FからGに上がるときに首が力んでしまう….どうしたらいいの?

以前もご質問を頂いた、高校生のホルン吹きの「まな」さんからのご質問です。

(前回の Q&A 「中学まで出せた高音が、高校から出せなくなった….どうしたらいいの?」はこちら




【質問】

バジル先生。

私が感じた自然に息をはく事ができないという事ですが、なんだかずっと喉が詰まる感じがしているという事でした。

鏡で自分の演奏している姿をみると、とても喉に力が入っている事がわかりました。

だいぶ全身の力は抜けてきたと思っていたのですが、首の力がどうしても抜けないようです。

また、先日ホルンの講師の先生がいらっしゃったときに私の肩こりがひどくてそのせいで首に負担がかかって力が入っているのかもしれないといわれました。

肩が凝るのは、ホルンを吹いているからでしょうか?
重たいカバンなどを持っているからでしょうか?

あまりよく原因がわかっていません。また、講師の先生には内転筋も鍛えた方が良いといわれました。

首に力が入るのは高いFからGに上がるときです。それまではあまり力は入らないのですが、Gになった時に急に力が入るようです!よく観察して発見しました。

首の力と肩こりにどのような関係があるのか知りたいです。

それとも関係はないのでしょうか?


【回答】

まなさん

すばらしい観察と分析をされましたね。

その調子で、ひとのいう事より、自分の目、耳、身体感覚で観察したこと、
そこから導きだした結論をいちばん大切にしてください。


>私の肩こりがひどくてそのせいで首に負担がかかって力が入っているのかもしれないといわれました

たぶん逆で、首に負担がかかっているから、肩こりになるんだと思います。

首凝り、肩こり、肩甲骨と肩甲骨の間の凝り、はだいたいセットになっています。

関与している筋肉が同じだからです。

考えられる原因は2つ。

① 楽器を吹くとき、マウスピースを最後まで口元まで持ってきていない。つまり、マウスピースと口をつけるときに、頭と首をマウスピース方向へ持っていっている

→ 腕を前方向に動かしつつ、肘を曲げ、楽器を自分の方に向かわせましょう。


②プレスが足りないため、それを補おうとして頭と首がマウスピースにおしつけられている

→プレスはしちゃいけないとよくいわれますが、それは本当ではありません。腕の力でしっかりプレスをしましょう。そうすれば、頭と首は自由でいられます。


③息の圧力が足りないため、頭と首で圧力を作っている。

→お腹の力で息を吐く事で改善します。詳しくはこちら→「息の圧力の作り方」



>講師の先生には内転筋も鍛えた方が良いといわれました

これは、たぶん必要ないと思います。
忘れてしまって大丈夫でしょう。


>首に力が入るのは高いFからGに上がるときです。それまではあまり力は入らないのですが、Gになった時に急に力が入るようです!よく観察して発見しました。

すばらしい発見です。

GとFとでは倍音列が異なるので、実質的には「ただ1音高い」だけではないのです。
Gが出せれば、それはハイBbと実質的には「同じ高さ」なのです。

なので、「ハイBbを吹くつもり」でGを吹いてみてください。

おそらく 「Fと同じ力」でGを出そうとしていて、それでは力が足りなくて、首が緊張するのです。

ですから「ハイBbと同じ力」でやってみましょう。そうするとたぶん、首の力みは減ります。




6 thoughts on “FからGに上がるときに首が力んでしまう….どうしたらいいの?

  1. Pingback: これ以上速く吹けない&ハイトーンがうまくできない高校生トランペット吹きの悩み | バジル・クリッツァーのブログ

  2.  いつも楽しみに読ませていただいています。クラリネット吹きです。楽器を吹いていて肩が凝る、あるいは緊張して逃げたい気持ちになっている時などに、首が前に行って胸とおなかがつぶれて?いることを発見しました。だんごむしが敵に遭って丸まったような感じです。前に行った頭の重さは肩に負担をかける、と聞いたことがあるので、それを少し後ろに戻して、やじろべえの頭みたいに背骨に乗っかってるだけの状態にしてみたらどうか、と思いました。やってみると、つぶれてる胸が普通に戻り(背筋を伸ばすのではなく)楽に音が出せて、首も気持ちも少し楽になりました。また、逆に、伸び伸びと気持ちよく吹けてるなあ、と感じる時、同じような姿勢(首が自由で胸がつぶれてない)になっていることも発見しました。
     私はふだんから重症の肩こり症です。ごはんを食べているとき、ふと「腕の力で楽器を口のほうにもっていく」という話を思い出し、「腕の力で箸のほうを口にもっていく」ということを意識してみたらどうなるか、と思いました。そんなの当たり前にやってることだからいつもと何も変わらないだろうけど、もしかして、、、と思ったので。やってみると、腕の仕事が大幅に増えました。つまり、普段から首のほうで相当食べ物を迎えにいっていたようです。それでは肩が凝っても仕方ないですね。面白い実験でした!

    • yukaさん

      この一連の観察、分析、実験はすごく価値あるものですね!おめでとうございます。

  3.  首が前で胸とおなかがつぶれる「だんごむし体型」は、自分では、防御の気持ちと戦闘的な気持ちが合わさったような感じがします。おなかと胸は逃げたい、でも口は楽器を吹かなきゃ、と思ってるような。猫が腰を引きつつちょいちょいっ、と手を繰り出して怪しいものにちょっかい出しているような感じでしょうか(笑)本当に自信をもって伸び伸び吹いているときの自分の体型は、体が自然に起き上がって伸びて楽器は上がり気味になります。(クラリネットの)ベルは足の間に入り様がありません。いやな緊張をしているとき、観客のほうに向いているのは「頭」ですが、伸び伸びしているときに観客のほうを向いているのは「楽器」特にベルです。もちろんベルを真正面に向けるわけではないですが(あざとくはっきり聴かせる為に作曲者が指示する場合以外はしません)、音を聴かたいのだから自然なことかも、と思います。ベルが後ろを向いているホルンや、横を向いているフルートなどの場合はどうなのかわかりませんが。以上、間違っているかもしれないけどこちらの記事を読んで自分の感じたことです。

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *