【リップスラーは「音を変える」練習。滑らかに繋げる練習ではない】

練習の効率が悪いように感じていたレッスン受講者。

話を詳しく伺うと、リップスラーに違和感があってそこにいつも時間がかかってしまうとのこと。

リップスラーの様子を拝見しながら対話していると、リップスラーは音を滑らかにつなげる練習だと考えておられることが分かりました。

しかし!

リップスラーはその練習ではありません。
音の高さを変える練習なのです。

違和感があるのも 、練習効率が悪いのも、理解のズレが原因だとはっきりしました。

練習とは何か?
練習において何を意識するか?
といったことが本題になってきます。

このレッスンでは下記のように整理しました。

《①クオリティ》
・美しい音
・良い音
・響く音
・なめらかにつなげる
・はっきりとした発音
etc

《②金管楽器の技術》
・発音
・ロングトーン
・音の高さを変化させる(=リップスラー)
・音の大きさを変化させる
・アーティキュレーション(タンギング)

《③奏法》
呼吸法やアンブシュア、シラブルなど身体の動かし方・使い方に関すること

この3つのカテゴリーがあり、その区別をわかっておくこと。

例えば、

「美しく繋がった音で、リップスラーという音の高さを変化させるテクニックを、息をたっぷり吸って体を膨らましたまま支えることを意識してやってみよう」

というような言葉で捉えておくと3つのカテゴリー全てを活用しひとつながりにした考え方で練習に臨めるわけです。

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