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【脱力とは?】
「力み」についてですが、「脱力するにはどうしたらいいか」と考える前に、チェックしたほうがいいことがあります。
◎ そもそも、力んでいるのか?(自分が実際に力みを感じるのか、それとも他人に言われただけなのか)
◎力みは、演奏と関係があるのか?
◎力んだから、上手くいかないのは本当か?うまくいかないと、力んでしまうという可能性もあるか?
◎力まないことができたらうまくいくという保証はあるのか?
などなど。
脱力をしたいと思う時って、どこかで「そうすれば上手くいくから」と思ってたり期待していたりすることが多いかなと思うのですが、そもそもそれって実際はどうなんでしょうね。
力みと一口に言っても、原因は様々です。使う必要のある力を使えていないから力んでいることもよくあります。
そういう場合、必要なのは「もっと力を入れる」ことなんです。そうすると、力みが取れます。あるいは、力んでいるのに演奏がうまくいきます。
ですから、
-いつ
-どういうときに
-何をすると
-体のどこが
-どういうふうにどれぐらい力むのか?
ということを細かく把握していく必要があります。
その次に、
「ではなぜ、そううやって力むのか?」
を考えて、最後に
「その状態を改善するにはどうしたらいいか?」
を考えます。
そうやって観察して分析して、仮説を立てて、効果を検証すること。
それがわたしがレッスンで行うプロセスであり、特にレッスンを継続的に受けて下さる方には自身でも使いこなしていってもらうようにするプロセスなのです。
Basil Kritzer