中高生を教えていると、「手が小さくてうまくゲシュトップができない」という相談を受けることがよくあります。
気持ちはよくわかります。手が小さいと、一見十分にベルを塞げないような気持ちがします。
中高生を教えていると、「手が小さくてうまくゲシュトップができない」という相談を受けることがよくあります。
気持ちはよくわかります。手が小さいと、一見十分にベルを塞げないような気持ちがします。
管楽器の奏法論の世界には、とても豊富な情報があります。
とくに、アンブシュアの操作、呼吸のコントロール、ホルンに限れば右手の使い方。この三つに関しては、もう完全マニュアルかというぐらい、いっーっぱい情報が手に入る。
きょうは、わたしが尊敬しているアレクサンダー・テクニークの恩師、キャシー・マデン先生のレッスンから。
キャシーさんがどの場合も大事にしていたのが、やっていることの「目的」。
金管って、吹いててバテますよね。
バテ対策に関しては、ひとつはこまめにマウスピースを離し、唇をリラックスさせ、血流を促してあげることがありますし、息にもっと仕事をさせるという点も挙げられます。
金管楽器みんなに大切なことについてお話しします。
わたしが吹いているホルンという楽器は通常要求される音域が金管随一に広いので、アンブシュアの動きの幅・変化も必然的に大きくなります。
ものすごくウマく吹けたとき、なんかとてもしっくりくる吹き方ができたとき。
そんなとき、独特の感覚がありますよね。
しかし、それが罠です。
ゲシュトップ奏法が苦手なひと、あるいは以前苦手だったひとは意外と多いかもしれません。ぼく自身、中学や高校のときは、なかなかうまくできませんでした。大学に行ってしばらくしてから、いつの間にかできるようになってはいたのですが….
つい最近、中学生のレッスンで、ゲシュトップを題材にみていくことになりました。
彼女はゲシュトップができないと言っていたので、どうなっているか観察をはじめました。
ホルンを演奏するときに、右手はベル(朝顔部分)の内側にありますが、この右手の位置や形に関しては様々な考え方があります。
ここでは、その右手に関して考えていきたいと思います。