コンプレックスは、屈折した大きな葛藤のエネルギーを蓄えています。
このエネルギーは、大きな推進力になり得るでしょう。
コンプレックスに感じていた当初の事柄が、
客観的には他人より秀でている事柄になっていることだってあるでしょう。
でも、コンプレックスを抱えたままだと、主観的な苦手意識や苦しみは消えないことがあります。
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「あれができない自分が嫌だから」
「こんな自分に自信が持てないから」
そういう理由と動機で努力するのもひとつですが、
『純粋に、これが好きだから』
『なんだか、興味があるから』
試してみる、やってみる、ということを繰り返していくことで結果的に努力が積み上がっているというやり様もあります。
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いつか、どこかの時点で、
コンプレックスの克服というある種の攻撃性で突き進むのも限界が来るのではないでしょうか。
遊び心、
興味、
関心、
愛。
そういったものに動かされてやってみるという道を、ためしに歩んでみませんか。
Basil Kritzer