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吹奏楽部や音大等で楽器演奏をしているみなさんの中には、とにかく先輩や先生が恐くて苦しい思いをしている方々がいます。
そういったことで悩んでいるひとのために、何か役に立てればと思ってこの稿を書きます。
【部活をやめることは「逃げ」ではない】
先生や先輩が怖くてパート練習や合奏が辛いとき、まず大切なのは「それに耐えなくていい」ということです。
つまり、部活をやめるという選択肢をいつも自分のなかで「アリ」にしておいてもらいたいのです。
あなたにとって、先生や先輩が怖いということは、事実なのです。他のひとにとっては平気でも、そしてあなたが部活をやめることで「迷惑がかかる」と周りの人に言われても、いちばん大事なのは「あなたは苦しんでいる」ということです。
なので、まずはその怖さや苦しさに「耐える」のではなく、そこから解放される道を探しましょう。
そのときに一番有効なのはおそらく「部活をやめる」ことです。部活をやめるのは「逃げ」でもないし「甘え」でもありません。あなたがあなた自身を守るという「責任ある行動」なのです。
ですので、もし部活をやめることがあなたにとって最も健康でハッピーになる道だとしたら、きっと先生や親は止めたり叱ったりするかもしれませんが、堂々とやめましょう。部活には継続の義務はないのです。
わたしも中学2年生のとき、部活内で同級生にからかわれる時期があり、それがすごく傷付くので、1週間ほど部活に行かなくなったことがありました。
結局、楽器はやりたいし部活の他の面は好きだったので、そのときの顧問の先生のサポートもあって戻ることができましたが、行かなかった1週間はほんとうに「やめる」つもりでした。それは、「からかわれながら部活を続ける」ということに心がついていかなかったからです。
本当に辛かったです。
1週間部活に行かない、というのは自分を守るうえで私がそのときできた唯一の方法であり、最大の意思表示でもありました。
あなたが「部活をやめる」と言えば、いろんなひとがいろいろ言ってくるかもしれません。
「迷惑がかかる」
「自分勝手な理由でやめるな」
「みんな頑張って耐えているんだ」
「逃げ出したら一生弱いままだぞ」
「世の中はもっと辛いぞ、これぐらい耐えられないでどうするんだ」
これらはどれひとつとっても決して、「あなた」のことを思って言っているのではありません。あなたが、自分自身を大切にし、自分自身を守るための勇気と責任ある行動を取るのが、先生も先輩も「怖い」だけなのです。
世の中の常として、勇気あるひとは、羨まれます。そしてその勇気をなんとかして潰してしまおうとするのです。
「我慢して続ける」ことより、自分自身のために「やめる」という決断をすることの方が、その後大人になって自分の人生を生きていくうえでは遥かに大切で強力なスキルになります。
怖いひと、一緒にいて辛いひと。そういうひとたちと無理して一緒にいる必要はありません。もし心が部活を本当に辞めたがっていたら、辞めて大丈夫です。
【あなたはパワーハラスメントを受けているのかもしれない】
パワーハラスメントという言葉をご存知ですか?
「先生」とか「先輩」という「力」を背景にして、本来の合奏や練習の範疇を超えて、継続的に人格と尊厳を侵害する言動を行い、不安を与えることをいいます。うつ病などのメンタルヘルス不調の原因となることもあります。
現在の日本では、職場環境においてはパワーハラスメントが「やってはならない」ことであり、「やった側」が悪いということが明確になってきており、裁判などでも糾弾されるのはパワーハラスメントを「行った側」です。
残念ながら、中学生や高校生、大学生なども、子供から大人になっていく時期の教育を担当する学校現場では、特に部活の現場ではその意識はまだまだ薄いです。
まだ法律や法令も教育に関してはパワハラに対応していないようです。
しかし例えば、
・合奏中、担当しているソロを何回も繰り返し吹かされ、失敗する度にみんなの前でキツい言葉を言われる。
・パート練習中、先輩が怖い顔で「どうしてできないの?ちゃんとやれ」とプレッシャーをかけてくる。
・指揮棒が飛んでくる
これらはどう考えても「パワーハラスメント」です。
それによって傷付いたり萎縮したりしたあなたが悪いのではなく、それを「適切な指導」と勘違いしている側が悪いのです。
なので、これに抗議し、やめさせる権利をあなたは持っています。
残念な事に、そういった脅迫や言葉または物理的な暴力が「当たり前」だった期間の方がまだまだ長く、それはおかしいと「感じる」ひとの方が少数派です。
とくに、そういうのが「当たり前」で育った人は、指導とはそういうものであり、それに感謝の気持ちすら持っていたりします。
でも、「あなた」がそういう指導によって傷付き辛い思いをしている以上、その指導が間違っていることは明らかなのです。
学生相談室や保健室といったところが、そういう悩みを受け止め、状況を改善するべく学校に働きかける窓口です。遠慮なく相談しに行きましょう。そこの担当者が味方になってくれる可能性があります。
それでもダメなら、市町村や都道府県の「教育相談センター」が対応してくれます。
あなたには、そういう助けを求める権利があります。たとえ部活全体で苦しんでいるのがあなた一人だとしても、あなた一人を不幸せにしている部活全体が変わらなければなりません。
【楽器を続ける他の方法】
ただ、部活をやめたら楽器を続ける道が無くなってしまうのがイヤ… ということもあるでしょう。
しかし、実は学校の部活以外にも楽器をやる道はたくさんあります。
日本はアマチュア音楽活動が本当に盛んです。ウェブサイトを持っている吹奏楽団だけでも1都道府県につき数十団体あります。他にも、金管合奏団、各楽器のアンサンブル団体・グループもあります。さらに、管弦楽のアマチュアオーケストラもたくさんあります。
これらは大人がやっている団体ですから、部活よりは先生や先輩からの嫌な圧力は少なく、風通しのよい環境であると言えるでしょう。
あなたのように若い人が団に加わるのをすごく喜ぶ団もたくさんあるはずです。
簡単な検索で出てきた楽団のリストを紹介します。これらはほんの一例です。それでもたくさんあります。
東京
http://www.music-style.info/music-style/html/003_018_005_004.html
神奈川
http://www.tamasui.com/home/contents/link/kanagawa_ippan.html
大阪
http://www.eonet.ne.jp/~nohohon/osaka-link.htm
九州
http://www.ajba.or.jp/kyushu-ippan/kameidantai.html
北海道
http://dir.yahoo.co.jp/Regional/Japanese_Regions/Hokkaido/Entertainment/Music/Classical/Brass_Bands/
さらに、現在はインターネットが発達していますから部活をやめたひとたちでネット上で集まって、一緒に集って演奏会を企画する事も可能でしょう。ひょっとしたら私が知らないだけで、そういうことはすでに行われているかもしれません。
インターネットのいちばんよいところは、身の回りの環境では「少数派」で無視されたり抑え付けられやすい悩みや不安でも、物理的な距離を越えて他のひとと共有できるところにあります。そうして、あなたが「おかしい」と感じていることも理解してくれるひとや、全く同じ体験を持っているひとを見つけることができるのです。
また、学校の部活でないと楽器を確保できないという大きな問題も、アマチュアの演奏団体やインターネットで他のひとたちとつながっていくことで、ひょんなことから解決することもあります。
楽器を何台も持っているけれど、使っていない。だから、演奏をしたくてたまらないけれど楽器を買えなくて困っているひとになら、ぜひ使ってほしい。そう思っている大人が世の中にはかなりたくさんいます。
学校の部活がとにかく辛い、あるいは肌に合わない。もしあなたがそういう人なら、「学校の部活」以外の選択肢をいろいろ熱心に調べてみることを心からお勧めします。
部活が全てではないのです。クラブより、「あなた自身」が遥かに遥かに大切なのです。
【自分にとって一番大切なことを理解する】
とは言いつつも、部活や学校の先生/先輩が怖くて、それが嫌で辛いというひとのほとんどが、「それでも部活(学校)は続ける」ということになるでしょう。
私自身もそうでした。
怖い、辛い思いをしながらも部活を前向きにめげずに続けていくためには、
「部活で音楽を続けることの何が自分にとって一番大切なのか」
をはっきり理解することです。
実は、怖くても辛くても部活を続けていられるのは、あなたの心の中のどこかに「続ける意味」がちゃんと生きているからです。そのエネルギーはとても強く、先生や先輩がいじわるで怖くても、まだ部活に行けるのはそのエネルギーがあればこそ、です。
もしそのエネルギーが無いのに、義務感や周りの脅しで続けているとすれば、いつか心や身体の調子を崩してしまい、どこかに深刻な悪影響が出るでしょう(それは、「無理するのをやめて、自分に正直になって、自分自身を大切にしなさい」というあなたの心身からのメッセージです)。
なので、辛いときこそ、「それでも続けていこうとしている自分」を動かしているエネルギーは何なのかを、はっきりと知って理解していけばいくほど、先生や先輩の意地悪があまり気にならなくなってきます。心の中で「先生(先輩)に何と言われようが自分は〜のために/〜だから音楽をしてるんだ」と思えるからです
なので、辛い思いをしながらも頑張っているあなたには、次のようなエクササイズをお勧めします。
【自分の心の隠れた強さを発見するエクササイズ】
*紙とペンを用意してください。理想的には、わたしのブログで提案している色々な「メンタルエクササイズ」専用のノートを買って用意すると良いでしょう。
① 紙に次のキーワードを書いていきます。これらは、あなたの心に本物の「パワー」をくれているかもしれないものの候補です。
「音楽」
「自分の楽器の音」
「普段部活(学校)でお世話になっている先生」
「部活(学校)の先輩」
「部活(学校)の後輩」
「部活(学校)の同級生・仲間」
「お父さん/お母さん」
「好きなひと/パートナー(彼氏・彼女)」
② それぞれのキーワードに対して、「自分にどんなパワーをくれているかな?」とゆっくり問いかけます。そして浮かんできた答えを書いていきます。
例:
「音楽」
→ 生きている意味を感じる
→ 嫌な事を全て忘れることができる
「自分の楽器の音」
→ とにかく自分も素敵な音を奏でたいという気持ちになる
→ いつかすばらしい演奏をしたいという夢がある
「普段部活(学校)でお世話になっている先生」
→ いつも励ましてくれて、自信を与えてくれる
→ 知らない事をたくさん教えてくれて、世界が広がる
「部活(学校)の先輩」
→ すごく上手で憧れる
→ みんなをまとめる姿勢がとてもかっこいい
「部活(学校)の後輩」
→ わたしのことを慕ってくれて、嬉しい
→ すごく上手になれそうな気がして、応援してあげたい
「部活(学校)の同級生・仲間」
→ いつも話を聞いてくれて、心の支えになる
→ 自分たちの代で良い成果を出したい
「お父さん/お母さん」
→ いつも家では世話してくれて感謝している
→ 辛いときでもいつも支えてくれる
「好きなひと/パートナー(彼氏・彼女)」
→ そのひとがいるだけで幸せな気持ちなる
→ そのひとも頑張っているから、わたしも頑張りたい
このエクササイズは、もちろんもっと異なるキーワードを使っても構いません。大事なのは、このエクササイズをやってみる時間をしっかり作ることです。そして、辛いときこそやってみるようにしてください。
これを通して、段々とあなたが「いま頑張っている理由」が見えてきます。そうすれば、あなたは自分に強いパワーをくれているものにいつでもつながれるようになり、どんなプレッシャーや意地悪にも最終的には打ち勝てます。
娘が中学2年Hrパートです。
しばらく前に部活がつらい毎日が
続いていました。部活を辞めることは悪いことではないと娘には
言ってみたものの私自身が不安に
思っていました。でも間違いでは
なかったんですね。
色々ありましたが、今はHrがもっと上手くなりたいと前向きに頑張っています。basilさんに感謝です!
佐藤さま
心温まるコメントをありがとうございます。
娘さん、ホルンがやりたい気持ちをまた持つことができたのがすばらしいことです。
これからもぜひ励ましてあげて、サポートしてあげて下さい。
「ホルンはプロのひとでもよく外しちゃうのよ」
とか
「世界的に有名な指揮者が、ホルンは外れるけれどそれよりも音色が魅力だから大好き!、と言ってるらしいわよ」
とかぼそっと言ってあげてください (^^)
先輩が怖くて部活に行けません。辞めるのも嫌で続けたいけど行けません。行ける方法教えてくださいお願いします
ゆうさん
まずはこれらの記事を読んでみてください
・http://basilkritzer.jp/archives/1450.html
・http://basilkritzer.jp/archives/4311.html
・http://basilkritzer.jp/archives/6222.html
・http://basilkritzer.jp/archives/4224.html
・http://basilkritzer.jp/その他/著書/吹奏楽部員のためのココロとカラダの相談室〜今-3
・http://basilkritzer.jp/archives/4300.html
・http://basilkritzer.jp/archives/3079.html
Basil
ピンバック: 部活の顧問の先生が怖い…!みんなの体験談&相談特集 | ぶくまん
私はクオータなのですがそのことを一回馬鹿にされたことがありとてもショックでした。あと、レッスンできつい言葉がすごく胸に刺さり泣きたくなるほどでしたが、明るい系キャラなので我慢していました。ですが家に帰ってすごく泣きました。ほんとに悔しくて悔しくてたまらなかったです。あと汗くさいなどいわれてほんとに辛かったです。私は明るい系キャラなのでそういう弱気なことをあまり言えません。
Macさん
人間は、「キャラ」で決まるほど簡単で単純で浅いものではありません。
弱気なあなたも、あなたの真実の一部です。
すくなくとも自分自身は、そんな自分自身を認めてあげてください。
そしてできる限り、そんな自分自身を認めて受け入れてくれるひとたちを大切にしてくださいね。
Basil
はじめまして。現在音楽大学に通っている者です。
私はだらしない性格で、遅刻を繰り返してしまい、先輩からキツく言われてしまい、陰口も偶然聞いてしまって、学校に行くのがつらいです。
人格も否定されているように感じてしまったり、パワハラのように感じますが、元々は私が悪いので、そのように訴えるのは甘えなのではないかと悩んでおります。
MJさん
その問題は、単純に「わたしがだらしない性格」と自分を責めてもまず何も解決しません。
周りからキツく言われたりするのも仕方がないのですが、
だからと言って「言われていることが正しい」わけではありません。
ちょっと複雑ですが、周りの人にそう言われるのは「仕方がない」ことではあるとしても、
周りの人たちのいうことを気にしてはいけないのです。
なぜなら、遅刻を繰り返してしまう、というのはあなたの場合たぶん、「だらしない」のではなく、
体質か心理的な原因か、またはその両方だからです。
あなたがする必要があるのは、自分の症状(どうしても遅刻をしてしまう、それですごく悩み自分を責めてしまうetc)を
よく調べて、どんな問題の可能性があるか、どんな専門家に相談して治療またはカウンセリングを受ける必要があるかを知ることです。
それを、「自分と向き合う」と言います。
遅刻することを放置するのも、自分を責めて悩み続けるのも、「向き合っていない」ということになります。
しっかり調べて、向き合ってください。
必要な助けをちゃんと得てください。
そういうことは、音大ではなかなか理解されないでしょうが、どんな大学でも卒業して一般社会で仕事して生きて行くうちに、
多くのひとが「向き合う」必要に面します。そして、向き合って自分の問題や弱さを認めて受け入れて、
変化に向けて取り組んだひととそうではないひと(放置も根性論も同じです)とでは大きな差が出来ます。
まずは学校のカウンセラーさんなどに相談してみてはいかがでしょう。
あまり話を聞いてくれなかったり否定してくるようであれば、外部に助けを求めに行きましょう。
わたしに言えることはここまでです。
Basil
自分の学校時代は、ある意味部活は楽しい所。楽器がやれる事は凄く好きな場所であったと今では思います。時代的に、顧問は凄く厳しい先生でした。
でも、今では学生時代の部活に感謝していますし、今に至るまで楽器を吹く事が一番の趣味でいられるのも、学生時代に楽器を通して音楽と向き合って来れたからだと(楽しくも辛くもあったこと)だと感じています。
合奏中に精神的につらいことを言われてしまいます。
正直何のために誰のために音楽をしているのか、これは音楽なのか、楽器は好きでも、自分の楽器が嫌なくらい部活にいることが辛いです。
できないことを頭ごなしで怒られるのは
私としては、顧問の先生の役目ではないと思います。指導するというのは何故できないのか解決に導いてくれる事だと思います。暴力などで精神も体もズタズタで
心がいい状態ではないのにいい音楽を作れないと思います。
やめたいですが周りに迷惑がかかってしまいます。コンクール人数ギリギリの学校なので、いないと困ってしいます。
これからどうしたらいいのか分かりません。とにかく部活に行きたくないです。
clarinetさん
こないだ、大学ですがブラックな部活で苦しんでいた学生さんが、やっと部活を休部して、
演奏の調子も心の調子もすごく良くなりました。
何ヶ月も、何度も、部活をやめるか休むことを勧めていました。
部活や先生に明らかに問題やおかしいところがあるのに、なにかにつけて、続けることが大事だの周りに迷惑がかかるだの言って
やめることや休むことを悪いことと思わせたがるひとがたくさんいるのが、日本社会の未成熟で悪い面です。
ただの正当化ですから、何を言われようが自分の判断を大切にするのが良いと私は思います。
Basil
初めてコメントさせていただきます。
高校の吹奏楽部に所属している者です。
私は、練習中に先輩から飛んでくるキツい言葉の数々が辛くて、でもそれは、出来てない自分が悪いんだ、ここで折れたら負けなんじゃないか、自分の心が弱いせいだ、みんな辛くても頑張ってるんだから…等々と言い聞かせながら、毎日家で泣きつつも何とか耐えて練習していました。
そんな日々が続いている中で、ある日耐えきれなくなってしまい、自分自身を傷つけてしまいました。その時にやっと自分がどんな状態にあるのかを知りました。
その頃には音楽の楽しさなんてもう分からなくなっていました。
もうこれ以上やったら自分の中で自分がすっかり消えてしまいそうで、大会の2週間前にも関わらずですが、顧問の先生に相談し、コンクールのメンバーから抜けさせてもらいました。
その時、責められることはある程度覚悟していたのですが、周りの子や仲良くしていただいていた先輩は責めることなく、ここまでよく頑張ったね、と言ってくれました。
私の中でこの決断はとても大きなもので、何日も何日も考えて出した結論でした。
この決断はずっと自分の中で なし にしてきた選択肢だった故に、今でもこれで良かったのかと考えてしまうこともありますし、正しかったのもわからないですが、
精神的にも少しずつ回復してきて、かつての自分の性格に戻ってこれている感覚があります。
この選択をできた大きな後押しをして下さったのが、バジルさんのこの記事でした。
本当に勇気づけられました。ありがとうございました。
これからどうするかは明確決まってはいないのですが、音楽が楽しい、楽器を吹くのが楽しいという気持ちを思い出せるようにしていきたいなと思っているところです。
長々と失礼致しました。
Hanaさん
深くて、真摯なメッセージをこうしてお届けくださって本当にありがとうございます。
Hanaさんと同じような状況や想いの中にいるであろう多くのひとにも読んでいただきたいのですが、ブログで紹介してもよいでしょうか?
連絡が遅くなってしまって申し訳ありません。
全然大丈夫です!ぜひ使ってください。^^
私の経験したことが、少しでも誰かのお役に立てたら嬉しいです。
そして、その後のことなのですが、心の中を整理したり、1日自由に吹かせてもらって楽器と向き合う時間をつくったりしました。その時、少し久しぶりに楽器を吹いたのですが、心なしか音が良くなっているように感じたり、そして何よりも、ああやっぱり楽しいな、この楽器が大好きなんだな、もっと上手くなりたい…との思いが湧いてきました。その思いを思い出せたこと、また感じられたことが、ただただ純粋に嬉しかったです。
また、コンクールメンバーから文化祭メンバーになったときに(私たちの学校はコンクールメンバーと文化祭メンバーに分かれています)、「皆は私のことをどう思うのだろう」と、不安な気持ちも強くあったのですが、「よく今まで頑張ったね」「こっちで一緒に頑張ろう」という風に声をかけてくれたりと、温かく迎えてくれました。
また、仲の良かった先輩も、私を責めたりせずに「気づいてあげられなくてごめんね、大丈夫?」と声をかけてくださったりしました。誰も私を責めたりしませんでした。
温かさに触れて、何回も泣いてしまいました。
精神的に回復してきた今、やはり最後までコンクールを頑張りたかった気持ちはありますが、しかしそれ以上に、音楽や楽器の楽しさ、人のあたたかさ等を思い出すことが出来たことが、何よりも嬉しいです。今は、感謝の気持ちの中で素敵な演奏ができるように文化祭に向けて精進している途中です。やっと少しずつ前を向くことが出来ています。
重ね重ねになってしまいますが、この判断をする勇気を下さって、本当に本当にありがとうございました!
Hanaさん
メンバーのみんなの、人間らしさも素敵だし、また楽器を楽しく吹くことができて、ほんとにほんとによかったですね。
じ〜んとします。
Basil
Yuuさん
お返事大変遅くなってしまいましたが、体験をこうして共有してくださり本当に有難うございます。
Yuuさんのこの体験談は、実のところ音楽や吹奏楽の世界においてひとつ典型的なものだと感じます。
カウンセラーさんと一緒にご自身を洞察し、状況を変えていかれたYuuさんのお話は、
いま現在も同じ、あるいは似た苦しみの最中にある多くの方たちにとって示唆に富む、あるいは勇気付けられるものだと思います。
ブログで、ぜひ紹介したいのですが、許可頂けますでしょうか?
Basil
おはようございます。
コメントにきづくのが遅れてしまいました。
紹介の件構わないのですが、こちらの内容から私の同期や後輩が見て私とわかる可能性があるため、記事に投稿した私の内容を掻い摘んで編集して頂きたいのと、この投稿を可能であれば削除をお願いしたいです。 投稿内容は事実ではありますが、
私がいくら嫌だと感じた思い出がある団体であっても、後輩達にとっては音楽をする場所として存在しているので、私の投稿により音楽をする場所を奪うのはとても申し訳ないので………
お願いばかりで恐縮なのですが、上記の件了承いただけましたらEメールに返信をお願いしたいです。
よろしくお願い致します。
Yuuさん
わかりました、ひとまずコメント消しておきますね。
対応ありがとうございます。
すみません、少しずれるのですがダメもとで相談です。ペット一年四ヶ月の子育て主婦です。少人数吹奏楽団にはいって8ヶ月
練習は一日1時間から2時間以上仕事家事以外はほとんど費やしてる状態ですが、毎日やるため楽しく優先の練習内容がダメなのか頭打ちです。少人数なのでペットが余計目立ち、ピッチダメだしの日々。初心者から入れるよい団体なのですが、ペットを選んだばかりにか当たりがきつく辞めるか迷っています。 サックスもやっていて、同じ程度で初心者がたくさんのパートなので器用貧乏生かし不足時ヘルプの話もどちらも下手だからか金管木管兼務はだめと立ち消え。金管金管は良いらしく需要のあるホルンをやってみたほうがよいのかと迷い。とにかく、人一倍時間はかけているのに冷たい視線がしんどい。結果がすべてのなかバンドのために私はどうすべきか八方塞がりです。初心者に、選択肢も少なく迷っています。
ミッキーさん
このへんの記事が参考になるかな、と思います。
https://basilkritzer.jp/archives/4224.html
https://basilkritzer.jp/archives/5829.html
https://basilkritzer.jp/archives/4625.html
参考になります。ありがとうございます。 心が折れているので前向きになるのはまだまだですが…スポーツよりも下手くそに逃げ場がないな、人権がないなと感じます。たちの悪いことに上手くはないですが、楽譜どおり概ねできてんだから美しいには遠いがまあまあ吹けてるんじゃと思っていて、実感できないピッチダメ出し嵐。人一倍やっていて、全く認められない存在価値マイナス。で私のサックスとかわらないか 下手なくらいのサックス初心者たちはそこまできつく当たりはないのでサックス行けば、とも考えますが下手がこれ以上いらないし。
人間関係は上手くいっているので余計悩みます。
大人から吹奏楽 辛い 検索でたまたま行き着いて愚痴らせてもらいありがとうございます。
ホルン四重奏をやりたいと思っています。
何かおすすめの曲はありませんでしょうか?
ホミリウスとええんちゃう!
こんばんは。記事読みました。
私は高校1年でパーカッションをしているのですが、最近部活が本当につらいです。
パーカッションが先輩とふたりっきりなのに上手くコミュニケーションができないし、他のパートの先輩とはもっと関係が
薄いです。友達ともなかなか深い関係になれず、常に作り笑いをしているような状態で、正直きついです。自分の悪口を先輩に言われている場面にも何度か遭遇しました。
辞めたいけれど、辞めたらパーカッションが先輩ひとりになってしまうので誰にも言えません。でも、これ以上続けたらきっと自分が自分でなくなってしまうような気がしています。
辞める選択肢は「アリ」かもしれないとは思うけれど、自分が辞めると今よりもできる曲が限られてしまったり、先輩により一層迷惑をかけるのではと不安です。
私はどうするべきだと思いますか?
中学生の頃は大好きだった吹奏楽ですが、最近は部活に行くこと自体がおっくうで、演奏をしても楽しいと感じられないようになってしまいました。
harukaさん
悪口を言ってくるような環境に対しては、迷惑なんかむしろかけまくってやりましょうよ。
むこうがこっちをいじめてきて、こっちが迷惑してるんだから!
だから、相手に悪いかどうかの代わりに、自分がどうしたいかをゆっくり落ち着いて、
川辺とか綺麗な場所で深呼吸して考える時間を作ってください。
・部活やめたいかな?
・吹奏楽は続けたいかな?
・地元の一般バンドとかでも続けられるかな?
・いっぺんブチきれてやろうかしら?
Basil
今声楽でソプラノを習っています。先生はとても良い声で、初めて聴いた時から大好きな声でした。でも習うにつれ、ちゃんと声トレをしてればできるはず!!もう無理ね!!それじゃ頭打ちね!感動した?そんな歌い方の人が感動するなんて嘘っぱち!とまで言われて、それでも歌いたい、腹式で長いブレスでたっぷり歌いたいと具体的にもずっと目指してきた自分だけを見ていたのですが。まるでお仕置きのように歌謡曲を練習曲として渡されました。1曲は頑張り、次は何かな?といつものようにしていたらまた歌謡曲でした。先生の真意はどこにあるのかわからなくなり、先生に「このあいだ無理ねと言われたことがずっと胸にあり、私はこの先もクラッシックは習えないのでしょうか?と聞いたら、突然にイタリア歌曲ならいいのね!と言い、頂いた楽譜を返してコピー代は私が払ってるのだからと言われました。私は黙っていればよかったなと思うばかり。自己嫌悪と先生の言葉で悲観的になっている自分にも気づいてしまい、バカだったな黙っていればよかったなと落ち込んでいます。もし本当に歌が好きであれば、どんな曲を課題にされたとしてもその曲を一生懸命に歌えばすべての道はローマに続くのだということが今更わかりました。
ふたがあかねさん
月並みですが、歌い手として優秀だからといって導き手として優秀とはまったく限らないので、
お手本とする相手
アドバイスをもらう相手
言うことを聞く相手
のうちどれを自分はその先生に任すのかについては、再考するのはアリなのではと思いました。