中学生ホルン吹きからの悩み相談です。
【質問者】
この夏、日本各地で講座を行う機会を頂いています。
ふだんはほとんどずっと東京、ときおり大阪でレッスンを行っているだけなので、もしこれまで、居住地域がちがって参加したくてもできなかった場合は、この夏にお会いできれば嬉しく思います。
楽器の演奏や練習をするにあたって、ウォームアップしたいもの。
・自分の身体のウォームアップ
・自分のハートのウォームアップ
・自分の楽器のウォームアップ
・チームワークのウォームアップ
・演奏する空間のウォームアップ
・聴衆との信頼関係のウォームアップ
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「基礎」や「技術」の有無やレベルと、「演奏する自由」「演奏する権利」を引き換えにしてしまわないこと。これ大事です。
たちえば、高音が出るように「なったら」あれしようこれしよう、というふうに考えるより、「高音が出るとしたらなにしたいか」を考えてみましょう。そこで浮かんできた望みやビジョンに向かって、まっすぐ「いまできる次の一歩」を踏み出しましょう。
演奏をしているひとはきっと、その心の奥深くでは、たとえ何らかの理由で演奏能力が著しく損なわれ、上手下手で言えばすごく下手になったとしても、演奏をしたいと願っていると思う。
それならば、演奏に求められるのはただ演奏することだけ。質、上手さ、正確性、ぜんぶ喜ばしいボーナスなんだ。
あれ?なんだか今日は息がうまく吸えないな…. と思って頑張って吸おうとしているうちに
あれ?なんだかアタックで音がかすれるな…. となって発音に注意していると
あれ?肩が凝ってきたな…. となって脱力を心がけているうちに
あれ?きょうは妙に唇がバテるな….
となってしまい、なんとなくモヤモヤと不調なまま一日が終わってしまう。
わたしたち音楽を奏でることを愛するひとたちの多くを、信じられないほど苦しめている「あがり症」。読者のみなさまの中にも心底、悩んでいる方がいらっしゃることでしょう。
あがり症は、「治す」ものでも、「克服する」ものでも、ましてや「紛らわす」ものでもありません。あがり症は「乗り越えていく」ものです。とても怖いけれど、乗って、越えていくもの。大きな大きな「波」のようなものです。