新訳:Singing on the Wind です。前回はこちら
【音を聴く】
ここまで、何をどのように、なぜそうやって演奏するかということについてたくさん述べてきました。
ここで強調しておきたいのは、ホルン演奏の圧倒的に最も大切な面は、わたしたち自身が生み出している音を誠実に聴くことである、ということです。
誠実に自分の音を聴き、それを生み出したい理想の音と比較すること(おそらくはじめは、誰か実在する他人の音でしょう)で、身体的なことや物理的なことを考えるよりよっぽど効率的に演奏技術を向上できることが多いでしょう。
・いまホルンを吹いているその部屋でのあなたの音を、ありのままに聴こうとしてください。わたしたちは、ベルから出ているその音ばかり直接聴こうとしてしまう傾向があります。そこで出ている音がOKなら、ホールでもOKだろうと思ってそうするのですが、必ずしもそうではないのです。
・部屋に鳴るあなたの音をありのままに聴いて、聴こえることに応じて本能的に身体的なことがアジャストするようにしてあげましょう。あなたが聴きたい音が生み出せるように。
こうして誠実に聴けるようになってくると、アンブシュアに対するコントロールを緩和していけるようになります。
それが息の流れを促し、ホルンが共鳴するのを許してくれます。
アンブシュアと息が、こうして自動的にバランスを発見していくようになるのです。
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続く
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