高校生のホルン吹きからメールで質問をいただきました。
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【質問者】
はじめまして。ホルンを吹いている高校2年生です。
私は、タンギングを上手くつくことができなくて音の鳴り出しがふわーとなってしまったり、細かい音符などがつながって聞こえてしまいます。
自分でも分かっているのですが 舌の使い方がよくわかりません。
また、タンギングが上手くつけないせいか パキパキとした鋭い音が吹けなく、全体的にふわふわとした音楽になってしまいます。
自分では しっかり息を吸って吐いているつもりなのですが、音量も小さくなってしまいます。
どのようにしたら タンギングをしっかりつけるようになりますか?また、パキパキした音が吹けるようになりますか?
【バジル】
ご質問ありがとうございます。
まず確認したいのですが、
・自分の発音が汚い
・自分の音色が汚い
・自分のタンギングはキツすぎる
ということを気にしたり悩んだりはしていますか?あるいは過去にそういう悩みはありましたか?
お返事お待ちしております。
【質問者】
お返事ありがとうございます。
発音するときに雑音が混ざってしまう時があり、汚いと感じることがあります。
吹きやすい音量での音色はあまり気にしたことはないのですが、音を大きく出そうとすると音量はあまり変わらないのに、音が広がってしまい音色が汚くなってしまいます。
タンギングがキツすぎると感じることはほとんどありません。
【バジル】
なるほど。
2つのメールの文面から推察できる範囲で考えると、発音・タンギングを「はっきり」することがうまくいかない、という点に集約されていますね。
以下のことをためしてみてください。
① これから吹く音の高さ、音量、長さ、リズムをあらかじめ決める。
② それをイメージしながら、自分で指揮をするようなつもりで拍子をとる。しばらくそうしてビートを感じる。
③ 1のイメージを続けながら、マウスピースをしっかり口にくっつけて
④ グッと口をしっかり閉じるくらいのつもりでアンブシュアを作って
⑤ タッ!と思いっきり発音する。たとえロングトーンやメロディックなフレーズのときでも。
やってみてどうなるか、感じること、気づいたこと、疑問になったことなどをまたすぐメール下さい。
【質問者】
①から⑤を試してみたのですが、タンギングは はっきりとつけるようになるのですが、発音するときの音程が定まらなくて音程がぴったりなときもあれば、すごくずれてしまうときもあります。
また、長く吹いているとだんだんタンギングがゆるくなってきてしまいます。
このような場合はどうすればいいでしょうか?
【バジル】
音程に関して:
それはチューナーを見ておっしゃっているのですか?
それとも、自分で音を聴いていてそう感じるのでしょうか?
もしチューナーを見て、ということであれば、中高吹奏楽部でのチューナーの使われ方や音の聴き方の一般的な傾向を見ていてのアドバイスとして、あまり気にしなくてよいと思います。
合奏などで、いつもより非常に音程が合わない、というようなことは起きていますか?
長くなるにつれてタンギングがゆるんでくる:
長く吹き続けるときも、
・音をよく歌いながら(イメージしながら)
・マウスピースをしっかり口につけ続ける
・口をしっかり閉じ続ける
・タンギングを思いっきりつきつづける
ということをやってみるとどうなるでしょうか?
【質問者】
チューナーを見ていて 音程が悪いなと感じていたのですが、合奏になるとあまり気になりませんでした!
長く続けると だんだん意識が薄れてきてしまったり、バテてしまうことが原因だとわかりました。
なので、教えていただいた
① これから吹く音の高さ、音量、長さ、リズムをあらかじめ決める。
② それをイメージしながら、自分で指揮をするようなつもりで拍子をとる。しばらくそうしてビートを感じる。
③ 1のイメージを続けながら、マウスピースをしっかり口にくっつけて
④ グッと口をしっかり閉じるくらいのつもりでアンブシュアを作って
⑤ タッ!と思いっきり発音する。たとえロングトーンやメロディックなフレーズのときでも。
をしっかり常に意識しながら吹くように心がけます!
【バジル】
それはよかった!
チューナーを「見て」判断するだけのときと、実際に合奏やアンサンブルで「聴いて」判断するときとでけっこうちがうのが、面白いですよね。
ありがとうございました。
Basil Kritzer