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ニューヨーク・フィルの2番ホルン奏者、アレン・スパンジャーさんは、アレクサンダーテクニークの教師資格も持っておられて、ニューヨークの音楽学校で教えておられます。
ジュリアード音楽院を卒業したあと、フリーランス演奏家として活動しながら、生計を確立する手段のひとつとして、指導活動に興味があったとのこと。
そして、学生時代にレッスンを受けてとても良いと感じたアレクサンダーテクニークの教師資格を取ろうと考えたとのことです。
学生時代は、「ビッグ・アメリカ・サウンド」の流行りや嗜好に思いっきり影響されて、口の中を大きく広げて、音はくぐもり高い音はぶら下がってばかりだったとのこと。
でも歌のレッスンと、アレクサンダーテクニークのレッスンでそれに気がつき改善できて、より広い音域で自由になったと聞きました。
そんなこんなで、アレクサンダーテクニークの教師資格取得のための勉強をされ、実際にレッスン活動も行いつつの、ニューヨークでのフリーランス演奏活動15年を経過してニューヨーク・フィルに入団。
この話は、オケを目指す学生・奏者にも、そうでない奏者にもとても新鮮な話ですね。
そしていまでは、もちろんニューヨーク・フィルでの演奏に日々が生活の大半を占めている。
その傍らで、ホルンやアレクサンダーテクニークのレッスンも、「たくさんではないけど」(本人談)しているとのことです。
演奏メインのキャリアから、指導メインの活動に移り変わっていくひと。
逆に、
指導中心から演奏がメインになるひと。
両方たくさんこなすようになるひと。
編曲、作曲、楽器製作、音楽事務所など音楽の世界のまたほかの活動に進んでいくひと。
音楽家・音楽活動といっても実に多彩。
スパンジャーさん自身のお話はどうぞこちらでお読みください。
『アレクサンダー・テクニークと音楽』〜現役ニューヨークフィル奏者が語る〜:https://basilkritzer.jp/archives/5635.html