音楽の演奏に効果的な「良い姿勢」の作り方

見た目にこだわって、無理に作った姿勢は演奏には効果的ではありません。
むしろ有害です!

もっと自然で、演奏にプラスにはたらく「良い姿勢」の作り方を動画で解説しています。
ぜひ生徒さんと一緒に実践してみてください♪

〜姿勢がひとりでに良くなるエクササイズ〜

手順1:
まず、演奏者に姿勢をラク〜にゆったりと崩してもらいます。ほんとうに身体のがんばりを全て手放して、どんなに悪い姿勢でもいいから、いちばんラクな体勢になってもらいましょう。もたれても、うなだれてもかまいません。左右不均等でもかまいません。

手順2:
つぎに、胴体の一番下(底)にあり、脚の付け根である股関節から、身体全体をまるごと前に倒していきます。股関節はズボンの谷間が場所の目安になります。だいたいで構わないので、そのあたりから動くことをよく意識して身体を頭から椅子に触れているおしりのところまでまるごと、前に倒していきます。

手順3
胴体を倒せるだけ倒したら、肘を膝に置き、体重を預けます。ゆっくりラクに深く呼吸をし、しばし休みます。首もうなだれてかみません。こうしていると、背中が緩んで伸びてきますので、それを感じるまで待ちます。

手順4:
ラクな状態のまま、股関節から身体全体を頭から椅子に触れているおしりのところまでまるごと、ゆっくり後ろに戻していきます。後ろに戻るという意識だけで、気づけば体は起き上がります。顔が下を向いているかもしれません。それでもかまいません。

手順5:
手順1〜4を何度か繰り返します。

これをやっていると、いつの間にかひとりでに背すじは伸びています。

ただしラクなので、本人は「姿勢が崩れている」と感じるかもしれません。

・がんばっていない
・ラクである
・演奏がしやすい

見た目の形や、努力している感覚ではなく、これこそがうまくいっている感覚なので、注意して観察しましょう。

Basil Kritzer

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