心と思考を落ち着ける3分間エクササイズー良い奏法のためにー

レッスンをしていて、どの年齢の人でも共通して見られる傾向が、

「急いでいる」

という傾向です。

ウォーミングアップをするにしても、
曲を演奏するにしても、
一音奏でるにしても、
楽器や楽譜の準備をするにしても、

どこか焦っていませんか?
なんだか急いでいませんか?

アマチュア音楽家の方々は、普段の仕事が忙しいのもあって、

「弾ける(吹け・歌える)るうちにたくさん弾いておかねば!」

というような考えがあるようです。

これが焦りや急ぎを生みます。

焦りや急ぎは、ちゃんと身体的な感覚を伴う、筋肉の緊張になっています。
それ故、楽器の吹き方や演奏の自由度、吹き心地に現実的にイヤな影響があります。

心当たりがあれば、次のエクササイズを試してみてはどうでしょう?

心と思考を落ち着ける、3分間エクササイズ。ー身体がラクで自然な奏法のためにー

①練習する時間になったら、楽器を取り出す前に、ラクに座るか立ちます。

・頭
・首
・腕
・胸
・背中
・お腹
・お尻
・脚
・膝
・足首
・足
・つま先

この順番で、ほんの少しでづつでよいので、体に意識を向けてみます。

②そのときいる場所をただ見ます。

・どんな物がありますか?
・壁は何色ですか?
・どんな模様が部屋に見えますか?
・どんな光加減ですか?

心と頭があまりに忙しいと、目はぼやっとするでしょう。
視覚がすっきりしてくるのを待ちましょう。

③どんなことを考えているか、どんな感情がいまあるか気付いてみましょう。

・先の予定が気になっていますか?
・その日うまく吹けるかどうか、心配ですか?
・誰かのことが気になっていますか?
・不安ですか?
・楽しみですか?
・心は静かですか?

どんなことを考えていても、どんな感情があってもかまいません。
ただ気付いて、それを受け入れるだけで良いのです。

集中は、努力でするものではありません。
思考や感情に気付きが深まっていく事が「集中」の起こる最初のステップです。

④楽器や譜面を取り出し、演奏や練習を始めます。

歌いながら、楽器を奏でながら、①〜③を意識します。
そうすればきっと、いつもよりラクに落ち着いて吹けるでしょう。
それがもっと自分らしい唱法、奏法につながります。

Basil Kritzer

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心と思考を落ち着ける3分間エクササイズー良い奏法のためにー」への2件のフィードバック

  1. なるほど、以前バジルさんにレッスンして頂いた時に同じ様な事を言って下さったのを思い出しました。

    (つまりは忘れてしまってました(反省))

    早速実践してみますm(__)m

  2. みさわさん

    お久しぶりです (^_^)/

    以前のレッスンでも似たような話をしましたか!
    ぼくも言ったの忘れてました(笑)

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