音が出ます。
ですが、真ん中や超高位タイプは高音域が全く出ません。
低位置でやると全て楽にできます。
私はこのまま低位置でやってもいいのでしょうか?
プロの人で低位置タイプで、息の音がなく、大きな音を出せる方もいますよね??
佐々木さん
>>私はこのまま低位置でやってもいいのでしょうか?
うーむ…実際に演奏をしている様子とその音を見て聴かないとちょっとわからないご質問です…。
>>プロの人で低位置タイプで、息の音がなく、大きな音を出せる方もいますよね??
いっぱいいます。
ラデク・バボラク、アンドレ・カザレ、ハビエル・ボネ…etc
低位置で吹くときにしても、位置を上げたときにしても、アンブシュア動作は行っていますか?
当てる位置もですが、アンブシュア動作が大事です。
音大のオープンキャンパスに伺った際にレッスンでアンブシュアを直すまでブラスバンドは休んだ方が良いとご指摘を頂きました。この理論上治す必要はないということなのはわかったのですが、その際の指導者の方はどう探したらよいでしょうか。
英語ができるなら、この記事の原文著者のそのさらに先生がスカイプレッスンしてます。
日本ではぼくしかたぶん、この理論やってるひといないです。
トランペットです。アンブシュアに不安定さを感じながらずっとやっていました。
3つのアンブシュアタイプでは、高位置(airが下向き)でも低位置(airが上向き)でも吹けます。
高い音でマウスピースが上に、唇は下に移動し、低い音で反対になります。
airが上向きの方が高音、低音の移動がしやすいですが音が安定せず雑音が入りやすいように思います。
airが下向きの方が綺麗な安定した音が出ますが、高音に向かう時に途中で止まってしまい、上がれません(たまに上手く上がれることもあります)
どちらの方向で練習すればよいでしょうか?
あと、大阪でバジル先生のレッスンを受けることは難しいのでしょうか?
はなさん
音を出している様子を見ていないので、はっきりとしたことは言えないです。
息の方向はどうやって確認したのですか?
感覚では判断できず透明マウスピースでしか確かなことはわかりません。
もしほんとに息が上向きなら、マウスピーチの位置をちょっと低めに当てつつ音を上がるときにマウスピースとアンブシュアを引っ張り下げるようにするとよいでしょう。
大阪では、来年1月21日に講座をやるかもしれません。
Basil
ありがとうございます!
息の向きは音を出した後にマウスピースを外して息の方向が上になっていたか下になっていたかを確認しました。
それも正確ではないでしょうか?
大阪での講座があれば行ってみたいです。
>>息の向きは音を出した後にマウスピースを外して息の方向が上になっていたか下になっていたかを確認しました。
これだと正確な判断はできないですね。
記事に書いてあるように、息の向きは透明マウスピースでないと確認できません。
大阪の講座は、詳細決まり次第、メルマガで告知します。
Basil
私は超高位置タイプです。
ですが、高い音を吹くときにどうしても顎が後ろにひいてしまって、息が下向きになり、とても吹きにくいです。
私のアンブシュア動作??では中高位置タイプの方が向いているのでしょうか??
音色は他の人にききくらべてもらったところ、超高位置の方がやわらかくていいと言われたのですが…
みくさん
超高位置タイプも中高位置タイプも、あらゆる音域で息は下向きです。
超高位置タイプの方が、その角度が鋭いとされています。
超高位置か中高位置かは、アンブシュアモーションのちがいです。
あなたはいまどちらのアンブシュアモーションを使っているでしょうか?
アンブシュアモーションの調べかたはこの本に分かりやすく書いてあるので、買って読んで下さい。
http://basilkritzer.jp/archives/6878.html
Basil
中高位置タイプは、豊かな音色だがそれをやりすぎて高音域に犠牲がでるとありますが、
具体的にはどのようになるのでしょうか??
みくさん
全員必ずというわけではありませんが、中高位置タイプのひとは太くて柔らかい、金管吹きが好むよい音色なことが多いんです。
ただ、高音はどんなタイプでもある種の鋭さがあるものなんですが、太くて柔らかい音色のひとが高音もその音色の感じを保とうとしたまま高音を吹こうとすると、高音を鳴らすのに必要な動作が不十分になってしまうことがあるんです。
中高位置タイプと低位置タイプのトロンボーンのプロの奏者で、誰がいますか??
どうぞ
http://basilkritzer.jp/archives/7062.html
こんにちは。
トロンボーンですが、自分は、ピヴォットとしては、明らかに高音で右上に、低音で左下に動くのですが、マウスピースはほぼ真ん中か、大きくて上3分の1くらいに落ち着き、いわゆる「超高位置」にはなりません。マウスピースを上に動かしてみても、すぐに戻してしまいます。音域としては、高音は昔から苦手で、低音は得意です。意識してマウスピースを高めに動かしてみるべきでしょうか。
ちなみに高音に関する問題は、まさしく二つ上、10月21日のみくさんとのやりとりの通りだと思います。
おさしみアワーさん
アンブシュアタイプは、
・息の向き
・アンブシュアモーション
の二つの指標から分類するものです。
当てている位置の見た目の印象は、判断材料のなかのあくまで補助的なものです。
低く当たっているように見えても、マウスピースのなかだと上唇が多いということはかなりよくあることのように感じます。
おさしみアワーさんの場合、アンブシュアモーションが超高位置のものですね。
そしてもし、透明マウスピースで見たときに息が下向きに流れていたら、「超高位置タイプの機能のさせ方をしている」という判断になります。
しかし、それを以って「超高位置タイプの機能のさせ方が最適」ということが保証されているわけではありません。
中高位置タイプ、つまり異なるアンブシュアモーションの方が合っているということが可能性としてはありえます。
ほかのアンブシュアモーションの方がうまくいくかどうかを調べたうえで、やはり右上⇄左下がいちばん良いようなら、
高音が苦手という問題はマウスピースの位置を上げることで改善する可能性もあるにはありますが、
それよりはアンブシュアの作り方や練習の仕方、そのほか奏法面での取り組みが必要であることの方が一般的には多いように感じます。
いずれにせよ、直接演奏を見ないと確かなことは言えません。
Basil
私はトロンボーンを演奏しており、いままで中高位置タイプなんだろうなと思っていたのですが、もしかしたら低位置タイプなのかもしれないと思い始めました。
また、昔下顎を出して前歯を揃えようとした経験もあります。なんとなく低位置疑惑が深まってきているのですが、確信が持てません。
私は愛媛在住ですが、瀬戸内沿岸の広島・岡山・香川・愛媛にレッスンに来られる機会はありませんでしょうか?ぜひ一度見ていただきたいと思っています。
三瀬様
おはようございます。
中高位置タイプで吹いているか、低い位置タイプで吹いているかは、透明マウスピースを使って演奏時の息の向きで確認できます。
広島は昨年5月に、吹奏楽連盟に招聘頂いて行き、岡山は何年も前に地元音楽愛好家グループのオーガナイズで伺いました。
香川や愛媛はまだ行ったことないですねー。
お招きがあればぜひ行きたい土地ですd(^^)
三瀬 on 2018年4月17日 at 10:59 AM said:
ご返信有難うございます。息は下向きに出ていると思います。
以前、私が実施したTwitterアンケートで、松山にバジル先生を呼んだらレッスンを受けてみたいという人が100人以上おりました。
今すぐは無理ですが、企画してみたいと思っております。
三瀬さん
100人はすごいΣ(・□・;)
講座の開催に適した場所があれば、自主開催も考えられます(5月に宮崎で実際にそういう会を主催します)。
Basil
ご返信有難うございます。息は下向きに出ていると思います。
以前、私が実施したTwitterアンケートで、松山にバジル先生を呼んだらレッスンを受けてみたいという人が100人以上おりました。
今すぐは無理ですが、企画してみたいと思っております。
吹奏楽部です。新入生の後輩が楽器初心者ながらもホルンを第1希望にしてはいってくれましたが、アンブシュアがまず作れなくてバズィングからできません。どう教えるのが良いのでしょうか。
Hrの人さん
ブログ内検索してくださればいろいろでてきますよ〜
例:http://basilkritzer.jp/archives/7460.html / http://basilkritzer.jp/archives/1423.html / http://basilkritzer.jp/archives/2267.html
http://basilkritzer.jp/?s=バジング&submit=Search
私は定位置タイプですが、決して悪いことではないのだということがわかりました!
私は高音を吹こうとすると、鼻の下がのびて喉に力が入ってしまい結局小さな音で一瞬しか鳴りません。低い音はビー という音がはいってしまいます。 曲の関係でhighDまで太い綺麗な音でだしたいのですが具体的な練習方法を教えて欲しいです
hornnnnnさん
アンブシュアモーションを把握して、それに基づいて練習をしていきましょう!
http://basilkritzer.jp/?s=アンブシュアモーション&submit=Search
Basil
初めまして。私は現在高校一年でトロンボーンを吹いています。アンブシュアのことで相談なんですが、私は上前歯の二本が大きく、出っ歯気味で、マウスピースを当てたときに、「上唇が出ていて下唇が引っ込んでいる」「上唇と下唇に凹凸が生じている」「下顎を大きく前へ引き出さない限り唇が揃わない」といった状況です。私のアンブシュアタイプは中高位置タイプで、(自分で確認した限りでは)高音域を吹くにつれてマウスピースとアンブシュアを下へ下へと引き下げています。このときに私の不揃いな唇では、上唇が下唇を巻き込んでしまい、下唇がほぼ上唇に隠れてしまっているといった問題が生じてしまいます。これでは下唇がうまく振動せず、かすれた音色になってしまいます。こんな私にも適した奏法があるのでしょうか。宜しければ教えて頂きたいと存じます。
tromboneさん
仰る通り、まずは第一に高音域に昇ってゆくにつれマウスピースの位置が下がることが中高位置タイプである割合がが7割で、のこりは低位置タイプです。
最後どちらなのかを判断するには実際には透明マウスピースで息の方向が上向きか下向きかを見ないとわかりませんが、下向きなら中高位置タイプです。
その他の唇や顎の形状・状況のお話は、ご明察の通り、中高位置タイプである可能性を示唆しています。
そこまで正確に観察されていて、素晴らしいですね。
さて、下唇の巻き込みですが、これは問題ではないとわたしは考えます。
むしろ、とくに中高位置タイプのひとにとっては必要度が高く、積極的にやるとよい印象を持っています。
実際に音を聞いて演奏を見ないと確かなことは言えませんが、「かすれ」が息の音がサーッとかシューッと混ざるような感じのものなら、それは唇を十分に圧縮できていないからではないかとわたしは考えることが多いです。もしそうなら、それは巻き込みのせいではなく、何か別の原因だと思います。
また、仮に巻き込みが悪さをしていたとしても、それは巻き込みをやめようということではなく、巻き込みをしたときにうまくいかなくなる他の状況があるから、と私なら考えます。実際に見ていないので想像に過ぎませんが、例えば顎や口が開き過ぎている、閉じる力を使えていない、などです。
原因究明は文面のやりとりだけではできないので、文面から分かることの想像とこれまでの経験に基づきますと、ひとまず以下のことを読んで取り組んでみていただけないでしょうか?
やってみてのお返事、お待ちしております。
– アンブシュアのセッティング(アンブシュアを支える力をONにするため)http://basilkritzer.jp/archives/7477.html
– バスィングを起こす方法(唇の圧縮エクササイズ)http://basilkritzer.jp/archives/7460.html
Basil
返信ありがとうございます。下唇の巻き込みに問題はないと知り、非常に安心いたしました。
>>「巻き込みをしたときにうまくいかなくなる他の状況がある」
これについて振り返ってみたのですが、私はどうも、下唇を巻き込む奏法に対しての不安感・劣等感などの精神的マイナス要素を抱えていたようで、これが演奏する上で強く作用し、「音のかすれ」などの問題を引き起こしていたようにも思えます。さらにいえば、私は練習で高音域が上手くいかない度に、それを自身の努力ではなく生まれ持った唇のせいだと言い訳をし、限界をつくり、真摯に音と向き合うことから逃げていたことにも気付きました。ですが、先生から「下唇の巻き込みは問題ない」と仰っていただいたことで、下唇を巻き込む奏法への意識的な問題は全て解消することができました。心から感謝致します。精神的な壁がなくなった今、自身の音に真っ直ぐに向き合い、自身の奏法にあったアンブシュア作りに励みたいと思います。先生の丁寧かつ素早い対応に心から感謝致します。ありがとうございました。
なにをやってもダメなんじゃないか、という極端な心配に時間とエネルギーを割く代わりに、
『できることから、具体的にやっていこう』
ということですね‼
良かったです(*^^*)
トランペットを大学で吹いている者なのですが、ハイトーンが全然ならず、喉が締まったような音といつも言われます。
自分なりに改善策を考えてみてはいるものの、高音域を練習することによって本来自分の持つ音色が失われつつあるかと思っています。ちなみにマウスピースの位置は他人から見て左上にあり、奏法をもう一回見直した方がいいのでは?と言われました。
色々な人の質問を読んでアンブシュアは変えない方が良いというのは理解したのですが、具体的にどう変えれば良いのかわかりません。今はリップスラーを主に練習して、音域を広げようと試みています。
もしよろしければ、返信頂けると幸いです。
心さん
・アンブシュアを変えた方が良い
・アンブシュアを変えない方が良い
その二つの考え方に接したわけですね。
わたしの意見では、マウスピースが左上にあるということは、「変えない方が良い」です。
音域を広げるにはどうするか?
それについては、質問への答えとして記事を書きました。ぜひ読んでください:https://basilkritzer.jp/archives/9647.html
心さんが具体的にどうすべきかは、心さんの演奏を実際に見てみる必要があります。
いま、具体的にどう演奏されていてどうなっているかをみて分析する必要があるからです。
あなた自身が実際に何をどうしたらいいかは、レッスンに来て頂くか自分で考えるかしてもらうとして、
どういう考え方をしていけばいいかを記事にしました。https://basilkritzer.jp/archives/9647.html
Basil
バジル先生ありがとうございます。ぜひ一度レッスン受講させていただきたいです。
ご返答ありがとうございます。
basil先生
ホルンを吹いている中学生です。いつもとても分かりやすい解説/動画とても参考になっています。
僕は小学生のころトランペットを吹いており中学に入ってからホルンに転向しました。もともと超高位置タイプのアンブシュアでホルンでもハイトーンが得意だったのですが、ホルンの先生にレッスンに行き始めてから、「下唇が振動せず薄っぺらい音になっている」ことを理由に中高位置タイプに変えることになり、1年ほどかけて音域を一から広げていっています。
音色がよくなったという実感もあり元に戻す気はないのですが、これはもともとのタイプが解剖学的特徴にあっていなかったということなのでしょうか。また、このようなことはよくあるのでしょうか?
raccoon dog さん
>>これはもともとのタイプが解剖学的特徴にあっていなかったということなのでしょうか。
見てみないと分からないですが、その可能性はあります。
同時に、ハイトーンがうまくいっていたらなら元々のタイプが合っていた可能性もあります。
>>このようなことはよくあるのでしょうか?
当てる位置を変えて音色が変わる、ということですか?
それはよくあります。
当てる位置を変えて出せる音域が狭くなるのもよくあることです。
バジル先生
ありがとうございます。このアンブシュアで頑張ってみます。
アンブシュアタイプというのは自分に適したものがあるのですか?今の自分はマウスピースを当てる位置さえも安定していないのですが、自分に適したものを見つける方法とかありますか?
この記事をひとまずはご覧ください。
↓
https://basilkritzer.jp/archives/6322.html
はじめまして、バジル先生に感謝を伝えたくてコメントさせていただきました。
私はトロンボーンを吹いてます。
この分類によると私は超高位置タイプに当てはまるのですが、
偶然にも、今まで私が出会ったレッスンの先生、学生時代の先輩・同級生、トロンボーン仲間達は、ほぼ全員が中高位置タイプか、低位置タイプの人達ばかりでした。
なので、「自分のアンブッシュアはダメなんじゃないか…」と悩み、無理やり中高位置タイプや低位置タイプの吹き方を真似してきました。しかし、その結果、特に高音域やスタミナに大きな課題を抱えていました。
しかし、このバジルさんのブログを拝見して、超高位置タイプでも超一流の奏者がいる具体例(アレッシ氏、バウスフィールド氏など)を知る事ができ、ものすごく参考になり、また、自分のやり方も間違いではない事が確認できて安心しました。
このブログに書かれてある事や、自分と同じタイプの奏者の演奏を参考にしてみた結果、体や息を以前より自由に使えるようになり、曲中で使える音域も数ヶ月で1オクターブ近く広がりました。
10年以上トロンボーンを吹いていますが、演奏面では今が一番楽しいです。
早く合奏や本番をしてくて堪らない気分です。
この様な情報を共有してくださり、とても感謝しています。
バジル先生、ありがとうございました。
そんなにも役に立ったことを知れて、非常に励みになります!
有難うございます😁
バストロンボーンを吹いている中学生です。マウスピースはTillzの3Gを使っているのですが最近、willi’s custom brassnのモデルであるTLBP1を購入しました。Tilzの3Gの深さが26.4mmほどだったのですか、willi’sの方は27.40?mmと大きく差があり高い音は愚か中音域を吹くだけでバテるようになりました。最近はTilzに逃げてしまうことが多くTilzをよく使っているのですが、僕が行きたい高校が凄く強豪校+楽器のセレクションもちゃくちゃくと近づいてきているため。willi’sのマウスピースで吹けたらなと思っております。どういう意識でどういう練習をしたら口に馴染んでくるのかよろしければお教えくださるとありがたいです。
それは自分に合わない道具を使ったということでは??
高い楽器と道具でそこそこうまいより、
安いとか古いとかボロボロの道具で上手な演奏をしている方がもっとカッコイイでしょう!