アンブシュアも構えも姿勢も、左右非対称を恐れる必要まったくなし!
正しいアンブシュア、構え、姿勢の基準が、どうも単純な「見た目の左右対称」であることがかなりある。身体は最初から左右非対称なので、見た目を左右対称に矯正しようってのは緊張と不具合を生むだけ。
とくに顔、口、顎は顕著に左右非対称な部位。だから、マウスピースが「見た目の真ん中」に来なくてもまったく問題なし。
顔、顎、歯、口腔の生まれ持った形から、ひとりでに決まるベストスポットがある。そこが見た目の真ん中でなくても何の心配もない。
「自分の真ん中」「自分のベストスポット」に、あなたの身体はかならず楽器を持っていってくれる。行きたがっている。
楽器を構えるときや、音域・音量の変化があるときに、顔の向きや楽器の角度は変わってよい。動いてよい。むしろ大歓迎。
身体の真ん中と、見た目の真ん中はまったくちがう。身体の真ん中は、探す必要がない。最初からあるから。矯正しようとしたり、左右対称にしようとしたりをやめれば、ひとりでに見つかる。
これまで自分のアンブシュアや構えや姿勢の左右非対称を「歪み」とか「悪い癖」と捉えてやりづらさを感じているとしたら、こう考えてやってみよう。
『好き放題ズレよう!好きなように好きなだけ動いてくれていいぞ!』
効果あります。
最近、クチビルの左側を意識すると音が安定する事に気が付いて。
記事を読み、それは間違ってないんだ!と自信を持てました!
ありがとうございますm(__)m
こばーんさん ワオ!それはすごいことですよ。どんな教則本にも絶対載っていない。つまり、ちゃんと良い意味で「自分の奏法」を作って行けているということです。すごいですね。
ピンバック: pの音量、アパチュアのずれ、音割れの悩み…..どうしたらいいの? | バジル・クリッツァーのブログ
バジル先生こんにちは。
ここ3年ほどスランプから抜け出せず困っています。チューニングのB♭を吹くのにも一杯一杯です。
今日練習のときにふと見た鏡で自分のアンブシュアが左右非対称なことに気がついて、慌てて記事検索をしてこの記事に辿り着きました。
わたしの場合は、
右側:見た感じかなり横に引いていて上がり気味。タンギングするたびにかなり大きく動く。
左側:張りはそこまで無く、どちらかというと下がり気味。
右側の唇が釣り上がるほど引いている感覚がありませんので、どうやったら解消されるのかがわかりません。タンギングをするたびに唇がマウスピースから離れるくらい顎や唇が大きく揺れて非常に吹きづらいです。このような状態でも、左右非対称なことについてはそのままにしておいても良いものなのでしょうか。
tomさん
左右非対称が不調の原因ということは、考えにくいです。
他の原因があって、不調の結果として現れている見た目が左右非対称だとしても、
左右非対称の見た目を直そうとしても不調の原因にアプローチできていないかぎり、効果は期待できませんね。
左右非対称だからそれを直すことが必要なのでも、
左右非対称を対称にすれば不調が直るわけでもありません。
また、アンブシュアがちゃんと正しく機能していて、そのときの見た目が非常に左右非対称であるということは、ごくごくありふれたことです。そういう場合、左右非対称を直そうとすることは、うまくいっているものを乱すリスクが高いです。
・不調が改善して左右対称になる
・不調が改善して左右非対称のまま
・不調が改善してもっと左右非対称になる
のいずれもが十分有りえます。
Basil
早々のご回答感謝申し上げます。
「ごくごくありふれたこと」であることを再認識して安心できました。
仰る通り、見た目を直したところで原因にアプローチできていなければ…ですね。このまま不調から抜け出せないのではないかという不安で目が曇っていたようで、ハッとさせられました。
先生のブログを頼りに、引き続き不調の原因を探っていきたいと思います!!
tomさん
よかった(^^)
やりとり、ブログで紹介したいのですがいかがでしょうか?
Basil
他の方と先生のやりとりを見て「なるほど」と思うことが多いので、是非お願いします!
tomさん
有難うございます。