【演奏すること】

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新訳:Singing on the Wind です。前回はこちら

【演奏すること】

確かな技術と良い音楽性を確立するためのハードワークを積んだならば、そしてこれから演奏する作品のための練習と準備を積んだならば、あとはもうあなたの演奏する自由と、能力への信頼を持たせてあげましょう。

ただただ、考えずに、奏でるのです。

【おわりに】

もともとこの教本を書き始めたのは、ホルン演奏に関するわたしの考えを明確に言語化するためでした。

チューリヒ音楽演劇大学のホルン科教授として、そしてチューリヒ・トーンハレ管弦楽団の奏者として、わたしはいつも学んでいます。わたしの生徒たちは、わたしにとって最良の師です。

この教本の多くはホルン演奏の技術的な話題で占められています。

技術はまったくもって目的のための手段ではあり、目的は自身が望むように音楽を生み出す能力にありますが、わたしはこの本で、この本を読む奏者が自分自身の技術と比べて考えていけるようなやり方で演奏の技術的な側面を記述することを試みました。

わたしはこの本では自覚的に、技術的な「問題」については扱いませんでした。それらは1対1のレッスンで解決していくほうが望ましいからです。

この本を読んでくださった方に推薦したい本として、

『アーノルド・ジェイコブズ〜Song and Wind〜』
Brian Frederiksen/Windsong Press Ltd.

『フレンチホルンの演奏技法』
フィリップ・ファーカス/全音楽譜出版社

『So you want a technique』
Ifor James/Ed.Marc Reift

が挙げられます。

最後に、わたしの英国時代の素晴らしい教師たち、

グラハム・ワレン(Graham Warren)
ボブ・マッキントッシュ(Bob McIntosh)
ゼン・ケルシー(Xen Kelsey)
ジョナサン・グッドール(Jonathan Goodall)
アンソニー・ランダール(Anthony Randall)

に感謝を申し上げます。

同様に、ドイツ時代の師 エーリッヒ・ペンツェル(Erich Penzel)、そして特に真の指導者というべき ジャック・メレデス(Jack Meredeth)に感謝を申し上げます。

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ナイジェル・ダウニング氏の著書、「Singing on the Wind」の翻訳はこれを以って完了しました。

このブログに掲載していない翻訳部分、そして

・ダウニング氏本人
・ダウニング氏に師事したドイツ人のプレイヤー
・ダウニング氏に師事した日本人のプレイヤー

の3人へのインタビューを含めた日本語翻訳版の出版を、この秋に予定しています。

どうぞ、お楽しみに!

Basil Kritzer

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