– – – – –
息を吸った状態をキープする練習
– – – – –
オーバーブローになりがちな傾向から、勢いよく吐く以外にも多様な息のコントロールを学びたいわけですが、手始めに次のことをやってみてください。
1:鼻からゆっくり息を吸います。
2:口から「フ~」とゆっくり吐きます。
3:また鼻からゆっくり息を吸い、口から「フー」とゆっくり吐きます。
4:数回それをして息が落ち着いてきたら、鼻からゆっくり息を吸っているときの肋骨の動きを観察したり感じたりします。
5:すると、息を吸うにつれて肋骨が動き、肋骨が広がったり持ち上がってきたりするのがわかると思います。
6:その実感が得られたら、次にゆっくり鼻から息を吸った後に3秒ほど、息を吐くのを待ちます。
7:すると、吸った状態を保つ感覚を感じられると思います。何回かやったり、保つ時間を長めにしたりして、 吸った状態をキープする感覚を体験してください。
8:こんどは、鼻からゆっくり吸い、吸った状態を3秒ほどキープしたら、無理のない範囲でその吸った状態をキープしながら息を吐きます。
9:うまくいけばこの時点で、息は一気に出ていかず、コントロールされた流れ出し方になると思います。
10;最後に、この吐き方で楽器を吹きます。息を吸い、吸った状態をキープしながら音を出します。
これをやってみて、どう変わるか、何か腑に落ちることがあるか、あるいはうまくいかないことや分からないことなどを、ぜひコメント/メール下さい。
Basil Kritzer