☆ロンドンのホルン奏者、ピップ・イーストップ氏の論文です。
原文→http://eastop.net/?p=265
(この論文は1997年夏に、「ホルン・マガジン」第5巻No.2で最初に出版されました)
ここで、速いスタッカートのアーティキュレーションの隙間に隠れていた、「舌で止める」ことの発見を通して何を探求していけるだろうか?すでに示唆したように、ゆっくり練習することでアーティキュレーションをきれいにするという方法は、うまくいかないかもしれない。ゆっくりなテンポのときにどれだけ美しく演奏できても、インテンポでやると何も良くなっていない。私の仮説は、次のようなものである:わたしたちが、アーティキュレーションの向上を意図して取り組むためにテンポ落とすとき、うっかりテンポだけではなくアーティキュレーションのやり方まで変えてしまっているのではないか。テンポを落とすと、「音をなめらかに消え入るように終える」という余分な事を差し挟んで練習しているのではなかろうか。