今回のケースでは
◎音が出にくいマウスピースの口元への当て方をしている
◎それ故に息を止めて発音を調整している
今回のケースでは
◎音が出にくいマウスピースの口元への当て方をしている
◎それ故に息を止めて発音を調整している
高校生ホルン吹きからメール相談を頂きました。
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【質問者】
中学で部活を引退してからのブランクをしっかり取り戻せないまま入部してすぐ何曲も演奏する場面があり、アンブシュアが変化してしまいました。
指導者や先輩の役目は、生徒や後輩自身が『やりたい演奏を実現することの手伝』ですよね。
だから、指示や提案は、生徒や後輩がやりたい演奏に近づいているかどうかを以て妥当性が判断できる。
アンブシュアモーション
=音の上下動のためのアパチュアやアンブシュアの張りの変化に連動して見られるマウスピースの位置の移動
◎角度の変化もあるが、それを指すのではなく『位置』の変化を指す
・息の向き
・息の勢い
・プレス
・マウスピースの当て位置
といった作戦を組み合わせながら駆使していきますが、改善に時間がかかりました。
トロンボーン学生とのレッスン。
マウスピースを顔面の歯や骨に対してしっかり当てて、安定させると音も吹き心地も激変しました。
金管は、音の上下動に伴いマウスピースの位置も上下動する。その上下動の方向から『各音が吹きやすい個別の位置』を探せる。
そこで吹くと発音・タンギングがパッと改善!
マウスピースは真ん中に当てるべきという論は昔からありますが、厳密に見たら誰も完全にど真ん中てる人などほとんどいないと思われます。
するとどこに当てるべきかは真ん中かどうかより音が当てやすくコントロールしやすい場所から考えるほうが理に適います。
15年ほど前、わたしがブログなどでアイデアを発信し始めた頃はまだ、『ラクに吹く』といった考えは女々しい、怠慢だみたいな言われ方をされがちでした。
ところがいまは闇雲に脱力だ脱力だと言い募るひとの方が多い気がします。