審査員にできること

きのうは第一回全国ポピュラーステージ吹奏楽コンクールでした。審査員を務めました。
コンクールの審査員は、スクールバンドショーに続きまだ二回目。

審査員ってどうやってやるものなのか。どうやってやるべきなのか。
まだまだ分からないので身構えて臨みましたが、終わってみたら楽しい経験でした。

評価を付けるってのは意外と大した意味がある部分じゃなくて、大事なのは講評のところですね。部員や顧問の先生とコミュニケーションを取る貴重な方法なんだと、やっていて気付きました。

紙と言葉を介したものだけれど、たくさんの団体に直接フィードバックや提案を伝えることができるって、コンクール審査員でないとなかなか機会が無いですね。

コンクールって競争の場なんだとしか思ってなかったけど、良いコミュニケーションの場だったんですね!

17団体聴いて、共通して気がついたのは

呼吸をもっと自由に解放して使う余地がすごくありそうなこと
・それにより響きがものすごい増やせる余地がいっぱいあること
・響きが解放されればバランス・音程・表現の幅などがいずれも一気に良くなるだろう

ということ。

また、

アタック・発音・タンギングが弱いというか、遠慮しすぎ。

おそらくキツくなるとか汚くなるとかを恐れているのだろうけど、それはむしろ響きの問題で、むちゃくちゃ思い切りタンギングしてカツンとはっきり強く発音しても大丈夫。それでも音は綺麗に鳴る。

タテのスッキリ感やリズム感の印象はこれで劇的に向上すると思う。

どのバンドもよく努力し、よく練習している。素晴らしい。

だからこそ、成長の鍵や余地、飛躍のきっかけは思い込みの整理や恐怖・緊張・制限の解消にある気がします。想像をはるかに越えて!

個人的には、出場団体の演奏、審査結果や順位に関係なく、聴いていて鳥肌が立ったり美しさに息を呑んだりテンション上がったりな瞬間がたくさんありました。

そんな刺激に重ねて、審査員の一人でいらしたホルン奏者の福川さんの話をたくさん聞いたのも刺激がいっぱい。

福川さんは、どんな音楽をしたいか・するかということを強調してたくさん話して下さった。

17団体聴いていて、

「自も一緒に吹きたいな」とか、
「自分もこういう体験を聴いているひとと共有したいな」

か感じさせられていたところに福川さんの話だったので、自分はじゃあどんな音楽したいのか?ってすごく考えさせられました。

打ち上げが楽しくて飲み過ぎたけど、その夜はよく眠れました(笑)

Basil Kritzer

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