金管楽器のアンブシュア恐怖症その2〜こういうふうに考えてみよう〜

前回の記事に記した通り、わたしにとって「正しいアンブシュアの追究」は、非常に多くの犠牲とダメージを伴うものでした。

様々なアンブシュア理論とそれに基づく指導において設定されている「正しいアンブシュア」を身に付けるべく努力することが多くのひとを上達へと導く一方で、まさにその「正しいアンブシュア」を獲得したはずが以前より明らかに演奏能力が落ちてしまったり、あるいはどれだけ頑張ってもそのアンブシュアを身につけられないひともまた多くいます。



この記事では

・アンブシュアの問題に非常に悩んでいるひと
・アンブシュアの変更・改造の作業中に希望や自信を失ってしまったひと
・先輩や指導者にアンブシュアの変更を指示または推奨されたが、内心それを実行したくないひと

が、自信を持って、「アンブシュアがおかしかもしれない」という漠然とした恐怖に捉われてブレーキがかかってしまうことなく、演奏と練習にハッピーに取り組んでできるはずの上達をまたしていけるようになるきっかけや助けになればと思って、考え方のアドバイスやアイデアを提示します。

もしこれを読んで反発を感じたり、混乱や不安を覚えたとすれば、改めて前回の記事で述べたわたしの辿った道筋と重ねた経験を読んでいただければ幸いです。ここで記すアドバイスはわたしの経験から導き出されたものであり、「正しいアンブシュアの追究」が順調に進んでいるひとの経験とは異なるものです。したがって、ご自身の直感と信念を大切にしてください。わたしのアドバイスやアイデアに従う必要はありません。



【アンブシュアをどう考えるか】

アンブシュアに悩んでいるひとに、まず最初に試してみて欲しい事は、

「形、フォーム、正しいかどうかを考える代わりに、『どうやって音を出すか』のプロセスをシンプルに考える」

という実験です。


金管楽器で音が鳴るための条件は、

・マウスピースのリムと口がしっかり接触している
・唇が閉じ合わされている
・息を吐いている

の3つに集約されます。

特定の形やフォームは、そこに第一義的には含まれません。

そこで、この3つのことに思考を向けましょう。それがアンブシュア恐怖症から解放される第一歩です。


① 奏でたい音/フレーズを決めます。

② それを心の中で歌います。

→ どんな空間で
→ どんな音を
→ どんな聴衆のために
→ どのようなストーリーや意味を持たせて奏でたいか

という総合的な意志が、筋肉に対する命令となるのです。

③ 心の中でそのような意志を能動的に抱きながら、楽器を構えてマウスピースのリムを唇にしっかりとくっつけます。

④ リムが唇に接触したら唇を閉じ合わせます。その際、「口を閉じる」というぐらい日常的な意識で大丈夫です。

⑤ 心の中で能動的に音・フレーズを歌いながら、息を吐きます。


まずはそういう「思考」で吹いてみてください。アンブシュア恐怖症のひとほど、このプロセスをやろうとする途中でどうしてもアンブシュアが気になるかもしれません。しかし、アンブシュアの形や、「正しいかどうか」を気にしている時点で、この実験において「考えているべきこと」から離れています。

この実験が自分に役立つかどうかの判断は、まずはこの実験を最初から最後まで「遂行」できたときにするようにしてください。

この実験の本質は、

音を奏でるために必要なことに自分自身を専念させる

にあります。




【自分と同じようなアンブシュアの名人を探そう】

「正しい(はずの)」アンブシュアになかなか変更できない、もしくは変更しようとしているが自分に馴染まないという直感を感じているひと、変更を指示・推奨されているが正直本当に良くなっていけるかに大きな不安を感じているひとがやってみるといいこと。

それは

「自分に似たお手本」を探す

ということです。

実は教本などで

・あってはならない姿勢
・間違ったアンブシュア
・悪い例

というふうに紹介されている吹き方で素晴らしい演奏を行っているプレイヤーが世界にはたくさん存在します。

いまは幸いなことに、Youtube に代表されるような動画配信サイトで、様々なプレイヤーの演奏している様子を聴くだけでなく観ることもできる時代です。このツールを大活用しましょう。

たとえば、アンブシュアはなるべく動かしてはいけないという「ルール」が色々な教本に書かれており、またそう教わることも多いですが、それは一体どこまで通用するルールかは定かではありません。Youtube で少し検索すれば、アンブシュアがたくさん動いているように見える優れた演奏を見つけることができます。

そういう例を見つけたら、ぜひそのプレイヤーをあなたのお手本としてください。

そのプレイヤーの存在は、「あなたの吹き方はそれで大丈夫なんだよ」という非常に心強いメッセージになります。

もちろん、そのひとのアンブシュアの持って生まれた性質や、これまでの楽器との関わりから生み出された傾向によっては、特定の弱点がある場合があります。

しかしその反面、

・高音域がひとよりラクに出る
・ふつうより音が太くまろやかになる
・ふつうよりタンギングが素早い

etc….

といった、「何か秀でる側面」もまた同時にひとつ持ち合わせていることが多いのです。

世界的なオーケストラのプレイヤーや、有名なソリストですら、どこかにアンブシュアが関係する「弱点」を持っていることがあります。

しかし、それを補ってあまりある音楽性や技術的な何かを備えています。

もし彼らが、アンブシュアを「正しい(とされている)アンブシュア」に矯正していたとしたら、どうなっていたでしょうか?

全く平凡な奏者になっていたかもしれないし、ひょっとしたら吹けなくなっていたかもしれません。

「あのひとは天才だから悪いアンブシュアでも演奏できるんだ」

と考える方が不自然です。

「あのひとはあの吹き方が一番、あのひとに合っているんだ」

と考えましょう。

誰かに否定されて不安になったとしたら、自分と同じような吹き方でお手本になるようなプレイヤーを見つけましょう。




【骨格や見た目ははひとそれぞれ異なる】

「正しい(とされている)アンブシュア」は、楽器によって、あるいは同じ楽器によってもメソッドによって異なっており、明確に客観的に唯一の正解が明らかになっていません。

もし何かが本当に絶対に正しいのだとしたら、全てのプレイヤーが必ずアンブシュアの変更で益するはずですが、現実はそうではありません。

仮に絶対に正しいものがあるのだとしても、それを何らかの理由で身につけられないケースもあります。「絶対正しいアンブシュアでないと演奏できない/演奏してはいけない」ということならば、演奏という魂の行為がひとにぎりのひとにしか許されないものになりますが、わたしはもちろんそんなはずないと思います。


多くの「正しい(とされている)アンブシュア」として想定されている見た目は、

・ある特定の範囲内の骨格
・ある特定の範囲内の歯並び
・ある特定の大きさや形・タイプのマウスピースや楽器

においてのみ成り立つものであることがあります。

つまり、「正しいアンブシュア」の持ち主と「同じ吹き方」をしても、同じ骨格や歯並びでないと「同じアンブシュアには見えない」ということが起きるのです。

そうすると、骨格や歯並びが異なるプレイヤーの「見た目の形」を真似しようとすると、自分自身の身体という「異なる材料」でそれをするには、お手本とは結果的に「ちがう吹き方」をしないといけなくなります。

注意深くフォームや形をお手本に合わせて作っているのにうまくいかない、という悩みを持っているとすれば、こういったことが起きている可能性があります。

したがって、アンブシュアの見た目の形で正しい・間違っているという判断をするのは、かなり当てにならないのです。

思い切って、見た目の形のことは忘れてみましょう。

そして代わりに、

① 奏でたい音/フレーズを決めます。

② それを心の中で歌います。

→ どんな空間で
→ どんな音を
→ どんな聴衆のために
→ どのようなストーリーや意味を持たせて奏でたいか

という総合的な意志が、筋肉に対する命令となるのです。

③ 心の中でそのような意志を能動的に抱きながら、楽器を構えてマウスピースのリムを唇にしっかりとくっつけます。

④ リムが唇に接触したら唇を閉じ合わせます。その際、「口を閉じる」というぐらい日常的な意識で大丈夫です。

⑤ 心の中で能動的に音・フレーズを歌いながら、息を吐きます。


というところに戻ってみましょう。




【立体的に考える】

アンブシュアの使い方や作り方を、詳細かつ特定的に考え、実践することは、アンブシュア恐怖症に捉われておらず自己否定的になっていないひとに関しては非常に役立つことがあります。

実際、ほんとうに高いレベルの演奏家になっていくひとたちは、スキルを非常に細かいところまで意識化し洗練させていきます。それは音楽、運指、呼吸、アンブシュアの全てに及び得ます。

有能なプレイヤーに習っていると、そういったレベルの指示や提案を受ける事があります。それをうまく吸収したり理解したりするうえで、「凡才」のわたしたちの側で知っておくとよいことが、

アンブシュアのことは立体的に考える

というアイデアです。

楽器のレッスンの場では、当然ですが言語での指示がなされます。言語で動きを表現するという作業は、実はそれ専用のスキルがあっていいくらい、奥深いものです。

楽器演奏の技術的な指導において、動きを的確に言葉で表現する作業自体のスキルを洗練させていっている指導者が指導を行う事が本当は理想的なのですが、現実的にはプレイヤーには必ずしもそのスキルは必要ありませんし、またそのようなスキルが存在することもほとんど認知されていません。(一部のアレクサンダーテクニーク教師は教師になるための勉強のなかで、そのスキルを高める訓練をしています。)

したがって、現実的にはまだ、レッスンを受ける側が、レッスンをしてくれるプレイヤーの「言葉」を自分の身体に通じるように補ったり翻訳したりするスキルを持つようにする必要があるでしょう。

そのうちのひとつが、このアンブシュアを立体的に考えるというアイデアです。

レッスンでもらうことになるアドバイスの多くが、平面的な言語表現になっているでしょうから(言語はそもそも平面的ですし、またレッスンをしてくれるプレイヤーは自分は立体的に考えていてもそれを立体的な言葉にするスキルは持っていないことが多いのです)、それをレッスンが受けるあなたが「立体に翻訳する」ことが必要です。

具体的な例としてここではふたつ述べます。


① 当てる場所

マウスピースをどこに当てるか、という話です。

まずはっきり述べたいことは

見た目上の正面は、立体的で非対称的な構造であるアンブシュア上においては、正面ではない

ということです。

これはつまり、

自分のアンブシュアにとっての「正面=マウスピースとアンブシュア最も密着しやすい場所」は、見た目上は真ん中からずれることになる場合がある

ということを意味します。

しかも、ほとんどのひとが、見た目上の真ん中からずれた場所が、立体的で非対称的な構造であるアンブシュアにとっては「当てるべき場所」になります。


残念ながら、多くの人が

マウスピースは(見た目上の)真ん中・正面に当てなければいけない

と信じている or 信じさせられています。

そのため、常にマウスピースを「本当にしっくりくる場所」からわざわざずらすような努力をして、結果的には吹きづらさや技術的な問題を生み出してしまっているのです。

厄介なのは、「それが正しいこと」と思ってやっているところにあります。

ここでもまた Youtube が役立ちますが、マウスピースがかなり見た目上の真ん中から外れた場所に当ててありながらも、素晴らしい演奏をしているプレイヤーは多いです。

それもそのはず。

平面的に見れば「ずれ」ているように見えても、立体的かつ非対称的な骨格・歯並び・筋肉から成り立つ構造であるアンブシュアにとっては、そここそが「真ん中」であり「正面」なのです。


このことから学べるのは、

もし、見た目上の真ん中にキープしたり矯正しようとする意識や努力があれば、それをやめると吹きやすくなる

ということです。

・吹き始めのセッティング
・音域や音量を変えるとき

にそれぞれ、見た目的に「ずれる」ことが起きているとすれば、あえて意図的に「ちょっと真ん中からずらそう」と思うくらいでちょうどよいかもしれません。

そうすることで、見た目的にはずれている=でも立体的には正しい「真ん中」にちゃんと沿う事がしやすくなるからです。


立体的かつ非対称的な骨格・歯並び・筋肉から成り立つ構造であるアンブシュアの「真ん中」は、
平面的/見た目上で言えば

ひとそれぞれに応じて

・右上寄り
・左上寄り
・右下寄り
・左下寄り

になっています。

そして、音域が変わるとマウスピースとアンブシュアの関係も、見た目上、動いて変わります。それは間違っていません。音域により唇や顎が動きますから、マウスピースとアンブシュアの接触関係を維持するためには、マウスピースも動く必要があるからです。

つまり、見た目的には「動いている」ということこそが、マウスピースとアンブシュアの適切な関係を「キープ」できていることになるのです。

この動きは

・垂直的な移動
・水平的な移動
・対角への移動

のいずれかの見た目になります。実際的には、だれでも全て混ざっており、総体的にどれかが目立って見えるということなのだと思います。



② 筋肉の使い方

金管楽器のレッスンを受けていると、

「アンブシュア(もしくはアパチュア)を真ん中に寄せる」

というような表現で指示・アドバイスを受けることが多いです。

他にも、アンブシュアの筋肉の使い方として、

・前
・後ろ
・横
・上
・下

といった「方向」の指示を受けることが多いです。

この指示がなかなか伝わらなかったり、言われたことをうまく吸収できていない原因のひとつとして、指導者によってコミュニケートされている or 受講者によって理解されている「方向」が、やはり平面的になっていることが関係しているように思います。


顔は立体的です。アンブシュアも唇も筋肉も全て立体です。

しかし上述の「アンブシュアを真ん中に寄せる」というアイデアも、「真ん中の一点に集める」というように一次元もしくは二次元的な説明のされ方や受け取られ方になりがちです。

三次元のものであるアンブシュアに、一次元もしくは二次元の命令は、うまく通じません。

この「アンブシュアを真ん中に寄せる」アイデアの場合、抜けがちのは前後方向の動きのイメージです。
アンブシュアを真ん中に寄せると、アンブシュアは前方向(マウスピースの中へ向かう)動きになります。

多くの場合、「寄せようとする」努力の中に、実は唇を巻き込む後ろ方向の動きが想起されており、それが唇に伝わってしまっています。

その結果、詰まったような音や吹き心地になりがちで、「モー」とこもった音になるケースが多いのです。

アンブシュアを真ん中に寄せる」というアイデアが、一部のひとにとっては非常に有益に働いている一方で、多くのひとにとっては音がこもって吹きづらくなるのは、こういう理由があるように思います。


鍵は、

立体であるアンブシュアのことは、立体的に考えるとうまくいきやすい

というところにあるのです。




【動きとして考える】

ここまで述べてきたことからすでに明らかになっていますが、

アンブシュアは動くもの

です。


それを

・動いてはいけないもの
・なるべく動かさない方がよいもの

と考えていると、おかしくなってくることがあります。


金管楽器のアンブシュアそれ自体が、いろいろなものの動きの総体として成り立っています。

・上下の唇を重ね合わせて閉じ続ける「動き」
・それをサポートする、口を閉じることに働く頬等の筋肉の「動き」
・閉じる強さの加減を調整するために起きている、口を開ける筋肉(頬など)の「動き」
・音を変えたり、音程を調整する唇自体の筋肉(口輪筋)の様々な細かい「動き」
・閉じ合わされた唇を押し開けることで振動を生み出す、吐き出される息の「動き」
・息の流れの角度や強さに操作を加える舌の「動き」
etc….

実にさまざまな動きがあります。

この現実に心と身体を沿わせるために、あえて意図的に、「アンブシュアはどれだけ動いてもよい」または「アンブシュアをどんどん動かそう」思ってから/思いながら吹くということをぜひ試してみてください。

動いてはいけない、という信念が原因で生み出されていた葛藤や、音を奏でることに矛盾するような力みがラクになるかもしれません。



【顎を張る、という言い方に必要な注意】

① 下向きに張れない部分がある

詳しくはこちらの記事「『顎を張りなさい』の真実」もご覧頂きたいのですが、この「顎を張る」という言い方には注意が必要です。

下顎の真ん中よりの部分は、下方向に顎を張る筋肉はありません。むしろ上方向に動いて上唇と下唇を接触させるべく働くきます。オトガイ筋でう。それは、上下の唇の接触という、音を生み出すのに絶対に必要な条件を満たすための動きです。

しかし、「顎を張りなさい」という指導がなされる際、下顎に付いている筋肉全てを下向きに張らなければならないというように伝わってしまうことが多いです。

すると、一生懸命に顎を張ろうとすればするほど、オトガイ筋を働かせないようにしてしまい。上下の唇の接触を弱めてしまいます。

そうなると、音がスカスカになったり、薄くなったり、マウスピースと唇の間から息が漏れたり、ジーッという雑音が鳴ったりする場合があります。

ですので、「顎を張ろう」としてなかなかうまくいかず悩んでいるひとは、

・上下の唇を閉じ合わせること
・閉じ合わせる方向としては少し前方向(マウスピースの中方向)をイメージする
・顎先は下向きに張らなくてよい。上向きに動かしてよい

と意識してやってみると、スッキリするかもしれません。



② 放っておいても勝手に張れてしまうかもしれない

ふだん、たくさんの金管楽器の方々をレッスンしていて、

・音を心の中で奏でてつつ
・マウスピースをアンブシュアの方向へ持ってきてしっかりくっつけて
・そのあと「口を閉じる」と思ってから
・息を吐く

という手順をやってみてもらうと、本人に「顎を張ろう」という意識が皆無でも、ひとりでにいわゆる「下顎が張った」ように見えるアンブシュアが形成されてしまうことが多いです。

正しいアンブシュアを作ろうという意識がないのに、良いアンブシュアになってしまうのです。

おそらく、「下顎を張る」という動きは、

・上下の唇が閉じ合わされる
・マウスピースとアンブシュアがしっかり接着している

という条件が整ったうえで音を鳴らせば、必然的に起きるのだと思います。

ですので、「顎を張ろう」として頑張っていたのにうまくいかなくて悩んでいるのなら、一度ちがうところに目を向けると良いでしょう。必ずしも意識的に身に付ける必要は無いのです。




27 thoughts on “金管楽器のアンブシュア恐怖症その2〜こういうふうに考えてみよう〜

  1. なるほどと思う点がいくつもありました。
    疑問点なのですが、高音に向かうにつれてプレスは強くなると思うのですが、このとき上唇と下唇の隙間は狭くなると思うのですが、口の開け閉めは上顎骨が頚椎に固定されているので自由度のあるのは下顎骨のみということになりますよね。蝶番運動が下顎骨に支配されているので。
    とすると口唇を締めて(狭めて)行くということは下顎を閉じることと解釈していいのでしょうか?
    またこのときプレスが強いと上唇は圧迫され振動しなくなるから高音が出ない、とすると高音が出るアンブシュアに替えなければならないのでしょうか?
    そのとき音を中心に考えると音がより良く出ることを第一とすると、アンブシュアの変化は気にしなくてもよく先生のいうことに留意してふいてもいいのでしょうか?

    • 佐藤様

      コメントありがとうございます。

      >>>>高音に向かうにつれてプレスは強くなると思うのですが、このとき上唇と下唇の隙間は狭くなると思うのですが、口の開け閉めは上顎骨が頚椎に固定されているので自由度のあるのは下顎骨のみということになりますよね。

      上顎骨は、頭蓋骨の一部です。ですので、上顎が直接頸椎に乗っているのではなく、頭が乗っています。
      そして頭は、固定されているわけではなく、つねに動いています。固定は、筋肉が必要に応じて行います。

      頭を傾けたり、向きを変えたりする可動性が、頸椎全体において存在します。


      >>>蝶番運動が下顎骨に支配されているので。とすると口唇を締めて(狭めて)行くということは下顎を閉じることと解釈していいのでしょうか?

      下顎は、蝶番運動というより、回転運動と滑走運動の複合です。
      動画はこちら→http://www.youtube.com/watch?v=aOQqoLjC16A

      唇に関しては「閉じ合わせる」と考える事(締める/狭めると考えるより)
      口に関しては、下顎に限定せずに「口を閉じる」(つまり頭など他の部分が動いてもよい)

      と考える事をオススメします。


      >>>またこのときプレスが強いと上唇は圧迫され振動しなくなるから高音が出ない、


      プレスは、マウスピースから唇に対するプレスに関しては、振動しなくなるほど強くプレスするひとは、見かけたことが実はありません。なので、プレスをすることは、あまり心配いらないかと思います。


      >>>>とすると高音が出るアンブシュアに替えなければならないのでしょうか?


      「高音が出るアンブシュア」というよりは、ひとつひとつの音の高さ・大きさに対してそれぞれのアンブシュアがあると考える方が正確だと思います。

      ただし、同じ次数の倍音の中では、アンブシュアの変化は相対的に少なく、倍音の次数が変わると隣の音でもアンブシュアの変化は相対的に多くなります。


      参考になれば幸いです。


      Basil Kritzer

  2. Pingback: マウスピースが左下にずれている….どうしたらいいの? | バジル・クリッツァーのブログ

  3. Pingback: 下唇を巻き込んでいたら上達できないのではと気にしてしまう…どうしたらいいの? | バジル・クリッツァーのブログ

  4. 先生の考えにいつも、とても勇気付けられています。ありがとうございます。
    私は、大学1年で、約6年間トロンボーンを吹いています。今、悩みがあってそれは、いわゆるダブルアンブッシュアで、高い音を吹くときには唇を上にずらして、低い音を、吹くときには唇を下にずらさないと音が出ません。
    また、マウスピースにあてる位置なのですが、トロンボーンの場合、唇をマウスピースの上にあてて吹くのは良くないと、いろんな人から聞きました。しかし、私はその位置で吹いています。その上、音域によって唇の位置を変えているので、直した方がいいのかと思っています。
    自分としても、この吹きかただと、曲を吹いていて、口を一旦マウスピースから離さなければいけないので、上手く吹けない曲が出てきて、直したいです。
    そこで、チューニングBの1オクターブしたのBが一番吹きやすい、真ん中より少し上に唇をあてて、そこから唇をずらさないようにして音域を増やしていこうと挑戦したのですが、3日間やって、上のFがやっとです。楽に出せるのはチューニングBまでです。
    どうすれば良いのかで、とても苦しいです。今夏休みなのですが、終わったらまた学校で吹きます。周りの人たちにも迷惑がかかるので、もとの吹きかたに戻した方が良いのでしょうか。

    • ポジさん

      ・ダブルアンブシュアでもっと上手くなれて、アンブシュアを変えるよりそれが一番あなたにとって良い吹き方である可能性
      ・いま変えた新しいアンブシュアでやっていくのがいちばん良い可能性
      ・ダブルアンブシュアでないアンブシュアに変えると良いが、その変え方(位置)に関しては、いまのやり方より良い場所がある可能性

      がそれぞれありますよね….。

      実際レッスンに来てもらって見せてもらったらもうちょっとアドバイスのしようがあるのですが、突き詰めたらたぶんポジさん自身の直感で決めるしかないのでは…?

    • 付け足しです。すみません。
      やっぱり今までの吹きかたが、吹きやすいので、できるものなら変えずに吹き続けたいです。
      あと、プロの方で私のような吹きかたの人はいらっしゃいますか。なんだかいない気がします…
      この吹きかたのままプロを目指すのはどうなんでしょうか。偽の吹きかたで吹いている感じがして、自信がありません。
      返信いただけると嬉しく思います。

      • 少ないですが、います。

        アメリカのどこかのオケにそれで素晴らしい演奏をされるひとがいます(ホルンだったと思う)。

        プロを目指すのに、まったく支障はないですよ。
        プロは結果だけが問われるので。

        難しいのは、音大の中ででしょうね…
        先生たちはきっと変えることを勧めるでしょうから。

        ダブルアンブシュアでもまったく問題なく演奏する名人芸を身につけられる可能性は誰にでもあります。

        また、ダブルアンブシュアからくる特定の問題領域を、うまくカバー(ごまかす)技術ややり方を身につけることはもっと想定できるでしょう。
        そういうひとは自らの長所、強さ、良い意味での特徴(例えば音色、高音域、速度など)をダントツで高めていくことも重要になる可能性がありますね。

        • 何度も回答していただいてありがとうございます。

          そのホルンの方のように、ダブルアンブッシュアでも、素晴らしい演奏ができるように人一倍練習して頑張ります。

          詳しく教えていただき、本当にありがとうございました。
          さっきまで悩んでいてつらかったのですが、おかげで希望が見えてきました。頑張ります。

  5. こんばんは、初めてブログを拝見させていただいております。中一からトランペットを約四年吹いている高校一年生です。
    私は、アンブシュアを変えている最中で、と言いますのも、中二のころ、本番の当日に、上唇にできものが出来てしまって…その時に無理やり下の方にマウスピースを持っていって吹いてしまい、そのまま改善できていない状態だったからです。高校の顧問の先生曰く、唇をめくってしまっているそうで、マウスピースの場所もアパチュアを見ると正しくないということでした。現在アンブシュアを修正しているところなのですが、今日顧問の先生に見てもらった際に、細かいこと(アンブシュアに関すること)を気にしすぎて息が吐けていない、そんな状態で音が出るはずがないと言われ、納得すると同時に悔しさが込み上げてきました。この記事を見て、バジルさんと先生が同じことを言っていることに気づき、また、この記事を見て、細かいこと云々の前にまずはしっかり息を吐かないとと思えました。
    自分は、息の吐く量がまだ少ないのではと思いました。真ん中のFからチューニングB♭にかけてのリップスラーの時に、まだアンブシュアが安定しない(先生には奥歯が開きすぎ、いわば「お」の口の形で吹いていて、それはラッパには広すぎるということと、顎が落ちていると言われました)のもあるのですが、真ん中のFも極端に楽には出せず、チューニングB♭に上がろうとしても、息を前、若干下向きに送るのは分かっていても圧が作れなかったりスピードが足りなかったりそもそもの量が弱かったりと、思うようにいきません…。アンブシュアのことを気にしていて息を吐くのが躊躇われた可能性もありますが、恐らくは自分の息の量や圧、スピードの弱さが根本の原因と思っています。そこでなのですが、息を強化できるための方法などがあったら教えていただきたいです。今のところ自分ができることは、しっかり息を吸うことと、下半身の支え(特にお腹)をしっかり使うということです。また、上の音を吹く際、息に関して重要視するのは、量または圧のどちらかも教えていただきたいです。
    長文&わかりにくい文章で申し訳ありません…。よろしくお願いします。

    • そうですね、確かに何か息の動きに関して何か誤解があるのかもしれません。

      このあたりを手始めに読んでみてください。

      ・http://basilkritzer.jp/archives/5735.html
      ・http://basilkritzer.jp/archives/1470.html
      ・http://basilkritzer.jp/archives/995.html
      ・http://basilkritzer.jp/?s=骨盤底&submit=検索


      また、もしかしたらマウスピースを当てる位置があなたにとって吹きづらいところになっている可能性もありますね。
      1ミリずらすつもりでまずは十分なので、

      ・いつもより上にずらして吹いてみる
      ・いつもより下にずらして吹いてみる
      ・いつもより右にずらして吹いてみる
      ・いつもより左にずらして吹いてみる
      ・いつもより右上にずらして吹いてみる
      ・いつもより右下にずらして吹いてみる
      ・いつもより左上にずらして吹いてみる
      ・いつもより左下にずらして吹いてみる

      をそれぞれ試してみると、どこかいつもよりは収まりがよく吹きやすく感じる位置があるかもしれません。

      • お返事ありがとうございます!
        私の場合、以前の、先生から指摘を受けたというアンブシュアは、先述の通り、上唇をめくってしまっていて、だから、今の修正しようとしているアンブシュアは、上唇をせめてマウスピースを当てた時に見えないようにしようと心がけています。実際、それで極端に吹きにくいということはなく、顧問の先生の教え通りに吹いてみたら、かなり吹きやすかったりもします。
        場所に関してですが、上下においてはあまり変わっていないのです(これ以上上でも下でも吹きにくくなると踏んでのものです)が、左右は、吹くたびに、平面的な真ん中だったり、平面的に見ると少し右側にずれたりしますが、どちらにしても吹き心地に大した差はありません。強いて言えば、少し右の方にある方が吹きやすいのですが、アパチュアができる場所的にその場所に当てるのはあまり適切でないのかな?など思います。
        また、自分は普段曲をやったり基礎練習を全員でしたりするときは、修正中のアンブシュアだと音もまともに出せないので、以前からのアンブシュアで吹いていて、練習が終わってから修正中のアンブシュアの練習をしているのですが、このことは何か影響などはありますかね?

        • コメント見落としてました、すみません。

          >>強いて言えば、少し右の方にある方が吹きやすいのですが、アパチュアができる場所的にその場所に当てるのはあまり適切でないのかな?など思います。

          いえ、少し右のほうが吹きやすいのなら、ほぼ間違いなくそここそが適切な場所でしょう。ちょっとしたちがいかもしれませんが、それを拾って今度は意識的にその発見した少し右の場所に当てるようにするとさらに洗練されていろんなことに良い波及効果があるかもしれません。

          人間の顔の構造はたいてい左右非対称ですから、見た目の正中にしようとするのはあまり合理的な根拠がなく、逆効果になることが多いように思います。

          • 返信が本当に遅くなってしまって申し訳ございません。私は現在もアンブシュアの修正と格闘しているところです。この空白の(返信が遅くなってしまったことに関しては本当に申し訳ありません)4ヶ月間で考え方が変わったように思います。バジルさんのこちらのものも含め、いろいろな記事を見てて思うことが、「正しい」アンブシュアが必ずしも良いとは言えない、ということです。私はトランペット吹きでありながら唇はかなり分厚い部類で、一般的なトランペット奏者(=唇が薄い場合が多いと考えております)が唱える正しいアンブシュアではどうしても抵抗があるように思います。先日、レッスンをしてくださっている先生と顧問の先生から、「鳴っている音がどうかを考えろ」といった指摘をいただいてからは、表面上の正しいアンブシュアでなく、いい音を出すことが出来るポイントを探そうと努めています。唇の都合もあり必ずしもその結果アンブシュアの見かけが良いとは言えないでしょうが、「鳴っている音」に重点を置いてこれからも精進していこうと思います。
            改めて、返信が遅くなってしまい本当に申し訳ありません。ありがとうございました。

            • 松さん

              わたしが何度か習った、ロンドンのトップフリーランスホルン奏者のピップ・イーストップさんは、

              「生き残っている良い奏者はみんな、耳で良い奏法を取捨選択してきた」

              と言ってました。

              それに、唇の厚い優れたトランペット奏者だっていっぴいいますしね。
              前向きに頑張ってください

  6. こんにちは

    吹いているうえで悩みがあるため、いろいろ検索させていただいてこちらにたどり着きました。
    楽器経験は、小学生の時に金管バンドでチューバを2年、中学校の時にトロンボーンをやっていました。高校では、卒業後の進路を考え吹奏楽からは離れてしまいましたが、3年の時にコンクールの助っ人で吹きました。
    その後、音楽とはずいぶん離れていましたが、今から9年ほど前にママさんブラスがあることを知り、やっぱり楽器が吹きたくて再開しました。
    ブランクが長すぎたため、最初は音が出ませんでしたが、初心者ではないので普通に演奏するには音は出ます。

    今のものすごい悩みが2点あります。
    1つは、吹いていてうまく音にならずに息の音だけでカスカス、スカーとなってしまう。連符の時には特にそうなります。なので、途中で音がスコンと抜けてしまうように聞こえます。意識して一つ一つを吹こうとすると、スラーがついていたりするとスラーにならなくなってしまいます。

    もう1つは、同じポジションの音であると、狙った音が出せずに音を外してしまう。
    特にチューニングB♭から上がなりやすい。あと、なぜか4ポジションの音が苦手です。狙った音を外すことが多いです。

    中学でバリバリやっていたころや、助っ人としてブランクがあって出場したコンクールでさえ、そんなことはなかったのですが、なんで今できないのか。
    考えれば考えるほど、ネットでいろいろな人の意見を見れば見るほどわからなくなってしまいます。

    今、1度限りの公演の楽団に参加して8月が本番です。

    高音(ハイB♭)も出てきます。
    音は出ますが、なんか苦しそうで貧弱な音で・・
    一緒に公園に参加する方は、音大出の方がいますが、男女の差はあるとはいえ音が豊かです。
    その方も普段演奏されているわけではありません。

    絶対的に練習量が少ないのはわかっています。

    効果的な練習をして、この1回限りの公演に限らず、もっともっといい音を鳴らしたいし、うまくなりたいです。

    人それぞれいろいろなベストがあるとは思いますが、アドバイスいただければ幸いです。

    • 猫好きのTb吹きさん

      ・スラーに関しては、トロンボーンの方とレッスンをしている動画をもうすぐ公開します。そこでスラーに関する取り組みもあります。それはそのひとのケースなので、あなたのケースとどれぐらい近いかはもちろん分からないですが参考になるかもしれないので、楽しみにしていてください。

      ・第4ポジションだけ外れる理由は、わかりません。レッスンに来ていただいて実際に演奏を見れたら何かわかるでしょうが…。第4ポジションの取り方自体が、高すぎるか低すぎるかして思い描いている音程と楽器の状態がずれているという可能性もあるのかもしれません。あるいは楽器自体のバランスの問題の可能性もあるし…他のポジションでその音を代用するという手もありますね。

      Basil

      • アドバイスありがとうございます。

        レッスン、非常に興味があるのですが、東京ですので伺うのは少々厳しいので、動画を拝見させていただこうと思います。

        音がスカスカとして(息の音だけで楽器が鳴っていない)しまうのは、唇がうまく振動していないからでしょうか?
        唇が振動することによって出る楽器であるからそうなのだとは思うのですが、1ブレスで吹いていて途中で音が出ない(同じ音を伸ばしているのではなく・・)のですが、途中から唇が振動しなくなって息のみが出てしまうということでしょうか?
        何が原因だかわかりません。
        どういう練習をすると解消されていくでしょうか?

        • ・何が起きているかを観察し
          ・どうなっているかを分析し
          ・仮説を立てて実験をし(こうしたら、こうなるんじゃないか)
          ・その結果どのような変化があったかを観察し
          ・分析し
          ・実験し

          というのが、物事に取り組んでいく過程ですね。
          この過程は、楽器演奏に関しては、「うまくいっていないところを解決する」という方向に向かってやるよりは、「できるようになりたいことをできるようにしていく」方向に向かってやった方が基本的にはよいだろうと思います。

          レッスンでは、観察・分析・実験の提案を、わたしたち教師が一旦代行して上達のスピードを加速させるための力になろうとしはしますが、大切なのはその過程を理解してこれから自分自身でやっていくことです。

          いま、レッスンにはいらっしゃれないわけですから、観察・分析・実験の過程をご自身でなさることになりますね。

          「ある音から次の音へと美しくつなげて演奏する」

          という方向に向かって、観察・分析・実験をぜひ進めていってください。
          近日公開の動画がその一助になれば幸いです。

          Basil

          P.S.練習方法に関しては、一般的・原則的なものを解説した記事も、具体的個別な質問とのやりとりのなかで質問者に対して提案している個別的な方法が書かれている記事も、両方たくさんこのブログ内にはありますので、いろいろ読んでみてください。

          • コメントありがとうございます。

            観察→分析→実験→観察→分析→実験・・・

            自分で焦らず追求してみたいと思います。

            ゆっくりとブログも隅から隅まで読んでみたいと思います。

            ありがとうございました。

  7. Pingback: アンブシュアにかかわる筋肉がフリーになった | バジル・クリッツァーのブログ

  8. コメント失礼します

    私は一年前にトランペットを始めたのですが、その顧問が無理に高音を求めてきたせいで粘膜奏法になっていたので自分で上唇の白い皮膚に乗るように矯正したのですが、まず、マウスピースをセットするのに時間がかかってしまい、とても大変なこと、音域が上がるほどにビーと雑音が入ってしまうこと、ロングトーンを使用としてもチューニングの音でかなり力が入ってしまっています。上の音になると響きがなくなってしまったり、上のCのピッチが下がってしまいます。ほかの方から見ていただいた時に、アパチュアが広いと言うことを指摘されました
    アパチュアを狭くするにはどうした方がいいですか?最近は唇を閉じて当てなおさないように息を入れる練習をしてるのですが、息が入らず唇が中心に寄ってしまいます
    でも、たまに出せた時は全く力を入れずに自分の限界の音域まで出ます

    また、音質がこもっているのですが、どういう練習がいいですか?
    長文すいません

    • 緒方さま

      まず整理すると

      ・唇の赤いところにマウスピースが当たる→粘膜奏法ではなく、まったく問題ありません。
      ・粘膜奏法→唇をめくり出して、唇の内側にマウスピースを置くようなやり方のことを指しているとしたほうがわかりやすいです。

      さて、緒方さんは粘膜奏法になっていたのでしょうか?
      なっていなかったのなら、赤いところに当たっているからといって矯正の必要はありません。

      無理な練習でマウスピースが本当にずれたのか、むしろ高い音がちゃんと鳴るような、あなたにとってより正しい位置に動いたのか、
      そこを見極める必要がありそうです。

      マウスピースの当たる位置は、
      ・すごく高め
      ・ある程度高め
      ・かなり低め
      の3タイプがあります。

      詳しくはこちらを読んでね。
      自分は本来どのタイプかを見極めるのが大切です。(ただ、まだ始めて1年ならそれほどはっきりしていないかもしれません)

      マウスピースのセットに時間がかかるとか、当て直すとかいう話を読むと、自分のポジションとちがうところに当てようとしていて、
      それを体がなおしたがっているようにも思えます。

      おそらく、思っているよりもっと下に当てたほうが吹きやすいんじゃないかな?
      「たまに出せた時は全く力を入れずに自分の限界の音域まで出ます」←というのも、なんとなく低い位置に当てるタイプのひとに多い感覚な気がします。

      さっきの記事や関連記事をよく読んで考えて実験していってください。
      下記のリンククリックしたら出てくる記事は全部読んだほうがいいです。
      http://basilkritzer.jp/?s=wilken&submit=検索

      まあ、まとめると、「思い切って下目の位置に当ててみたらどうなるか?」というのがここで言える限りのわたしの提案です。

      Basil

      • 回答ありがとうございますm(_ _)m
        赤いところに乗っていても粘膜奏法では無いのですね、それを考えるともう少しアバウトになって探ってみてもいいというふうに思えます、

        すいません、追加で質問なのですが、真ん中の音を吹いていると、それほどアンブシュアは崩れないのですが、低い音になると、マウスピースを当てている横の唇がはみ出すというか、しっかりとホールドされていなくて、高い音になると、鏡を見るととても力が入っていて、
        そのせいか分かりませんが、低い音から高い音の飛躍が出来ません、あと、音が揺れてしまったり、音が均等に揃ってなくて、幼い音??になってしまいます

        • うーん….見てみないと、どういうことなのか分かりにくいレベルの話になってきました。
          ぜひレッスン来てください。

          1:スラーの半音階を、それほどゆっくりではなく中音域から上昇して高音域に移動し、そのまま問題の低音域にスラーでまた下がってきて、発音する低音を3拍くらい伸ばす。Pかmpで。これは全部一息。

          2:自然倍音をジグザグでリップスラーしながら中音域→高音域→中音域→低音域と移行する。一息。

          3:中音域→高音域を音階で進む。ただし、一音ごとに間を空け、発音しなおしながら。マウスピースと唇のセッティングに気を使う。同じ要領で低音域へ高音域から音階で降りてくる。途中息継ぎOK

          のどれが一番やっていてしっくりくるか。
          しっくるくるやつを何度か練習したあと、問題の低音から上がっていくフレーズをやってみる、という工夫くらいしか思いつきません。

          レッスン来てね!

          Basil

  9. こんにちは。

    毎回バジルさんのブログを楽しみに読んでいます。

    自分自身もトロンボーン奏者として生徒さんと向き合う時にバジルさんのアドヴァイスが大変役に立っています。
    有難う御座います。

    今日は”アンブシュアの作り方”では無く、”目を閉じて演奏すること”のついて質問があるのですが宜しいでしょうか?

    昔自分は”自分の音楽や音色を感じたい”と思っていたので、目を閉じて演奏していたのですが、当時の先生に”目を閉じると顔面の筋肉が緩むのでやめなさい”と言われたことがあります。

    自分にはそのアドヴァイスが合っていたようで、自身の演奏で”高音が安定する”、”音に広がりが出き、よく響くようになった”等良い方向に影響しました。

    今自分の生徒にも昔の自分と同じように”内面で音楽を感じたい”と目を閉じて演奏する生徒がいます。

    音も安定せず、音域も狭い彼の助けになればと、目を開けてみることを提案したのですが、”根拠もない事はしたくない。音楽は内面的はものだ”と聞く耳を持ってくれません。

    自分としても強制ということはしたくないので、”もし良ければ試し見て下さい”と伝えました。

    ここで質問なのですが、目を閉じ、または開けて演奏することで、アンブシュアに何か影響するという事はありますでしょうか?

    アレキサンダーテクニックと関係有ることかはわかりませんが、個人的に気になったので質問させて頂きました。

    バジルさんのわかる範囲内でも構いませんのでお答え頂けるとうれしいです。

    よろしくお願いします。

    • 104さま

      まぶたの開閉が直接的に、アンブシュの機能と関係するとはちょっと考えにくいですね。

      もちろん、もっと深〜い神経学的なつながりや、あるいは顔面の皮膚や結合組織のつながりをたどっていけば「無関係」ということはないでしょうが。
      しかし、どのように、どれぐらい関係するかとなると、それほど大きなものではないでしょう、開閉に思いっきり力を使っているのでなければ。

      まぶたを開けて演奏することが何らかの理由で不安やストレスを伴うものならば、その何らかの理由が対応されケアされるまでは
      まぶたを閉じて演奏することを選択するのは建設的です。

      しかし、その生徒さんのおっしゃることは、演奏空間や聴衆の存在を無視し、自分の外側の外界とのつながりを断とうとしているように聞こえます。

      その断絶が、何らかの不安やストレスをへの対処のためにやっている(=何らかの理由で一時的にいまはまぶたを閉じたほうが有意義な練習や演奏ができる)のであればいいのですが、たぶん、集中するということや音楽を練習する・演奏するということのそのひとの定義が、ストーリーやメッセージの共有といった音楽の本質的側面を見落としていたり誤解している考えに基づいたものになっている気がします。

      目に映るものごとを、その日の練習や演奏のストーリー作りの材料にしたほうが、基本的にはよっぽど身体は動きやすいし、
      また演奏者というのは起きていることに反応し対応していく存在だと思うので、断絶による集中や一定化は上達に寄与しにくいように思います。

      Basil

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