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メルマガをお読みいただいている音楽演奏愛好家の方から、メッセージを頂きました。
【読者】
はじめまして。私はアマチュアのオルガニストです。
あるときある方からかけて頂いた、「一度でも鍵盤楽器を習ったのなら、パイプオルガンを志してください」という言葉に励まされて、オルガンのレッスンを受け始めました。
それまではピアノをソナタを弾き始めたぐらいまで習っていましたが、小学校の高学年で辞めてしまいました。それから鍵盤に触ることもなく、40代になってからオルガンを一から(ハノンから)習い始めました。
それから20年ほど続けてきましたが、一番の問題は、人前での演奏のつど、極度に緊張するということです。
技術的な問題もあると思いますが、「うまく弾けるかどうか」という思いに極端に支配され続けています。
本番に向けてかなりの練習をしても、いざ本番で支配されてしまうのです。
ひどい時には手も震え、心臓もドキドキして、何を弾いているのかわからないといった有様でした。
もう、心のクセのようになっていました。
これまでも色々と本番でなんとか緊張しないような方法を探ったり、試したりしてきました。
最近、練習では気持ちよく弾けていた曲を軒並み失敗してしまいました。
失敗、というのは、思い通りの演奏にほど遠かった、音を外しまくった、などです。
そんな時に、やっとバジル先生のサイトを発見したのです。
藁にもすがるような思いで、メルマガ配信を希望しました。
「感謝の力」を読んだ時、そこには目が開かれるようなことが書かれていました。
それは「誰かに伝える」と言うことでした。
「ムカつくやつをぶっ飛ばす・・・」の動画の紹介サイトでも「本番は表現する場所」と言われていました。
自分に決定的に足りなかったのは「誰かに伝える」ということだったのです。
当たり前のことなのに、うまく弾こうと練習していて、誰かに伝えるために練習することが抜けていたのです。
幸い、具体的な聴衆の顔をイメージすることができるので、対象をはっきりさせることができます。
「きみはいま、何がしたい」での目標設定と、そのためにどうするかということも、よく読んでみました。
そして「わたしは何故、本番で緊張しないで演奏したいのだろう」と問いかけるようにしてみました。
「誰かにこの曲を届けたいから」「どう届けたいのか」「そのためにはどんな弾き方をするのか」など、次第に伝えることと、具体的な表現と、練習が繋がってきました。
最近になって、そうした練習を始めました。本番はまだ来ていませんが、この練習方法を試してみようと思っています。
管楽器と体の使い方は違うかも知れませんが、パイプオルガンなので楽器としては笛なので、その他のメールも興味を持って読ませていただいています。
【バジル】
メルマガの感想をお寄せ頂き誠にありがとうございます。
「わたしは何故、本番で緊張しないで演奏したいのだろう」という問いは意義深い問いですね。
その答えが「失敗したくないから」じゃなくて、誰かに何かを伝えるため、誰かと何かを分かち合うため、誰かや何かに貢献・奉仕するためなどであったとき、
「失敗しないように」演奏しようとすることから緊張して余計にうまくいかなくなるという悪循環から抜け出す道がふと現れるように感じました。
これからもメルマガが役立ちますように。
Basil Kritzer