自分を観察するって、どういうことだろう?どんなコツがあるのだろう?

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最近わたしのレッスンを受講してくださったある方から後日メールが届き、『自分を観察するって、どういうことだろう?どんなコツがあるのだろう?』というような質問がありました。

質問されたことに答えることを試み、考えをめぐらしていると、ふと思索が深まりました。やっぱり「質問」ってかけがえのないものですね。

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『レッスンを拝見していると、観察しながら実験しながら現状を把握することが非常に大事という印象ですが、

自己を観察するのにコツはあるのでしょうか…。

もう一人の自分を作るのは、簡単なことではないとおもうのですが。

(どこかの本にすでに書かれていることかもしれません、スミマセン)』
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わたしはこうお返事しました。

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『自己観察スキルについてのご質問ですが、ご質問に答えるにはどうしようかと考えているうちにふと思い至ったのですが、

観察というのは把握することというよりは「問う」ことだと思います。

ですから練習していて、

・結果
・起きていること(過程、経過)
・自分の考えややろうとしていること(意図、アクション)

それぞれについて、疑念ではない疑問形で興味を持って意識や注意を向けているのが「観察」だと思います。

反対に、「正しく把握しよう」とか「正確に理解しよう」というのは、ある意味観察の到達点であって観察の行いではないといいますか、実のところ問いではなく断定の思考になる節があるように感じます。

それこそ3歳児や4歳児みたいに、「ねーねー、どうしてなの?」「なんでなんで?」という気持ちかもしれません。そして、そういった問いには、答えがまだ無かったり、複雑だったり、シンプルでもすごく深いことだったりしますよね。

観察のコツは、ひとが煙たがる、あるいは面倒がる「問い」や「謎」に、子供のような興味を持って眺めたり考えたりすること、のような気がします。

….振り返るとぼくは、そういう姿勢があり続けたために、普通の楽器の先生に無茶な質問をぶつけてばっかりでそれで先生たちからうまく素直に学べずにいた面がありました。それでどうにもならずに、自分で自分の疑問に答える指導者に自分で自分をしてしまった節があります。厄介なものです(笑)』
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…みなさんは、どう思いますか?

Basil Kritzer

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