ホルン歴10年の S さんから質問を頂きました。
【Sさん】
私はホルン歴10年の者ですが、最近アレクサンダーテクニークを知り、とても勉強になり、また大変効果があり常に意識して、前よりも楽しく吹けるようになりました。
そこで、質問なのですが、私はずっとタンギングが苦手で♩=120の16分はもちろんのこと、普段からのアタックがまちまちです。
特にアンダンテ系でのパッセージ、例えばパヴァーヌの冒頭など、がうまくできません。一人だとまあまあでも合奏となると、いろいろ周りとのアンサンブルに気を遣いすぎるのか、自分らしい演奏になりません。
通常時に出来ているタンギングが、合奏やアンダンテ系、自分が苦手と感じているパッセージになるとうまくできなくなってしまうが、どうしたらいいのか?
という点です。
姿勢や息の扱いを気にしているせいか、肩こりが辛くなっていくのに気をとられているせいか分かりませんが、よろしくお願いします。
【バジル】
なるほど。
・ひとりで練習しているとき
・合奏のとき
とで、「いちばん考えていること/意識していること」はそれぞれ何ですか?
【Sさん】
一人で練習しているときは、
「響くように吹こう、きれいに吹こう」
などの思考を一番考えます
合奏になると、
「周りに溶け込むような音で吹こう」
という風に考えます。
【バジル】
では今度、合奏のときに、
「響くように吹こう」
とすることを最優先にし続けてみてください。
それでどうなるか、試してみてください。
– – -数日後- – –
【Sさん】
以前よりは吹きやすくなりました!
一人で練習するときも合奏のときも同じような思考でやるように取り組んでみます!
もう一つ質問があるのです。
最近、音楽のことを考えるだけで左肩が凝るようにピリピリしてきます。
吹いているときはなおさら肩が凝るのですが、吹いていない時でさえ、考えるだけで左肩が凝ってくるのには何か原因があるのか分かりません。
【バジル】
あーよく分かります。
わたしも、大学時代、吹いていないのに、ホルンのことを考え始めると、吹いているときの背中の痛みが出るようになって、
それが「これは普通の痛みじゃないぞ」と気づき、アレクサンダーテクニークのレッスンを受け始めました。
音楽のことを考えるとき、
「響くようにこの音楽を考えてみよう」
「自分がこの音楽を響かせている様子を視覚的にもイメージする」
「この音楽が響いているとしたらどんな音楽かな」
というように、「響」をキーワードに、音楽のことを考え始めたら上記のように
意図的な思考に変えてみてくたらどうなるでしょうか?
【Sさん】
響をテーマに考えるようにしたら、肩こりがあまり感じなくなりました!!
これからも継続します!
漠然とした響くというイメージを掘り下げて具体的にしていくことで、あがりや気負い、上手くいかないときにも役立ちそうだと感じました!
ありがとうございます!
【バジル】
素晴らしい (^^)