中学まで出せた高音が、高校から出せなくなった….どうしたらいいの?

高校生ホルン吹きの「まな」さんより、当ブログコメント欄にご質問を頂きました。

【質問】

こんにちは!ホルンを吹いています。高校2年生です。

今年のコンクール曲では、ハイDが出てくるのですがその音がどうしてもあたりません。中学からホルンをやっていたのですが、高校に入り、マウスピースも楽器もアンブシュアも変わりました。

そのせいなのか、中学の時にハイFまで出ていたのが高校に入ってからはハイDすらでなくなってしまいました。また、高い音を吹いていると練習しているうちにだんだん雑音が入ってくるようになってしまいます。

また、その練習中に首から肩にかけてとても力が入ってしまいます。そのせいで、肩が凝ってしまうほどになってしまいました。腰にも痛みを感じる事があります。力をかけずにラクに高い音を吹くにはどうしたら良いでしょうか?

【回答】

まなさま

はじめまして。

・中学から高校に入ってから、どんなことを考えるようになったか
・高い音を吹くためにどんなことを意識しているか

そのあたりのことをもう少し教えてください。

【返信】

中学の時には、自分の見本になるような音を吹いている先輩がいませんでした。なので自分で好き勝手に吹いていたのだと思います。自分が吹きたいように。(ただ、それが正しい音色なのか音程なのかわからず、「高い音が出る=上手い」と考えていたと思います。)

しかし、高校に入ってから自分の目標にしたい先輩ができたのでその先輩のアドバイスをとにかく実践していきました。

具体的には

息をしっかり使う。
自分の吹きたい音を想像する。
体に力が入らないようにする。
他にもたくさんありますが、言われた事を「やろう!」と考えています。

高い音を吹くときには
お腹できちんと支える。
唇を引き締めて高い音を吹くときのアンブシュアにする。
息の量を増やす。
しかし音色は綺麗なままで。

高い音でなければ先輩に言われた事はある程度できるようになったのですが、高い音だけがどうしてもできません。
とくに力が入ってしまうのです。

【回答】

まなさま

文章を拝見していて、考えていることを工夫できそうなところがあるとすれば

「高い音を吹くときにはお腹できちんと支える。」

→「支える」という言葉は、けっこう抽象的で体には通じにくいかもしれません。「息を吐くときにお腹を内側&上方向に動かす(凹ます/絞る)」と考えてみたらどうなるでしょうか?あと、息を吸うときはお腹を支えようとしないでくださいね。息を吸うときは、おなかは完全にお休みで緩ませてあげてください

「高い音を吹くときは唇を引き締めて高い音を吹くときのアンブシュアにする」

→ひょっとしたら、音を出す前にアンブシュアを感じようとし過ぎ、準備し過ぎになっているかもしれません。 もうちょっと単純に、「息を吐くときに思いきりよく口を閉じる」くらいでよいかと思います。

練習方法としては、

1:出す音を決める
2:口を閉じる
3:マウスピースをぐいっと口にくっつける
4:そのまま息を吐いて音を出す

ということを順番通りに意識してやっていると、音を出す感覚にはっきりした手応えが得られるかもしれません。

「しかし音色は綺麗なままで」

→これも、ひょっとしたら硬さにつながるかもしれません。音色の変化を禁止しているからです。音色は、音を出してみたあとに振り返って考えればよいので、音を出す前に「キレイに吹こう」という意識は、たぶん無い方がよい結果につながると思います。

あとはですね、やはりプロ演奏家の音を間近で聴かせてもらうことが重要だと思います。

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中学まで出せた高音が、高校から出せなくなった….どうしたらいいの?」への5件のフィードバック

  1. ピンバック: FからGに上がるときに首が力んでします….どうしたらいいの? | バジル・クリッツァーのブログ

  2. こんばんは。

    高校2年生トロンボーン吹きです。
    いつもブログ参考にさせていただいています。

    私は、チューニングB♭の上のCの音がとても苦手です。中音域はリラックスして太い音で吹けているつもりですが、Cになると音の壺?アンブシュア?の感覚があまりつかめず、安定しないかさかさした音になってしまいます。

    またCから上の音もか細く、かさかさした音になってしまいます。

    中学の頃はかさかさせずに、気にせず吹けていました。

    どうすれば、太く中音域と同じようにふけますか?

    • みきさま

      このブログを「高音 練習」で検索してでてくる記事の一覧です。
      http://goo.gl/gsK5Jr

      どの記事を読んで、何を試して、その結果どんな変化があったり疑問が出てくるか、また改めて教えてください。

      Basil Kritzer

      • 私は、口の中の天井の柔らかいエリアが上に上がっていくというのを意識してみましたが、あまり感覚がつかめず、いつも通りアンブシュアが定まらなくて音が細くかさかさしてしまいました。

        また、音階を使っての高音練習などもしていますが、音階で上がった時や、リップスラーでCのおとに上がったときは綺麗にできるのに、Cの音の伸ばしなどになると上手くアンブシュアが安定しなくなってしまいます。

        • つまり、

          ・音階やスラーなどで取り組むと、高い音が上達していく。
          ・でもまだ、いきなり高い音を発音すると難しい。
          ・また、高い音だけをロングトーンするのも難しい。

          そういうことで合っていますか?

          また、リンク先からまだ読んでいない記事を5つくらい読んでみてください。
          それで、役立ちそうなことを3日間は試してみてください。
          どれを読んで、どれを試すことにするか、教えてください。

          Basil

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