何かできないことやうまくいかないことがあると、「それは奏法に問題があるからではないか….?」と不安がって、奏法をイジリ回す…。
これってもう、中学生からベテランまでよくあることです。
このループにはまっていると、努力はすごいしているし苦労もしてるけれど、「練習」はあまりできなくなっています。
奏法については、不安からランダムに「ここがダメかも」「あそこがダメかも」と首を突っ込んでも、そもそもダメじゃないかもしれないわけで、マイナスをゼロにするようなイメージばかりになっていて、何かが前より少しずつできるようになる形で積み上がっていかない。そんな状況になっていることがよくあるわけです。
できないことがあるなら、そのときあるのは「何がダメか?」が唯一の問いなのではなく、
「どういうテクニックが必要で、どういう練習をしてみることから始めようかな?」
と問うこともできるのです。
〜実践〜
①「自分のペースで、納得できるやり方や楽しめるやり方だけ使って練習する」
② それで出てくる、たとえばもっと高い音を鳴らしたい、などの次の課題については「どういうテクニックが必要で、どういう練習をしてみることから始めようかな?」と考えてみる。「奏法のどこがおかしいからできないんだろうか?」と考えるのではなく。
③ 2で考えたことを実験する。考えたことを意識して実行しながらやったときと、何も意識しない(いままで通り)と、どっちが自分は好きかで選ぶ。
④ 3で選んだことを、また意識して実行する。迷ったらまた、意識するのと何も考えないのとで結果を比較し、自分で選ぶ。