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いちばんシンプルな基礎を再発見しよう
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この記事では、
・息の吸い方よりも
・息の吐き方よりも
・姿勢や構えよりも
・アンブシュアやタンギングよりも
もっともっともっと大事な基礎 についてお話しします。
それは
マウスピースや歌口を、口に持ってくること&ちゃんと接触させること
です。
【基礎中の基礎】
最近レッスンをしていてよく言うことがあります。
それは
「マウスピース/歌口を口に持ってきて当てましょう」
ということです。
これ、当たり前ですよね?
しかし、びっくりするほど多くのひとが、ここで問題を抱えています。
どんな問題かと言うと、
肝心かなめの「マウスピース/歌口を口まで持ってきて当てる」という動作に滞りが生まれている
というものです。
わたしの考えでは、管楽器の演奏の基礎中の基礎は
『マウスピース/歌口を口まで持ってきて当てること』
です。
実はこれ、「構え」のことなのです。
【完璧な姿勢や呼吸より何倍も大切】
どれだけ完璧な姿勢と呼吸とアンブシュアをしていても、マウスピース/歌口が口と接触していないと(フルートは息と楽器が接触しないと)音が鳴りません。
いかにこれが重要な基礎か、わかりますか?
つまり、姿勢、呼吸、アンブシュアのことを考えたり意識したりするよりよっぽど大切なのです。
にも関わらず、
「指の角度が….」
「姿勢をまっすぐに….」
「深く息を吸って….」
「マウスピースを押し付け過ぎずに….」
といった、比較的曖昧で感覚的(つまり、それらが絶対に大事なことなのか、簡単に合意はできない明確な事柄)なところを気にしているためか、
『マウスピース/歌口と口との接触』
という、音を生み出すために絶対必要な条件設定が中途半端になっているのです。
【こんなシンプルなことでうまくいく】
逆に、以下の条件をきちっと実行していれば、演奏がやりやすくなったり、うまくいったりすることがとても多いのです。
1.ソルフェージュ=音/音楽を心の中で歌っている
2.プレス=マウスピース/歌口と口を接触させている
3.チューニング、フィンガリング、スライド操作=望んでいる音が鳴る状態に楽器を設定してある
4.ブレス=息を吐いている
まずは、これらに集中してみませんか?
もし、これらを意識していると今までよりうまくいくならば、当面は姿勢とか息の吸い方とかアンブシュアがどうこうとか、鬱々と考えるのはやめちゃいましょう。
これらの条件が満たせていれば、姿勢、アンブシュア、息の吸い方、指の角度などは、即座にの場合もあるし段々の場合もありますが、自然とひとりでに正しいことが起きることが多いのです。
【正しいかどうかを測る基準】
この場合の「正しい」の基準とは?
・教則本の「お手本」とされている写真ではありません!
・先生に「こうしろ」と言われるフォームの見た目のことではありません!
・あなたの頑張りや態度でもありません!
基準は
・なんだかいつもよりラク
・なんだかいつもより反応が良い
・なんだか「やり足りない」感じがするけれど音は良い
・演奏に集中できる
そういった性質です。
ソルフェージュ
プレス
チューニング、フィンガリング、スライド操作
ブレス
ぜひお試しください。
Basil Kritzer
早速ではございますが、、、
とても恥ずかしいですが、ぜひ質問をさせてください。
ここでの投稿は初めてです。最後まで読んでいただけるととてもうれしいです!!
先日、バジル先生がアンブシュアの事を書かれていた時にtwitterで歯を矯正していた事やアンブシュアも矯正している事で先生からアドバイスを頂いたものです!
あの時はありがとうございました!。
そこでぜひバジル先生にアドバイスを頂きたく、こちらにコメントしております。
あの後、
私が奏でたい音色はどういう音色だろう?
私は何のために音色を良くしたいのか。
よく考えて、紙に書き出して、簡単に書くと・・・
ミシェルベッケのような柔らかい音色に音の始まり。
ラルフザウアーのような安定してハッキリ出せる音。
自分で納得のいく音色にしたい。自分が気になるノイズ、練習中に何吹いてるかわからんくなるくらいの音の震えを直したい。
です!
先日、twitterでやり取りの後のレッスンで「OK」が出ましたが、その日、吹いてすぐに「そのボヤっと出すのを取りたいな・・・。」と言われました。実はボヤっと出すのをやめなさいと言われたのは初めてではありません。こうかな?こうかな?とやって良い、悪い、良い、悪い。でもさすがに以前ほど初めからやり直しはなくなりました。ですが、ボヤっと出してるつもりはまったくないので、良く分かりません・・・。
そしてずっと悩んでることがあります。
極度のあがり症と、ロングトーンとリップスラー(簡単なもの 例;lowBーFーBーDーFーDーBーFーlowB----)の時に現れる音の震えです。
極度のあがり症は高校3年生から現れました。幼稚園から吹奏楽部に入るまでピアノの発表会やピティナに出ていたので本番は強かったのですが、高校3年生になって急に怖くなりました。皆の前で一人でチューニングだけでも緊張しますし、先生のレッスンも本当に緊張します。特に曲をレッスンして頂くときです。
ロングトーンとリップスラーの時に現れる音の震えは高校生の時も少しありましたが、そのうち消えました。ですが、歯の矯正を終えて、今の先生について歯の矯正が終わり、ちょっと吹けるようになった頃からずっとです。多分3ヶ月強くらい悩んでます。8拍ロングトーンはだいたいこなせますが、16拍ロングトーンと易しめなリップスラーの時になると必ずと言っていいほど起きます。自分で練習していてもリップスラーは確実に起きますが、圧倒的にレッスンでは、16拍ロングトーンとリップスラー両方起きます。起こる音域はチューニングのBより下、lowBより上の音域です。なぜか高音、低音は全く起こりません。
自分でもさっぱり何が起きてるか分かりません。
アドバイス頂けたらとてもうれしいです。
よろしくお願いいたします。
こんにちは。
音の震えは、それはもしかしてレッスンの中や「基礎練習」のときだけですか?
音楽、曲をやっているときは出ないとか?
返信ありがとうございます!
そうなんです!
なぜか曲をやってる時は出ません。あがり症なので「緊張してたのよく分かったよ 笑。」とは必ず言われますが・・・。
音の震えは基礎練習とレッスンのときだけです。
やはりそうでしたか。
これはあまり知られていないことですが、プロの奏者でも、ほとんど基礎練習らしきものをやっていない、やってきていないひとは一定数います。
基礎練習というのは、何か絶対欠かしてはいけないものとか、なにか上手くさせてくれる不思議な神通力があるものでもなく、ましてや演奏者の良し悪しを判定するようなものでもありません。
基礎練習は、『技術=自分が奏でたい音楽を実現するための力・ツール』を高めていくための「ひとつの方法」に過ぎません。
技術というツールそれ自体を意識化し、磨いていくための型として便利だったり、有効だったりするのが基礎練習なのです。
しかし、ひとによっては基礎練習という型を使っても面白くなかったり、創造性が死んでしまって辛くなってしまうひとがいます。
そういうひとは、基礎練習という型を使わない方がよいのです。
ではどうすればいいのか?
答えは、どんどん好きな曲やフレーズを演奏することで練習すればよいのです。
そのなかで『技術=自分が奏でたい音楽を実現するための力・ツール』が意識化されていきます。
気に入った曲やフレーズをどんどん移調すると、様々な音域の練習になりますよね。
そういうのもひとつの方法です。
だから、文書を拝見している限りで申し上げますと、ぽざゆりえさんは、基礎練習を思い切ってやめて、全ての時間を曲やフレーズの演奏に充ててみると、
きっといろんなことが好転するのではないかと思います。
レッスンや本番のときに問題になっているあがり症も、長期的にはこのことから解決に自然と向かっていくと思います。
それを承知であえて触れると、ぽざゆりえさんのあがり症は、何か「ちゃんとしなきゃ」系の思考や価値観が原因になっている気がします。
ちゃんとしなきゃ系でなければ、何か他の、対人関係的な緊張感といいますか….
読んでいてとても涙が出そうです!
確かに音の震えが出だしたのは基礎練習をバンバンやっていて、「これをやらないと上手くならない」「次の課題に進めない」・・・
そして、私は楽器やダンスの人たちが共同かつ無料で練習できる場所で練習していて、ほかの人は基礎練習でもあんなに楽しそうに吹いてるのに、自分は見知らぬ人から「下手くそだよね~」「うるさいよね~」と言われ(重い話ですいません)、なんだか楽しく練習できない時期が全ての始まりかもしれません。
今は矯正が取れてとても楽しくなりました!
妹弟子が私よりもとても上手くてかっこいいな!って思っていたのですが、私が大好きな基礎練習を先にレッスンしてもらっている事や、初心者のおじさんももう曲のレッスンに入っていて物凄く悲しくてしょうがないんだな、ということも気づきました。そんな私は師匠から「lowB-F-B-D-F-highB。これをすらすらできるまで楽団は入らないほうがいい。あと今は曲練習をしないほうがいい。同じ口で全部吹けるようになるまで基礎練習頑張りなさい。」と言われました。
ピショロー、マッソン、ラフォース、trombolypique、コプラッシュは物凄く楽しいんです!面白いと思えます!曲も楽しいんです!ですが、そこまでレッスンして頂く道のりは物凄く長いんだな、と思うと虚しくなってしまうのが事実です。今はレミントンのロングトーン(毎回)、リップスラー(ロングトーンがクリアできた日)、タンギング(ごくたまに)のレッスンです。
でも、原因が分かり解決策も見えて前に進めそうです!。
私の師匠は基礎練習命なので多分、話しても言い返されるだけかもしれません・・・。ですが、自分の練習は曲練習から入りたいです!
ありがとうございます!
明日からといわず、今日からやります!
あらま….それはずいぶんと失礼な「見知らぬ人」ですね (>_<) ぽざゆりえさんがご自身のことを大切にせずに自己否定しちゃっていたから、よりによってそんな困ったひとに会っちゃうのかもしれませんね... 今度言われたら、「いますぐ謝れ」とすごみましょう(笑) お師匠さんのことですが、もしかしたらちょっと波長が合っていないかもしれません。 ぽざゆりえさんにとっては、もっとひとの感情に敏感になれて寄り添えるタイプの先生に習ったほうがよいかもしれません。 楽団に入ることも、音によって口の形が変わることも全肯定してくれるような先生です。 場合によっては、チューバやトランペットの先生で「良い先生」と評判の先生に習ってみるとよいかもしれませんよ。 お師匠さんが悪く思うかも...というのはもちろん気になるでしょうが、他人に気を使って自分の演奏や幸福を犠牲にするのだけはよくないと思います。 ぜひちょっと視界を広げて、いろんな先生を探してみてください。
ぽざゆりえです!返信がボタンが消えました(>_<)。違うパソコンだからかな・・・。
返信ありがとうございます!
そうですね(笑)。謝れごらぁ,って言ってやる勢いで構えます(笑)。
なんと今日,レッスンだったのですが,普通にレミントンのロングトーンを見て頂いき・・・,ですが一回も起こりませんでした!!!
あれ?なんだったんだ!?!?
ってくらい自分でもびっくりしました!
やはり気持ちって大事ですね…。
レッスンも次のスッテプに進みました!!
ちなみに今日自分で練習していたのはtrombolypiqueで私セレクト(笑)の基礎練習とmozartのレクイエムです。ラルフザウアーのオケスタのCDを持っているので,「この音どうやって出すのかなー??」「タンギングはきつくないし,お腹の支えがしっかりしてるのかなー??」とか,ワクワクを大事に練習しました。呼吸が浅いのと音の処理をもっと大事にしたら,もう少しよくなるかも!と前向きな気持ちで練習を終えました。いつもなら「あぁ,もう気持ちも疲れたぁ,今日無理だよ~。絶対怒られるよ~。緊張するよ~~~。」でした(笑)。久しぶりです,下を向かずにレッスンに行ったのは(笑)。
しかもレッスン中もなんだか身体が軽いなぁ~と思いました!
私のトロンボーン人生は始まりは吹奏楽部ですが,人生を大きく変えてくれたのはオーケストラなのでオケスタは(音大生から見たらオケスタとは言わないかもしれませんが・・・笑)とても楽しいです!
師匠の事も少し考えてみます。でも,曲練習してることを黙っててもいいかな??とか思ってしまいました(笑)。
ありがとうございました!
基礎練習も怖くなくなりそうです!
自分をちゃんと受け入れることも忘れず,「~でなければならない」にとらわれないようにしたいです。とても難しいとは思いますが…。
また辛くなったら相談させてください!
これからもここも愛読します!!!!!!!
本当に本当に本当にありがとうございました!
おお(笑)
基礎練習の呪縛から解放されただけで、レッスンでの震えがよくなったのですね!
そのことが相当大きかったのですね。
もし師匠のことを信頼しているのなら、自分の考えや状況を話し、また、わたしに相談してどんなことを言われ(文面を見せてもいい)
曲を練習していることも正直にお話しするとよいと思いますよ。
人間的にしっかりした人なら、ちゃんとあなたのことを理解して、許してくれるはず。
師匠というのは大事なので、お話しすることをお勧めします!
このやり取り、編集して(個人が分からないように)ブログで紹介します。
よろしくお願いいたします。
おはようございます!
ブログ見ました!
私の様な悩みを持っている人達がこの記事を読んで,たくさんの方々が救われればとても嬉しいです!
本当ありがとうございました!
そうですね(≧v≦)。
今日なら言えそう!っていう日に話してみます・・・笑。
先生に相談してよかったです!
ありがとうございました!
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