わたしの管楽器歴は、実はフルートに始まっています。
小学生のとき、地元の鼓笛隊に縁あって入ったのですが、どこで渡された楽器は「ファイフ」という、プラスチック製のフルートのようなピッコロのような楽器でした。
音を出すのに最初はずいぶん苦労したのを覚えています。むしろ、そのファイフを吹いていた2年間、高い音をどうやったらかすれずに出せるのかは残念ながら分からずじまいでした!
しかし、その鼓笛隊ではひとりだけ、フルートを担当していました。
小学生のわたしの眼には、プラスチックのファイフと比較して、フルートが光り輝く特別な楽器のように見えました。
すてきな音、すてきな楽器、すてきな音楽、すてきな演奏者には必ず即座に「羨望」を抱く性分のわたしは、例に漏れず「フルートを吹きたい!」と思うようになりました。
そこで、鼓笛隊をやめて、フルート教室に通うことにしました。いったいどうやって親を説得して、フルートを買ってもらって(安いものですが)、教室に通い、鼓笛隊をやめる許可を取り付けたのか、覚えていません(笑)
とにかく、そういうことになりました。
フルートを習い始めて2年後、わたしは中学校に入学して吹奏楽部に入りました。
その間、中学受験の地獄のような受験勉強と塾通いをしながらも、一応ちゃんとフルート教室には通っていました。なので、記憶が正しければ、あの有名な黄色い本の第1巻は修了したと思います。
しかし、吹奏楽部に入ったとき、わたしはこれまで経験したことがない楽器をやってみたいと思い、「フルート以外の楽器」を希望しました。そのせいで、フルートの先輩には「生意気だ」と怒られましたが、関係なくホルンをやることになりました(笑)
そこから段々とホルンのことに本気になっていって今に至るわけですが、なぜか高校生2年生までフルートのレッスンだけは週1回続けていました。全く練習していなかったのに、ちゃんと指導してくださった先生には頭が下がります。
そんな関わりも持ってきた「フルート」という楽器。
来月、そのフルートを演奏されている方を対象にした講座
『フルート奏者のためのアレクサンダーテクニーク1日集中セミナー』
を開催します。
フルーティスト、フルート指導者、そしてフルートの楽譜の編曲でご存知の方もいらっしゃることでしょう、
嶋村順子さん
を講師としてお呼びしての開催です。
嶋村順子さんは今年、アレクサンダーテクニーク教師の正式な資格を取得され、ついにフルート奏者というバックグラウンドを持っているアレクサンダー教師として活動を開始されました。
嶋村先生の指導者としての資質にわたしは何年も前から感銘を受けており、また BODYCHANCE校長のジェレミー・チャンスも、嶋村先生のアレクサンダーテクニーク教師としての適性に常々感嘆しています。
そんな嶋村先生を講師としてお迎えし、日本の管楽器人口の大きな割合を占めるフルート奏者を対象とした専門的で本格的なセミナーを開催できることに、とてもワクワクしています。
当日はわたくし
・バジル・クリッツァー
・嶋村順子
の二人体制で1日のセミナーを進めて参ります。
・アレクサンダーテクニークの基礎
・フルートの演奏技術を改善し伸ばす大切なポイント
・あがり症を乗り越えていくための考え方
・フィンガリング、アンブシュア、呼吸など演奏に直接関わることの理解
がこの講座では参加者のみなさまに持って帰って頂くことを目標としています。
定員まで余裕があるいまのうちに、ぜひお申し込みください!
【開催要項】
フルート奏者のためのアレクサンダーテクニーク1日集中セミナー
・日程:2014年9月7日(日曜)
・時間:10:00~17:00(途中休憩 70分間)
・場所:BodyChance新宿スタジオ
・講師:バジル・クリッツァー / 嶋村順子
・内容詳細とお申し込み:http://www.alexandertechnique.co.jp/modules/contents/index.php?content_id=566
お会いできることを楽しみにしております。
Basil Kritzer