教えるって、サイコー

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みなさん、楽器や演奏に関して、誰かに何かを教えていますか?
教えるっていう言葉が大げさ過ぎるなら、ひとにアドバイスする機会はありますか?

わたしは「教える」という世界が好き過ぎて、気付けば教える事を職業にしていました。

思い返してみると、「教える」というテーマに小さいころから惹かれてきました。

【小学5年生】

京都市立柊野小学校5年生だったころの話。

クラス替えがあって、3〜4年のころに大好きだった担任の先生はちがう学校に赴任。

5年生に新しいクラスになって、そのクラスの担任になったのは、その年から柊野小学校に赴任してきた、知らない先生。

わたしはちょっと拗ねてしまって、最初は、「こんな先生はイヤだ!」って思おうとしていました。

ところがこの先生、授業がすごく面白かったのです。そして、クラスのひとりひとりに対してかなり深く視線と注意と理解が行き届いている感じ。

1ヶ月もしないうちに、わたしはすっかりその先生のファンとなってしまいました。

山岸芳子先生、いまどこでどうされているかな。

翌年わたしが転校してしまったので、それ以来お会いできていません。すごくお会いしたいです。

山岸芳子先生のおかげで、わたしは「教え方ってもんがあるんだ!」と知りました。

そして将来の夢の候補のひとつに、「教育学者」という名前が加わりました。

【中学3年生】

その4年後、中学3年生のとき。

わたしは「自分ひとりではこれ以上、ホルンがうまくなれる気がしない!」と感じて、知り合いの伝手を頼って、京都市交響楽団を定年退職された逢坂知訓先生にレッスンを申し込むことができました。

そのはじめてのレッスンを受けたあと、全く知らなかったことをたくさん教えてもらい、すっかり興奮して、

「先生、ぼくも将来ホルンを教えたいです。どうやったらホルンの先生になれますか?」

と尋ねました。

先生は少し困惑しながらこう答えました。

「えーと….. とりあえずまずは音大に行く事かな?」

わたしそのときに、音大に進む事を心の中で半分以上決めてしまいました。

【大学3年目】

さらに6年後。大学3年目のころ。

いわゆる「ホルンの先生」から教わることをやっても、教則本を頑張ってこなしていこうとしても、それでは「うまくなる」ということに全然つながらないのが分かってきたころの話。

わたしは、

「どうやら楽器演奏編を高いレベルでモノにしていくためには、『偉い先生や有名な先生に教えてもらう』ことでできることでなく、自分で自分を的確に教えて伸ばしていく必要があるようだ」

ということが見えてきて、

「自分で自分を教えて伸ばしていく方法論」

を探していました。

そのときにはすでに、アレクサンダーテクニークがカギであることは感じていました。

しかし、どう楽器演奏に活かすのかイマイチ分からない。

そんなとき、なんとネットで

「Teaching self teaching」(=自分で自分を教える方法を教える)

というタイトルの論文を見つけたのです。

しかも、執筆者は、ロンドンで有名なホルン奏者で、経歴を見るとなんということかアレクサンダーテクニークの教師資格を持っている!

これは!と思い、学校の休みを利用してロンドンまでレッスンを2日間受けに行きました。

ピップ・イーストップ先生です。

サイト(英語):http://eastop.net/
翻訳した論文:http://goo.gl/trcGKz
冊子「自分で自分を教える」のダウンロード(無料):http://goo.gl/tykXQr

イーストップ先生のホルン奏法に関する分析は、信じられないほど的確かつ徹底されていました(詳しくはメルマガで読むことができます⇨無料メルマガ )。

この頃からわたしはようやく、「自分で考え自分を教える」ことを本気でやり始めました。

そして、

「自分で自分を伸ばしていく方法を、教えたい!」

そう思い描くようになりました。

いま、まさにそれに関するレッスンを毎日行い、仕事にできています。学生のときは想像できなかったことです。

「教える」ということが、わたしの人生では大きなテーマになっているようです。

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教えるって、サイコー」への2件のフィードバック

  1. 僕も思えば、幼稚園の年長の時、年少クラスの子と一緒にご飯を食べることにはじまり、小6の時には小1のクラスでご飯を食べ、ボランティアも全部出て、今となっては中学校4つ、高校1つを教えている自分がいます。

     昔、「指導とか生意気なこと言うな」と何人かの方に言われましたが(多分調子には乗っていたと思いますが)、教える事よりも、教えながら自分も相手と一緒に成長出来る事が楽しいんですよね^^。

     今はATのおかげで、そんな自分の事を少し誇らしげに思えています。

    • だぁ!!さん

      「指導とか生意気なこと言うな」←この発言の主、だいたい誰か分かる気がします(笑)
      わたしもよく言われたもんですよ(笑)

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