問題抽出方式をやめる

わたしは思考を落ち着けたりスッキリさせたり、これからやりたいことやるべきことを明確にしたり、あるいは肯定的な発想やアイデアを得るために、時々瞑想をやっています。

ある朝布団から出て瞑想したときに出て来たアイデアは、

「レッスンをするとき、良いことにだけ注目すればいいかも?」

ということです。

レッスンの効果を実感しやすいようにするには、「できてないところ」や「問題点」を初めにピックアップするというテクニックがあります。

「問題点」や「こまってるとこと」をはじめに特定し、次に「うまくいく方法」を教え、実践してもらえば、「できなかったこと」が「できる」ようになる……という進め方がまあ普通ですよね。先生のところに行って、悪いところが良くなって、レッスンのおかげだという気にもなるし……

わたしも無意識的にそういう構造でレッスンを進めがちだったのですが。今朝、これをやめようと思いました。

現状から「問題点」を抽出するのではなく、「現状」はそのまま把握して、すぐに「うまくいく方法」に進んでいく。それでいいんじゃないかと。

作為的にマイナスとプラスのコントラストを作り上げるのではなく、「変化」を経験するプロセスの助けができればいい。その「変化」が生徒の望む方向であればいいんじゃないかと。

「問題点抽出方式」は実はわたしにも生徒にもプレッシャーなんだな、と気付きます。

もっとシンプルに、「より良く変化していけばそれでいい」

俄然、気持ちが軽くなるし、レッスン自体をもっと活き活きとできる気がします。

Basil Kritzer

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