フォルテの演奏で力みを感じるひと

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きのうのレッスン参加者のうち一名は、体格の良い、非常に上手で若いトロンボーン奏者。

彼がテーマとして持ってきたのは

『大音量で力みを感じる』

ということだった。

演奏を見せてもらうと、胸郭の肋骨収縮運動で息を吐く作業の大部分を済ませていたというか、腹筋をあまり使わずに吹いていた。

これでこんだけ吹けていたのは、豊かな体格のおかげだ。

そこでまずは腹筋を使いやすい姿勢というか、胸郭と骨盤の関係性(胸郭がどちらかといえば骨盤より前に行くようにする)にしてもらいつつ、

息を吐くときに腹筋を使うのを補助促進する目的でお腹をゆっくり押したが、それでもあまり腹筋は働かず。

そこで、次は息を吐くために腹筋を使うことをウォームアップする作戦に切り替え。

口笛を吹くような口の形にしてもらって、出来る限り高速で息を吸ったり吐いたりしてもらう。フュッフュッフュッ、と。

それによりまず瞬発的に腹筋を働かせた。

続いて、持続的に腹筋を働かせるウォームアップ。

目線をちょっと一定に保つことだけ軽く意識しながら、とにかく長~くハミング。

苦しさを感じても息がまったく吐けなくなるまでハミング。

そのときに、そのひとがあまり使ってない息吐き筋が働く。彼の場合は右脇腹。

これをやるとひとによってときによって負荷を感じるのが下腹だったり、へそ回り、みぞおち、胸、脇腹、など色々。

喉や首でさえなければどれもOK。

ふだん使ってないところを使えたわけだ。

その体験が残っているうちに吹いてもらったら、

『フォルテが断然ラクになった!』

とのこと。

フォルテ筋=音量筋=息吐き筋を刺激しウォームアップして使い始めた結果だ。

息吐き筋、
息吸い筋、

両方のウォームアップ&トレーニングに関しては下記の記事をご参照あれ。

記事『呼吸ウォーミングアップ&エクササイズ』

Basil Kritzer

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