中学生のホルン吹きより質問を頂きました。
【質問】
こんにちは。ホルンを吹き始めて5年目の中2です。
今回聞きたいのは、毎日ホルンの吹きやすさの調子が変わるということです。
毎日練習する時、日によりプスりやすかったり、音色が汚かったり、高音が出にくかったり…。
これは、どうしてでしょうか?
【回答】
毎日の調子は、だれでもかなり異なるものです。
実は、「調子がちがう」ということを「よし」とした方が、悪い調子をなんとか直そうとするより何十倍も速く調子を整えることができます。
多くの人は、調子が悪い事はよろしくない、と思っているからか、その日その日で吹く内容を変えようとせずに、いつもと同じことを同じようにやろうとしてうまくいかず、焦って、身体を硬くしています。
テンポ、音域、音量、持ち方、練習するフレーズ自体….
いずれもその日その日で変えてかまわないのです。
自分の中のルールを撤廃していってみましょう。
そうすることで、思っているより速く調子が良くなってくるでしょう。
トロンボーンを始めて二年目の中学二年です。
私のパートは一年生と二年生の私二人だけです。
なので、音量重視と言われています。
私は音量を大きく出すと音色が汚くなり、音色を綺麗に出すと音量が小さくなってしまいます。音量重視にしなければならないのは分かっているのですが、汚い割れた音ではどうしても嫌なのです。
音量が大きく、尚且つ綺麗な音色で吹く方法があれば教えてください。
それから、私はなめらかな音色が好きなのですが、周りの人は、割れた音のほうがいいと言っています。
トロンボーンの先生には、自分の好きな音色で吹いたら「音色綺麗ですね」と言われたのですが、周りに認められなくて、どんどん自信がなくなってしまいます。
周りのことや、自分の置かれている立場を考えると、自分の好きな音色でないほうがいいのでしょうか。
今、それでとても悩んでいます。
回答よろしくお願いします。
海さま
はじめまして。
まずは
「自分が「汚くて割れた音」と思っている音は、本当に汚くて割れているのか?」
ということです。
文章を拝見していると
・トロンボーンの先生から普段の音色を褒められた
・周りからは大きく吹いたときの音色を褒められる
ことが分かります。
つまり、
「普通の音量のときも、大きく吹いているときも、客観的には綺麗な音色である」
可能性を感じます。
そこでいちど、自分の音を少し遠くから録音して聴いてみるといいかもしれません。
( Iphone ではなく、ある程度音質の参考になるもので)
もし仮に本当に音が割れ過ぎているのだとしたら、それは出している息の量に対して口を閉じ過ぎている可能性が高いです。
普通の音量時のときと同じ口のままだと、音を大きくすると硬くて割れた音色になります。
音を大きくするためには、吐く息の量を増やします。
その増やしている分、少し口を緩めると、大きい音でもあまり割れずに太い音になります。
ぜひ試してみてください。