つくづく、音楽を演奏するなかでのあがり症や強い苦手意識という問題と向き合うにあたっては、複雑なパズルを読み解き、ほつれた糸を一本一本解きほぐすような作業を要することがあると身を以て実感している。
恐怖や面目、評価されることより大切なことにつながりながら演奏するというそこに至る道。
つくづく、音楽を演奏するなかでのあがり症や強い苦手意識という問題と向き合うにあたっては、複雑なパズルを読み解き、ほつれた糸を一本一本解きほぐすような作業を要することがあると身を以て実感している。
恐怖や面目、評価されることより大切なことにつながりながら演奏するというそこに至る道。
学校吹奏楽部の部員たちの演奏をサポートし、指導するにあたって、中学生と高校とで指導にあたってやり方を変えるとよいであろうことは何でしょか?
わたしが指導するなかでいちばん明確に感じるちがいは、
演奏のフォームが左右非対称だったり、演奏中に曲がってきたり。これは元々の骨格ゆえに左右非対称に見えるだけで実際の奏法として全く問題ないことが多いです。また、わずかな側弯や、怪我で身についたパターンから発生していることもあります。その場合は、気合いや根性や注意で決して直せません。
技術的な理解や奏法的な工夫で、フォームがきれいになり、演奏がラクになることももちろんあります。しかし、元々の骨格や側弯などでフォームの見た目がまっすぐじゃないことも多いです。
きょう練習していて、見えてきたことがあります。練習は、「奏でたい音楽を実現すべくチャレンジする」作業だと思うのですが、いつの間にかそれが「ダメなところを潰す」作業にすり替わっていってしまうことが多いですよね。ミスや失敗するたびに反射的に「やり直す」、あの為にならない練習。
「奏でたい音楽を実現すべくチャレンジする」作業、としての練習は、一回一回のチャレンジで「どこがダメだったか」に着目するのでなく、「どこが前回と変わったか」「どこが良くなってきたか」の手応えを感じて、「前進」する作業です。
先日、神奈川学園中高吹奏楽部にレッスンに伺いました。来月もう一度伺うのですが、今回の感想と、次回に向けた疑問質問を生徒さんたちが書いて下さったのを顧問の先生から頂きました。びっくりしたのは、感想も質問も、『モチベーション』に関するものがすごく多かったこと!
読んでいて、生徒たちがいかにデフォルト設定としてはやる気に満ち溢れているか、しかしそれが不幸にも自分たちの取り組み方ゆえに苦しくなったり、暗くなったり、やる気が枯渇するか、ということを感じました。