楽器を持ち上げるのは腕の仕事。アンブシュアを作るのは全身の仕事。

2011年4月7日。

今朝はアレクサンダーテクニーク教師養成授業の日。

ホルン演奏をしばらくぶりにジェレミー・チャンス先生にみてもらいました。

まあ自分のいつものクセである、楽器の重みを若干腰で受けてしまうパターンを指摘してもらったわけですが(詳しく言うとこのパターンには「股関節の伸展=腰を前に押す」「腕を後ろ下に引っ張る=腕があまり使われない」「頭が後ろに引っ張られる」が含まれます)、そこから脱却するためのシンプルな指示として、

「楽器を扱っているのは腕なんだ、と改めてはっきり思ってみる」

というアイデアをもらいました。

すると、すぐさま先述のパターンは変わりました。

クセのパターンはいつも出ちゃうのですが、パターンの認識や理解は時間ととも深まってきているのもあって、「クセの無い」状態が教師のサポートがあれば簡単に出現するようになってくるし、自分でも両方の違いが鮮明に見えてくるようになってきました。

次に、アンブシュアとマウスピースの角度を作り出す動きが、ときに全身の協調を伴っていないことに気が付かせてもらいました。

吹く角度尾作るのに、少し頭を動かしもするのですが、このときに若干頭を胴体に向けて押してしまう傾向があるのに気が付きました。

そこで先生が提案してくれたアイデアが、

「アンブシュアを作る動きをする際、頭が胴体全部と脚の上で動いているのだと思う」

というものです。

そう言われて、頭やアンブシュアのあたりに意識が狭まっていたのに気付きました。

肝心なポイントで全身に意識を向けることが一度できると、そのポイントでこれまでどのように意識を狭め、結果的にどのような動きのパターンを生み出していたかが見えてきます。とても面白いです。

クラスで楽器を吹いたとき、まる3日ぶりに吹いたのですが、まったく違和感ありませんでした。

アンブシュアもしっかり柔軟に鋭敏に機能しました。

こういう体験は、いつもとても新鮮です。

やはり、楽器の演奏技術の育成に、アレクサンダーテクニークはものすごい効果があります。

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