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アメリカのトロンボーン奏者で、金管楽器奏者のアンブシュアに関する専門家、ダグ・エリオットさんとのスカイプレッスン、第1回。
その自分用メモです。
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軌道、タンギングと響き、正しいフォームの「強制」
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【アンブシュア動作の軌道】
・音の上昇時に右上、音の下降時に左下にマウスピースがスライドしていくのが、ぼく自身のアンブシュア動作の軌道。これが、中音域で止まり気味になり、高音域と低音域で誇張気味になる。全体に均等にしていくよう、意識する。
・この動きはスライドの動きである。時々、ツイストの動きになってしまって、マウスピースの位置は変わらず当たり方と角度が変わってしまう結果になっているので、スライドにするよう取り組む。
【タンギング】
・ベロは、振動している唇からなるべく離れていた方がよい。
・いまは上の前歯の裏あたりにベロを突き、そのあと下の前歯の裏に先端が休むような位置に行っているが、突くのは上顎の天井、そのあとは下顎の底に先端をなるべく素早く行かせる。これにより、音の響きが生まれる。最初はとても変な感じがするだろうけれど、気にせず取り組めばよい。
(→確かに変な感じがしたが、取り組み始めたら早速、これまで綺麗なタンギングができず、タンギングすると音がちょっと「イーッ」としてしまっていたハイD~ハイFのあたりが良くなった。ちゃんとタンギングできて、音も太くなった。)
・あまり「タッタッタ」と歯切れ良さを求めず、DaDaDa,LaLaLa という感じでタンギングとタンギングの間で音が続くようにする。
【音の反応するポイント】
・どの音でも、音がうまく反応し響くポイントを丁寧に調べていく。
【フリーバジング(マウスピースや楽器を用いない)】
・横に幅の広いバジングを求める。
・バジングを唇の中央に集めない。
・息の音が混じる感じで構わない。
・いまはまだ、F~Bb~Dの範囲だけにしておく。音程は、ベロの動きで変える。
・バジングしているところに楽器を当て、クレッシェンド〜デクレッシェンド。
・ちょっとバジングして、普通に楽器練習して、また時々ちょっとバジングして。
・バジングは、アンブシュアに正しいフォームと働き方を「強制」するようなもの。ある種の高負荷なウェイトリフティングみたいな感じ。
Basil Kritzer