周りが良いと言う音を自分は好きになれない….どうしたらいいの?

– – –

中学生トロンボーン吹きの方から質問を頂きました。
やり取りのなかで、自分が行き詰まっている理由が、自分の感性を押し殺していたからだということが見えてきました。

そのやり取りをどうぞご覧ください。

【質問者】

トロンボーンを始めて二年目の中学二年です。

私のパートは一年生と二年生の私二人だけです。なので、音量重視と言われています。

私は音量を大きく出すと音色が汚くなり、音色を綺麗に出すと音量が小さくなってしまいます。音量重視にしなければならないのは分かっているのですが、汚い割れた音ではどうしても嫌なのです。音量が大きく、尚且つ綺麗な音色で吹く方法があれば教えてください。

それから、私はなめらかな音色が好きなのですが、周りの人は、割れた音のほうがいいと言っています。トロンボーンの先生には、自分の好きな音色で吹いたら「音色綺麗ですね」と言われたのですが、周りに認められなくて、どんどん自信がなくなってしまいます。

周りのことや、自分の置かれている立場を考えると、自分の好きな音色でないほうがいいのでしょうか。

今、それでとても悩んでいます。回答よろしくお願いします。

【バジル】

はじめまして。

まずは

「自分が「汚くて割れた音」と思っている音は、本当に汚くて割れているのか?」

ということです。

文章を拝見していると

・トロンボーンの先生から普段の音色を褒められた
・周りからは大きく吹いたときの音色を褒められる

ことが分かります。

つまり、

「普通の音量のときも、大きく吹いているときも、客観的には綺麗な音色である」

可能性を感じます。

そこでいちど、自分の音を少し遠くから録音して聴いてみるといいかもしれません。
( Iphone ではなく、ある程度音質の参考になるもので)

もし仮に本当に音が割れ過ぎているのだとしたら、それは出している息の量に対して口を閉じ過ぎている可能性が高いです。

普通の音量時のときと同じ口のままだと、音を大きくすると硬くて割れた音色になります。

音を大きくするためには、吐く息の量を増やします。
その増やしている分、少し口を緩めると、大きい音でもあまり割れずに太い音になります。

ぜひ試してみてください。

【質問者】

回答ありがとうございました!
少し自信がつきました。

録音をしてみたら少し音が割れていたので、口を緩めて吹いてみました。
すると、中高音域は、音量・音色も前よりよくなったのですが、中音域のFやDが
雑音のようなものが入る「ドッペル」と呼ばれるものが出てしまいます。

前にも似たようなことがあったのですが、この原因は「息の量が急激に増えて唇の筋肉が息の量に負けている」と、講師の方に言われました。

筋肉をつけるため、リップスラーを中心に練習したり、マウスピースの圧力を唇に対して均等にしているのですが講師の方に言われてから、一ヶ月くらいたっても、なかなか治りません。これは口を閉じても緩めても出てしまいます。リップスラーだけでは足りないのでしょうか。

回答お願いします。

【バジル】

OK、では口を緩めることで音量や音色には良い効果があったわけですね。

ドッペるに関してですが、いままでのドッペルと今回のものは「別」と捉えてみることを提案します。

いままでと今回とでは考え方もアプローチも異なっていますから、ドッペルが起きる音に関しては

・マウスピースをもっとしっかり口にくっつける
・ほんの少しだけ、口を閉じてみる / or 唇をちょっとしっかりめにしてみる

のどちらか、もしくは両方を試してみてください。

その作業を通して、新たに一音一音に対して必要なことをアップデートして身につけられると思います。

【質問者】

回答ありがとうございました!
試してみました。

曲を吹いているとほとんどドッペルにならないようになったのですが、
基礎練習(特にロングトーン、リップスラー)になるとドッペルが多くなってしまいます。

どうしてでしょうか。

回答お願いします。

【バジル】

不思議ですね。曲を吹いているときと、基礎練習時とで

・考え方、考えている事の内容はどうちがうか
・精神状態はどうちがうか

は観察してみましたか?

基礎練習をするときのメンタルな態度そのものを、曲を吹いているときのアプローチに近付けるのが役立ちそうですね。

【質問者】

今日の練習で先生に言われたように曲の時と基礎練習の時で何が違うのかを
考えながら練習してみました。

そこで分かったのが、基礎練習やチューニングを吹いていると

「ここは~しなければならない」
「こうやって吹かなければダメだ」

と、自分で自分を縛り付けてその中で自由ではなく窮屈に、どこか悲しい気分で吹いていました。
それに比べて曲練習は自分の中にあるその曲の雰囲気とかをイメージして自由に吹いているような気がしました。

私は以前、基礎練習の時に周りの人に「お前は練習不足だから、うまくならないんだ」と言われたことがあります。

自分でいうのも恥ずかしいですが私は人一倍基礎を努力してきたという自信がありました。

もしかしたらその考えが間違っていたのかもしれませんが、「練習不足」と言われた日からずっとその言葉を噛みしめながら今まで以上に必死に練習しています。

基礎練習の時にドッペルが多かったり、よくない音が出てしまうのは、そんな気持ちで吹いているからでしょうか?

どんなに頑張っても「練習不足」と言われてしまうのは、どこか悲しい気持ちで努力をしているからでしょうか?

もしそうなら、どうすればこの思いから抜け出せるのか、
楽器の技術の相談ではありませんが、教えて下さい。

返答待ってます。

【バジル】

基礎練習が不調になってしまう原因が分かりましたね。

・「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」
・「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」

その2つの思考が原因です。

・「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」
⇨絶対100%真実ですか?

・「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」
⇨ 絶対100%真実ですか?

【質問者】

自分は頑張った、努力した。
自分はきっとうまくなっている。

心の中ではそう思っているのに、周りに言われてしまうと自信がなくなってしまうんです。

以前は吹くことが大好きでした。

吹いていると嬉しくて、楽器も自分の気持ちにこたえてくれているようで、本当に楽しかったです。
だけど今は、音を出す瞬間、怖くなる時があります。

他の人と比べられたり、自信を持って吹いたのにそれが認められなかったり。そんなことが続くうちにだんだん吹くことが怖くなりました。

でも、心の奥には「自分は努力した。楽器を吹くのが好きだ。少しずつうまくなっている」という思いが、まだ、あります。

【バジル】

つまり、

「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」

というのは、本当ではないことなんだけれど、本当だと信じてしまうということが分かりましたね。

「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」と信じているとき、

・身体
・気持ち
・感情
・人間関係
・自分の行動

はどうなっていますか?

同様に、

「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」と信じているとき、

・身体
・気持ち
・感情
・人間関係
・自分の行動

はどうなっていますか?

【質問者】

「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」と信じているとき、

・身体…重くて、苦しい
・気持ち…頑張ってるのにどうして報われないのかな?
・感情…虚しい
・人間関係…自分が孤立しているとおもってしまう(実際はどうなのか分かりません)
・自分の行動…自分の暗い気持ちを隠している

「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」と信じているとき、
・身体…固くなる
・気持ち…なんで上手くならないんだろう?
・感情…寂しい・苛立ち
・人間関係…自分が孤立しているとおもってしまう(実際はどうなのか分かりません)
・自分の行動…自分の感情を抑えている

だと、思います。

【バジル】

よくここまで認識を深めていけました。素晴らしいことです。

では目を閉じて、楽器を吹こというというときに(基礎、曲関係なく)

「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」が無かったとしたら、とゆっくり想像する時間を作ってください。
想像が浮かび上がるまで、ゆったり待ちます。

・身体
・気持ち
・感情
・人間関係
・自分の行動

はどうなっていますか?

同様に、

「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」が無かったとしたら、とゆっくり想像する時間を作ってください。
想像が浮かび上がるまで、ゆったり待ちます。

・身体
・気持ち
・感情
・人間関係
・自分の行動

はどうなっていますか?

【質問者】

ここまで聞いてくれてありがとうございました。

先生に言われたとおり、やってみました。

「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」が無かったとしたら、

・身体…力が抜けて、楽!!!
・気持ち…自分の良いところ、課題が見えてきた!!
・感情…おだやかで、喜びや楽しさが溢れてきた!!
・人間関係…周りの人と楽しく話せる
・自分の行動…進んで人を教えたり、面倒を見たりする

「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」が無かったとしたら、

・身体…自由!
・気持ち…一音一音がとても大切に思えて、吹くことに喜びを感じる
・感情…楽しい!!
・人間関係…周りの人と楽しく話せる
・自分の行動…進んで人を教えたり、面倒を見たりする

でも、これらのことは長続きせず、このような気持ちで吹けるのは10分が限界でした。

でも、その10分間は良い気持ちで吹くことができました。

【バジル】

素晴らしいですね!

10分続だけでも、最初はそれで充分ですよ。

①ネガティブに考えているときに、どんな影響が起きているか調べる
②そのあとで、もしその考えがなかったとしたらどうなるか、調べる。

それを繰り返すことです。

では最後に、完成に近付けていきます。

「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」
「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」

という、もう嘘だと分かった思考をひっくり返していきます。
いろんなパターンを見ていくので、そのうちのどれかが「ピンとくる」と思います。

その、ピンときたものが、あなたにとって現時点の「真実」に近いわけです。

「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」

⇨「自分は練習をやり過ぎている。だから基礎練習をしなきゃいけない」

・その可能性はありますか?
・実例はありますか?
・ピンときますか?

⇨「自分は練習不足である。だから基礎練習をしてはいけない」

・その可能性はありますか?
・実例はありますか?
・ピンときますか?

⇨「自分は練習をやり過ぎている。だから基礎練習をしてはいけない」

・その可能性はありますか?
・実例はありますか?
・ピンときますか?

「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」

⇨ 「自分はうまくなる。だから基礎練習をしなきゃいけない」

・その可能性はありますか?
・実例はありますか?
・ピンときますか?

⇨ 「自分はうまくならない。だから基礎練習をしてはけない」

・その可能性はありますか?
・実例はありますか?
・ピンときますか?

⇨ 「自分はうまくなる。だから基礎練習をしてはいけない」

・その可能性はありますか?
・実例はありますか?
・ピンときますか?

【質問者】

⇨「自分は練習をやり過ぎている。だから基礎練習をしなきゃいけない」

・その可能性はありますか?…あるとおもいます
・実例はありますか?…あります
・ピンときますか?…ピンときました

⇨ 「自分はうまくなる。だから基礎練習をしなきゃいけない」

・その可能性はありますか?…あります
・実例はありますか?…あります
・ピンときますか?…ピンときました

上の二つには、確かな実例があります。

ただ、それは私が感じただけであって、先生や先輩たちは分かりません……

【返答】

素晴らしい。実例があるんですね。

ということは、それは「あなたが感じていること」ではなくて、「事実」です。
先生や先輩は関係がありません。

ここまで素晴らしい「思い込みの解消」が進みました。
自分に関しての思い込みです。

しかし、ここで出てきたのは、

「先輩や先生は〜である」
「先輩や先生はわたしのことを〜と思っている」

というタイプの思い込みです。ストレスになっていますよね。

最後にこの思い込みを外す作業を一緒にしていきましょう。
それで大きく変われるはずです。

先輩や先生に関して、どんなことを普段思っていますか?

【質問者】

先生に対しては、先生の思う「トロンボーンのいい音」と私が思う「いい音」は少し違うのです。

それが合わないために、叱られてしまうことや「上手くなってない」と言われてしまうことが時々あります。それが積み重なるうちに、いろんなところに悪いものが出てしまったのだと思います。

一度、先生の思ういい音で吹いたとき、「よかったです」と、言われたのですが、悲しい気持ちになったので、今は自分の好きな音で吹いています。

報われることがなかったとしても。どこかで自分の音を「いい音だね」と言ってくれる、トロンボーンの講師の方のような人に出会えるかもしれない。そう、思っています。

【バジル】

なるほど。

つまりあなたは、おそらく「自分の意志で、自分が信頼できるトロンボーンの先生を探して習いたい」と感じているわけですね。

でも、レッスン代金のこと、親御さんの許可、学校の顧問の先生のこと …. 色々と行動に移しにくく感じているのかもしれません。

わたしも中学生のとき、自分からプロのホルンの先生にレッスンを申込ましたが、かなりドキドキしました。

もし首都圏や近畿にお住まいなら、良い先生を紹介できるので、いつでも相談してください。

Basil Kritzer

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周りが良いと言う音を自分は好きになれない….どうしたらいいの?」への25件のフィードバック

  1. 回答ありがとうございました!
    少し自信がつきました。

    録音をしてみたら少し音が割れていたので、口を緩めて吹いてみました。
    すると、中高音域は、音量・音色も前よりよくなったのですが、中音域のFやDが
    雑音のようなものが入る「ドッペル」と呼ばれるものが出てしまいます。

    前にも似たようなことがあったのですが、この原因は「息の量が急激に増えて唇の筋肉が息の量に負けている」と、講師の方に言われました。

    筋肉をつけるため、リップスラーを中心に練習したり、マウスピースの圧力を唇に対して均等にしているのですが講師の方に言われてから、一ヶ月くらいたっても、なかなか治りません。これは口を閉じても緩めても出てしまいます。
    リップスラーだけでは足りないのでしょうか。

    回答お願いします。

    • 海様

      OK、では口を緩めることで音量や音色には良い効果があったわけですね。

      ドッペるに関してですが、いままでのドッペルと今回のものは「別」と捉えてみることを提案します。

      いままでと今回とでは考え方もアプローチも異なっていますから、ドッペルが起きる音に関しては

      ・マウスピースをもっとしっかり口にくっつける
      ・ほんの少しだけ、口を閉じてみる / or 唇をちょっとしっかりめにしてみる

      のどちらか、もしくは両方を試してみてください。

      その作業を通して、新たに一音一音に対して必要なことをアップデートして身につけられると思います。

  2. 回答ありがとうございました!
    試してみました。

    曲を吹いているとほとんどドッペルにならないようになったのですが、
    基礎練習(特にロングトーン、リップスラー)になるとドッペルが多くなってしまいます。

    どうしてでしょうか。

    回答お願いします。

    • 不思議ですね。曲を吹いているときと、基礎練習時とで

      ・考え方、考えている事の内容はどうちがうか
      ・精神状態はどうちがうか

      は観察してみましたか?

      基礎練習をするときのメンタルな態度そのものを、曲を吹いているときのアプローチに近付けるのが役立ちそうですね。

  3. 今日の練習で先生に言われたように曲の時と基礎練習の時で何が違うのかを
    考えながら練習してみました。

    そこで分かったのが、基礎練習やチューニングを吹いていると

    「ここは~しなければならない」
    「こうやって吹かなければダメだ」

    と、自分で自分を縛り付けてその中で自由ではなく窮屈に、どこか悲しい気分で吹いていました。
    それに比べて曲練習は自分の中にあるその曲の雰囲気とかをイメージして自由に吹いているような気がしました。

    私は以前、基礎練習の時に周りの人に「お前は練習不足だから、うまくならないんだ」と言われたことがあります。
    自分でいうのも恥ずかしいですが私は人一倍基礎を努力してきたという自信がありました。
    もしかしたらその考えが間違っていたのかもしれませんが、「練習不足」と言われた日からずっとその言葉を噛みしめながら今まで以上に必死に練習しています。

    基礎練習の時にドッペルが多かったり、よくない音が出てしまうのは、そんな気持ちで吹いているからでしょうか?
    どんなに頑張っても「練習不足」と言われてしまうのは、どこか悲しい気持ちで努力をしているからでしょうか?

    もしそうなら、どうすればこの思いから抜け出せるのか、
    楽器の技術の相談ではありませんが、教えて下さい。

    返答待ってます。

    • 海さん

      基礎練習が不調になってしまう原因が分かりましたね。

      ・「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」
      ・「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」

      その2つの思考が原因です。

      ・「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」
      ⇨絶対100%真実ですか?

      ・「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」
      ⇨ 絶対100%真実ですか?

  4. 自分は頑張った、努力した。
    自分はきっとうまくなっている。
    心の中で思っているのに、周りに言われてしまうと自信がなくなってしまうんです。

    まえは吹くことが大好きでした。
    吹いていると嬉しくて、楽器も自分の気持ちにこたえてくれているようで、本当に楽しかったです。
    だけど今は、音を出す瞬間、怖くなる時があります。

    他の人と比べられたり、自信を持って吹いたのにそれが認められなかったり。そんなことが続くうちにだんだん吹くことが怖くなりました。

    でも、心の奥には「自分は努力した。楽器を吹くのが好きだ。少しずつうまくなっている」という思いが、まだ、あります。

    • 海さん

      つまり、

      「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」

      というのは、本当ではないことなんだけれど、本当だと信じてしまうということが分かりましたね。

      「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」と信じているとき、

      ・身体
      ・気持ち
      ・感情
      ・人間関係
      ・自分の行動

      はどうなっていますか?

      同様に、

      「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」と信じているとき、

      ・身体
      ・気持ち
      ・感情
      ・人間関係
      ・自分の行動

      はどうなっていますか?

  5. 返答ありがとうございます。

    「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」と信じているとき、

    ・身体…重くて、苦しい
    ・気持ち…頑張ってるのにどうして報われないのかな?
    ・感情…虚しい
    ・人間関係…自分が孤立しているとおもってしまう(実際はどうなのか分かりません)
    ・自分の行動…自分の暗い気持ちを隠している

    「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」と信じているとき、
    ・身体…固くなる
    ・気持ち…なんで上手くならないんだろう?
    ・感情…寂しい・苛立ち
    ・人間関係…自分が孤立しているとおもってしまう(実際はどうなのか分かりません)
    ・自分の行動…自分の感情を抑えている

    だと、思います。

    • よくここまで認識を深めていけました。素晴らしいことです。

      では目を閉じて、楽器を吹こというというときに(基礎、曲関係なく)

      「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」が無かったとしたら、とゆっくり想像する時間を作ってください。
      想像が浮かび上がるまで、ゆったり待ちます。

      ・身体
      ・気持ち
      ・感情
      ・人間関係
      ・自分の行動

      はどうなっていますか?

      同様に、

      「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」が無かったとしたら、とゆっくり想像する時間を作ってください。
      想像が浮かび上がるまで、ゆったり待ちます。

      ・身体
      ・気持ち
      ・感情
      ・人間関係
      ・自分の行動

      はどうなっていますか?

  6. ここまで聞いてくれてありがとうございました。

    先生に言われたとおり、やってみました。

    「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」が無かったとしたら、

    ・身体…力が抜けて、楽!!!
    ・気持ち…自分の良いところ、課題が見えてきた!!
    ・感情…おだやかで、喜びや楽しさが溢れてきた!!
    ・人間関係…周りの人と楽しく話せる
    ・自分の行動…進んで人を教えたり、面倒を見たりする

    「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」が無かったとしたら、

    ・身体…自由!
    ・気持ち…一音一音がとても大切に思えて、吹くことに喜びを感じる
    ・感情…楽しい!!
    ・人間関係…周りの人と楽しく話せる
    ・自分の行動…進んで人を教えたり、面倒を見たりする

    でも、これらのことは長続きせず、このような気持ちで吹けるのは10分が限界でした。

    でも、その10分間は良い気持ちで吹くことができました。

    • 海さん

      素晴らしいですね!

      実は10分続くのは充分よいことです。

      ①ネガティブに考えているときに、どんな影響が起きているか調べる
      ②そのあとで、もしその考えがなかったとしたらどうなるか、調べる。

      それを繰り返すことです。

      では最後に、完成に近付けていきます。

      「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」
      「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」

      という、もう嘘だと分かった思考をひっくり返していきます。
      いろんなパターンを見ていくので、そのうちのどれかが「ピンとくる」と思います。

      その、ピンときたものが、海さんにとって現時点の「真実」に近いわけです。

      「自分は練習不足である。だから基礎練習をしなきゃいけない」

      ⇨「自分は練習をやり過ぎている。だから基礎練習をなきゃいけない」

      ・その可能性はありますか?
      ・実例はありますか?
      ・ピンときますか?

      ⇨「自分は練習が不足している。だから基礎練習をしてはいけない

      ・その可能性はありますか?
      ・実例はありますか?
      ・ピンときますか?

      ⇨「自分は練習をやり過ぎている。だから基礎練習をしてはいけない

      ・その可能性はありますか?
      ・実例はありますか?
      ・ピンときますか?

      「自分はうまくならない。だから基礎練習をしなきゃいけない」

      ⇨ 「自分はうまくなる。だから基礎練習をしなきゃいけない」

      ・その可能性はありますか?
      ・実例はありますか?
      ・ピンときますか?

      ⇨ 「自分はうまくならない。だから基礎練習をしてはけない

      ・その可能性はありますか?
      ・実例はありますか?
      ・ピンときますか?

      ⇨ 「自分はうまくなる。だから基礎練習をしてはいけない

      ・その可能性はありますか?
      ・実例はありますか?
      ・ピンときますか?

  7. 返答ありがとうございました。

    ⇨「自分は練習をやり過ぎている。だから基礎練習をしなきゃいけない」

    ・その可能性はありますか?…あるとおもいます
    ・実例はありますか?…あります
    ・ピンときますか?…ピンときました

    ⇨ 「自分はうまくなる。だから基礎練習をしなきゃいけない」

    ・その可能性はありますか?…あります
    ・実例はありますか?…あります
    ・ピンときますか?…ピンときました

    上の二つには、確かな実例があります。

    ただ、それは私が感じただけであって、先生や先輩たちは分かりません……

    • 海さん

      素晴らしい。実例があるんですね。

      ということは、それは「あなたが感じていること」ではなくて、「事実」です。
      先生や先輩は関係がありません。

      ここまで素晴らしい「思い込みの解消」が進みました。
      自分に関しての思い込みです。

      しかし、ここで出てきたのは、

      「先輩や先生は〜である」
      「先輩や先生はわたしのことを〜と思っている」

      というタイプの思い込みです。ストレスになっていますよね。

      最後にこの思い込みを外す作業を一緒にしていきましょう。
      それで大きく変われるはずです。

      先輩や先生に関して、どんなことを普段思っていますか?

  8. 返答ありがとうございます。

    先生に対しては
    先生の思う「トロンボーンのいい音」と私が思う「いい音」は少し違うのです。
    それが合わないために、叱られてしまうことや「上手くなってない」と言われてしまうことが時々あります。
    それが積み重なるうちに、いろんなところに悪いものが出てしまったのだと思います。

    一度、先生の思ういい音で吹いたとき、「よかったです」と、言われたのですが、悲しい気持ちになったので、今は自分の好きな音で吹いています。
    報われることがなかったとしても。どこかで自分の音を「いい音だね」と言ってくれる、
    トロンボーンの講師の方のような人に出会えるかもしれない。
    そう、思っています。

    • 海さん

      なるほど。

      つまり海さんは、おそらく「自分の意志で、自分が信頼できるトロンボーンの先生を探して習いたい」と感じているわけですね。

      でも、レッスン代金のこと、親御さんの許可、学校の顧問の先生のこと …. 色々と行動に移しにくく感じているのかもしれません。

      わたしも中学生のとき、自分からプロのホルンの先生にレッスンを申込ましたが、かなりドキドキしました。

      もし首都圏や近畿にお住まいなら、良い先生を紹介できるので、いつでも相談してください (^^)/

  9. ありがとうございます。

    ただ、少なくとも中学時代は先生がすべてです。
    ですから、私の音を「いい」と言ってくれる先輩や友達を大切にして
    これからの練習をがんばろうと思います。

    ドッペルも今はもうほとんどでなくなりました。
    ただ、やっぱり「練習不足」「うまくなってない」の言葉は胸に残ってます。
    先生に言われた事を考えながら、いい音で吹ける時間を10分から15分と少しずつ増やしていこうと思います。

    まだまだ技術面も精神面も課題は多いですが、自分なりにがんばろうと思います。

    また、質問があったらよろしくお願いします(^O^)

    • 海さん

      中学生からでも、いろいろな先生に習えますよ。
      地元や近くにいる音大生が休みで戻っているときに習うのもよいでしょう。

      音大生なら安めで教えてくれます。

      「練習不足だからうまくいかない」という大人に言われた言葉は確かにショックでしょうが、
      幸いなことにその言葉はウソです。

      決してそれで自分を犠牲にしないでください。

      今後の幸運を祈ります。

  10. ホルン4年目の高校1年です。
    私は昔から硬めの音色です。
    そして私自身、硬めの音色、硬めの音色のもつ独特の明るさ、輝きが好きで、ミクローシュ・ナジさんのような音色に憧れています。
    ですが、高校に入ってから他パートの人達から「音が汚い」「音が割れてる」などと言われるようになりました。
    確かに時々荒っぽい演奏になってしまうので丁寧にと心がけて吹いてみたのですが、やはり「ホルン割らないで」と言われてしまいました。丁寧にと心がけた上で、しかも自分では割っているつもりは微塵もないのにそう言われてショックでした。
    同じホルンの人達からは「音色が硬めなだけ」「後ろや近くから聞いたら他パートの人にとっては割れて聞こえるものだよ。」
    などと言われますが、周りから汚い音だと思われながら吹き続けるのはつらいです。
    どうしたら硬めの音でも割れていないと思ってもらえるでしょうか?
    それとも他パートの人から割れていると言われるような音はやはり本当に割れているのでしょうか?

    追記
    私の音の硬さは息のスピードから来ていると思っています。
    その分高い音でもピッチはさがってきません。
    高い音やリップスラーにも支障は感じておらずむしろ息のスピードのおかげでコントロールはしやすくなっているのではないかと思っています。
    アバチュアは狭くありません。
    アンブシュアは下の方によっていて、おそらく上方流方向で吹いています。

    長文失礼します。よろしくお願いします。

    • るんるんんほるんさん

      >>同じホルンの人達からは「音色が硬めなだけ」「後ろや近くから聞いたら他パートの人にとっては割れて聞こえるものだよ。」などと言われます

      これが全てなのではないでしょうか?
      ホルンのひとがそう思うなら、他の楽器のひとが言うことよりホルンのひとのたちの言うことを信用した方がよくありませんか?

      もっと大切なのは、あなた自身が

      「硬めの音色、硬めの音色のもつ独特の明るさ、輝きが好きで、ミクローシュ・ナジさんのような音色に憧れて」

      いらっしゃるわけですから、そういう方向に練習を重ねているのですよね。

      他のパートの方々は、何もわかっていらっしゃらないようですから、そんなひとたちの言うことを真に受けてしまって自分自身を曲げてしまうと、調子が悪くなってしまうし、なによりアンハッピーになりますよ。

      ほんといえば、わたしに対して「他パートの人から割れていると言われるような音はやはり本当に割れているのでしょうか?」と尋ねるのも危険です。

      だって、ここでもし、あなたの音を聴いてすらいないわたしに「そうだ、あなたの音は硬すぎる!」なんて言われたら、落ち込むでしょう?他人に決めさせてはいけません。

      >>その分高い音でもピッチはさがってきません。高い音やリップスラーにも支障は感じておらずむしろ息のスピードのおかげでコントロールはしやすくなっているのではないかと思っています。アバチュアは狭くありません。

      素晴らしいことです。これは長所ですよ。
      しかも、あなたの求めて憧れている方向と一致しています。

      なおさら、大事にしなきゃ!

      Basil

      • ありがとうございます!
        今まで感じていた不安がすっきりしました。
        人からのアドバイスや意見を受け入れることも大事ですが、間に受けすぎず、そのことがどこまで正しいのか、判断することも大切だと感じました。
        これからは自分の音をしっかりと、よく理解して聞いてくれる(今回であれば同じパートの)人達、そして何より自分の理想とする音を信じて、すてきな音色が出せるよう努力していきたいと思います。
        本当にありがとうございました!

  11. ピンバック: 合奏のチューニングなどひとりで吹くときに怖い….どうしたらいいの? | バジル・クリッツァーのブログ

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