高校生ホルン吹きの Oさん よりご質問を頂きました。
【質問】
まず一つ目なのですが、今まではお腹を外に張るようにしていたのですが、
【回答】
・息を吐く時にそれをするのは、まちがいなく逆効果です (-_-;)
・息を吸う時は、お腹が緩んでいるから、勝手に外に向かって動きます。なので、「自分で力を使って張ろう」とすると、やっぱり逆効果です。
【質問】
あとは、息がなくなってきたり、
【回答】
・そこはまさに、トレーニングです!
・ただし、ひょっとしたら、頭が落っこちて来てませんか? ためしに「頭を動けるようにしてあげて、身体全部がそれについてこれるようにしてあげよう」という意識を試してみて下さい。
【質問】
また、使いすぎってことはありえますか?(筋肉痛とかまではいかなくてもその状態に近いかんじ)
【回答】
・たぶん、ないです。お腹は強いし、またホルンは力要ります。その力は、お腹と軸担当です。
・ とはいいつつ、「頭を動けるようにしてあげて、身体全部がそれについてこれるようにしてあげよう」という意識を使ってみると、お腹の仕事もバランスが取れて、感覚的にはラクだったり、ラクじゃなくてもいい感じになるかもしれません。
【質問】
使おうとして、固まってしまっているのでしょうか…?
【回答】
・それはあり得るかもしれません。「頭を動けるようにしてあげて、身体全部がそれについてこれるようにしてあげよう」という意識にまずは戻ると、ちょっとすっきりするかも。
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こんにちは。
参ったなぁ~という感想です。
お腹、突き出しています。
ウィーン奏法では息を吐くとき、タンギングをするときに、お腹を突き出す。
実際やってみると、強い息を送り込める気がします。
ノンタンギング奏法の時ってお腹出しませんか?
お腹を出すことが間違っているとすると…悩みそうです。
massy さま
私も、その「ウィーン奏法」の存在は知っています。
・ウィーンフィルという深い歴史と伝統の場の長い実践の中で、師匠から弟子へと感覚的に伝えられて来たバランスややり方を体感的に理解する必要のある秘伝のやり方なのか
・それとも、あるとき誰かが言いだした事が伝えられているだけの程度のことなのか
・「教えられている」ことはそうでも、本当にプレイヤーはそれを「やって」いるのか
など色んなことが気になる「奏法論」です。
いまのウィーンフィルの若いホルンプレイヤー全然やっていないように見える一方で、お年を召した方は確かにそう考えてやってそうに見える。
「ウィーン奏法」ということで「口で説明されている」ことには解剖学的には「それは身体痛めるんじゃないの?」「それは逆効果なんじゃないかな?」と思うことがありますが、でも体感的にやりやすかったり、うまくいくのならば、「それで良い」と思います。
だって、大事なのは、実践だから!
うまくいくのなら、何でもいい。
ただ私は、「口で説明すること」と「実際の身体」に矛盾が無いように気を付けています。「実際の身体」のことを「口で説明」すると、「息を吐くときにお腹をわざと外に押すのは、逆効果」と説明します。
参考になりますかしら??