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アメリカのトロンボーン奏者で、金管楽器奏者のアンブシュアに関する専門家、ダグ・エリオットさんとのスカイプレッスン、第2回。
その自分用メモです。
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軌道・卓球のボール・バジング・発音のためのキープ
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【軌道】
・マウスピースの動作軌道は、音の上昇⇄下降に対応して、ぼくの場合は右上⇄ 左下。
・低音に行くにつれて左下に動く際、左手で左下にひっぱっていたつもりが、マウスピースの移動につながっていなくて、マウスピースの角度が変わるだけになり結果的に、むしろ右下への移動になっていた。それが中低音の安定を損ねていた。
・鏡を見ながら、右上⇄左下軌道をよく確認し、そこに沿わせるよう取り組むこと。
・中高音域では右上が少し足りない傾向。中低音域では左下が少し足りない傾向。結果的に中音域で軌道が不明確になり、マウスピースがどこに行ったらいいか分からなくなり不安定になる傾向の原因であろう。
・中高音域でもう少し右上軌道をやれれば、音が明るく開くはず。中低音域でもう少しちゃんと左下軌道をやれれば、音が落ち着いて太くなるはず。中高音域のぶらさがり傾向、中低音域の上ずり傾向はこれで改善できる。
・問題の多くは、音の下降時の「左下へ」がやれていないことから来ている。鏡をみながら、左下へ、左下へ。ちゃん
・低音の「ポイント」を見つけるひとつの工夫:アルペジなどで上がって下がってして来てたどりついた低音がうわずっていれば、そのまま伸ばしながら、マウスピースを「左へ」。そのとき、音程、響きがツボに入るか。入れば、「そこ」にちゃんと行くようにする。
・オクターブのスラー系の練習で、軌道の確認。若干誇張していいから、正しい軌道を確認。
・アルペジオ系の練習で、その動きの量を最適・最小化。
・量よりは軌道の正しさの方が重要。
【卓球のボールの上】
・軌道の動きというのは、実質的に卓球のボールの上をマウスピースを動かしていくのによく似ている。
・ぼくの場合音を上昇するときにマウスピースは右上へ行くが、これは球面の上をマウスピースを沿わせていく動き。だから、「上側にプレスする」わけではないし、マウスピースの角度を球面に対して変えるわけではない。それをすると、マウスピースのどこかが球面から離れてします。「左下」への移動も、球面の「左下」へ。
【フリーバジング(楽器やマウスピースを用いない)】
・なるべく、横に広い面積でバジングする。
・息の音が混じった、「Hollow」なサウンドで。
・ちょっとまだ、バジングを中央に集めすぎ。「パッカー=唇のすぼめ」をちょっとしたがっている傾向。
・前回までは、F~Bb~Dまで練習しておけということだったが、これからはもっと上行ってよし、とのこと。
・エリオットさんは、ダブルハイBbまで実演してくれた。ほとんどまったく唇動かない!すごい!
・口角の下のところを、しっかり使って固定し続ける。
・口角の横〜上の筋肉を使わないよう、要注意。
・バジングしながら、そこに楽器を当ててクレッシェンド〜デクレッシェンドの練習も引き続き。
・バジングの音を上げる働きは、唇ではなく舌の挙上。
【発音前にセット&保持】
・シューマンのアダージョとアレグロ。発音前に、発音のための上下の唇の接触を作る→そこにマウスピースを当て→プレスをして上下の唇の関係をキープし→キープしながら息を吸って→適切に発音できる状態でキープされている状態で発音。
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