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【マーチングの癖】
高校生ホルン吹きが、レッスンにやってきた。
すぐ気付かされた特徴が
◎音がデカイ。そして直接的。
◎吹いていないとき、楽器をずいぶん体に引き付けている。
◎すごく素早く構える。
◎いつも素早く息を吸っている。
…会話していると、そのいずれもが中学時代のマーチングの経験が起源だった。
全てマーチングでは必要だったはず。
そこでやったことは、、、
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①音がデカイ。そして直接的。
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右手の入れ方をオーケストラのスタンダードなやり方で。そして、クラシカルかつリリカルな曲を吹いてもらう。
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音がまろやかに。そして柔らかになった。
②吹いていないとき、楽器をずいぶん体に引き付けている。
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膝の前の方に楽器を置き、腕を伸ばしてもらう。そこから肘曲げ&肩関節からの前方腕上げ。
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楽器が高く、軽く持ち上がり、音が軽やかに。
③すごく素早く構える。
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マウスピースを見ながら、マウスピースを口にくっつけることを考えてもらいつつ構える。
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素早く構える癖は消え失せ、余裕が生まれる。
④いつも素早く息を吸っている。
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鼻からゆっくり息を吸ってもらい、肋骨の挙上と拡大を実感。息を吸う=肋骨の動きと意識してもらう。
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吸うときの雑音がなくなり、余裕あるのに実はよりたくさん据えた!
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癖は、異なる文化や環境に適応して身に付けた技術のこと。
現在に望ましいスキルを理解し実践すれば、あら不思議、癖は消え失せ演奏がすっかりみちがえました。
Basil Kritzer