『まっすぐ』は奏法に必ず必要か?

演奏のフォームが左右非対称だったり、演奏中に曲がってきたり。これは元々の骨格ゆえに左右非対称に見えるだけで実際の奏法として全く問題ないことが多いです。また、わずかな側弯や、怪我で身についたパターンから発生していることもあります。その場合は、気合いや根性や注意で決して直せません。

技術的な理解や奏法的な工夫で、フォームがきれいになり、演奏がラクになることももちろんあります。しかし、元々の骨格や側弯などでフォームの見た目がまっすぐじゃないことも多いです。

『まっすぐでない』ことと演奏や奏法の質は必ずしも関連しません。だから、「まっすぐにしなさい」という指導には危険が多いです。「まっすぐにしなきゃ」という意識も、それが吹きづらさの原因になってることすらあります。

身体の歪みには、そのひとの深い個人的な歴史があります。ですから、それを解消したいなら、ロルフィング、整体、カイロプラクティックなどの療法で腕の良い施術者を見つけて何度も通い助けてもらう必要があると思います音楽の指導で「まっすぐにしなさい」というレベルでやらない方が良いでしょう。

音楽の指導では、生徒に劣等感や恐怖を与えず、結果を気にせずにどんどんクリエイティブに奏でてみたくさせて、どんどん奏でさせてあげることが大切です。その中で育まれる演奏技術は、とても自然で信頼できるものになります。

音楽との関連で身体の歪みを直すと良いのは、身体の歪みが、奏でたい音楽を奏でることに制限を加えていることを自覚したときかと思います。そして、それは身体の歪みを直す専門家に頼りましょう。(ちなみに、アレクサンダーテクニークは身体の歪みを直すものではない、というのが私の考えです)

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