– – –
【音楽のレッスンで、「自然な動き」をどう考えるか】
指導者の方とやり取りしていて、自分で言ったことがわりとまとまっていたのでここに書いてみました。
『「自然な」動きについてですが、実は「自然」をどう定義するかで中身が大きく変わってくるテーマです。
わたしの考えでは、楽器演奏は「自然」ではなく「高度に訓練された」動きであると表現するようにしています。
そして、それをやるにあたって
・構造的に可能(例えば、関節のない場所で動かそうとすることは構造的に不可能)
・個人的に可能(例えば、未習得の動きは「まだ」不可能)
な動きの選択肢(肘を曲げる、肩甲骨を動かす etc….)の中かから、
『合目的なものを組み合わせて実行する』
と、「目的」が上手に達成されたり、そうやって合目的に遂行された動きを多数みていると、その質を「自然」と思うようになったりするのではないか、
というふうに考えています』
Basil Kritzer