アメリカのプロオケで女性トランペットとして1番最初に席を獲得した元シンシナティ交響楽団のマリー・スペチアーレさん。
彼女もアーノルド・ジェイコブズに師事しました。プロになってから、キャリア後半の時期でした。
彼女が受講メモを振り返り語ります。
◎私(マリー)は、背が低く、肺活量は2リットル少し。ジェイコブズから
・肺活量一杯に呼吸する感覚に慣れること
・haやohの口の形で呼吸すること
・楽器なしで呼吸の練習をするのがとても効果的であること
・口の中ではなくマウスピースのカップの中に空気がある感覚に慣れること
・息の流れを多く、圧力を低く保つこと
を教わった。
◎ジェイコブズに師事する以前、
・ある時期からメニエール病を発症し、平衡感覚が狂うことがあるのと、頭部の圧力は徐々に変えないと聴力を失うリスクがあった。手すりにしがみついてなんとか演奏していた時期もあった。
・40年前に開腹手術をし、当時の手術や薬のレベルだとその後トランペットを吹くのがかなり辛いときがあった
・そんな時期に同僚首席のフィル・コリンズがジェイコブズのレッスンを受け、その話を聞いたのと、上述の状況の打開、生徒たちへの還元、40代だったので下降線に入りたくないがジェイコブズのレッスンで復活するベテランが多いという話。それで門を叩くことにした。
◎ジェイコブズは、私(マリー)が、息の流れは少なく、圧力は高く演奏しがちなことに気づいた。タンパでアフロキューバン音楽を吹いて育ったから本来はそんなことなかったはずだが、3年半のメニエール病や手術などの体調問題のなかでなんとか対応するうちに圧力を高く流れが少なく吹き方になったのだと思う。
◎40代で息の流れを重視する教えに接したおかけで、キャリアを永らえることができた。71歳までオケに在籍したし、そのあともたくさん仕事ができた。
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ユージーン交響楽団チューバ奏者のマイケル・グロースさんとの対談序盤より。

