まっすぐに、というイメージは姿勢にしても構えにしても音にしても、奏法を硬くさせ緊張を引き起こしやすい。たぶん、まっすぐというのが二次元的・仮想的・静的だから。対して身体や楽器や音は三次元・現実・動的。イメージが現実とズレている。
例1:
マウスピースをアンブシュアに対しまっすぐに当てようとするのも、よく考えるとちょっとおかしい。アンブシュアは立体的で複雑な形状でしかも動いて形を変え続けるので、見た目のまっすぐな位置は不都合不安定極まりないことがある。求めたいのはいちばん平坦、安定で都合がよい場所。

