以前、「思考の毒抜き」をコメント欄でお手伝いした、ホルン吹きのBさんからお便りを頂きました。(前回のやり取りはこちら)
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バジル先生こんばんは。
以前思考の毒抜きのお手伝いをしていただきました、今日嬉しい発見があったので報告させていただきたく、コメントする次第です。
というのも、自分はホルンを始めた1か月後ぐらいから「いい音を出さなければいけない」「いい音でなければ価値はない」という思考にとらわれていることに今日気づいたのです。そしてその思考が胸を内側へ締めるような動きをさせることにも気づきました。
そこできちんと思考の毒抜きのプロセスを踏んだわけではないのですが「いい音でなくてもよい」と意識的に思うようにして吹いてみました。すると体が楽になり、悩んでいたスラーのなめらかさが足りないことが改善されました。
また、「いい音でなくてもよい」と思うことで、さらに「自分は自分に許されている」と考えると楽さが体全体にしみ込んでいくような感覚がありました。
この「許す」が自分のキーワードになるような気がしています。
なにか、アレクサンダーテクニークとのかかわりの中で一皮むけたような感覚があり、この発見を先生に報告しないではいられなかったためコメントさせていただきました。
自分はこのブログの中でたびたびお見かけする「マウスピースを自分の唇にしっかり持ってくる」というアイデアにとても惹かれ実践してきたのですがどうもうまくいきませんでした。
ですが、「いい音じゃなくてもいい」というアイデアと組み合わせて「いい音じゃなくてもいい、どうなっても自分が許すからマウスピースをしっかり自分の唇に持ってきて吹いてみよう」と考えて吹くとスケールで今まで出せなかった音が出せるようになりました。
「いい音でなければならない」という考えがマウスピースを持ってくることを禁止していたのかもしれません。
それと、今日ふと「ホルンの演奏能力等を超えたところで自分という存在には本質的に価値がある」というアイデアがよぎり、そう思いながら吹いてみました。
すると中低音で今まで出せなかった響きを出すことができました。
明日もこのアイデアをもっと使ってみたいなと思います。
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