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現在、大阪シオンウィンドーケストラのトランペット奏者として活躍中の 中嶋尚也 さん。
2014年度まで東京藝術大学大学院でわたしが担当していた授業によく参加してくれていたのですが、卒業・入団後もときどきお会いして質問を頂いたりしています。
大阪シオンウィンドーケストラは、わたしが中学高校時代に吹奏楽部でホルンを吹いていたころの 憧れの楽団!。その楽団に、レッスンでわたしのことを「先生」と呼んでくれるひとが入ったのを知らされたときは、嬉しいのと羨ましいのと誇らしいのと滅相もない気持ちとがごちゃ混ぜになって大変だったのを覚えています。
その 中嶋尚也 さんより、メッセージを頂いたので、本人の許諾を得てご紹介します。
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バジル先生
謹賀新年、今年もよろしくお願いします。
実は今日本番だったんですが、リハーサルの時からそわそわしてて、本番前にTwitterでバジル先生の書いたあがり症についての記事が投稿されており、楽屋で読んでました。
自分に問うというのは、いいですね。すごく考えさせられました。
ありがとうございます!
今日の本番で実践したことは、思い切って客席をじっと眺めてみたことです。
笑顔で。笑顔はポジティブワードですよね。
ばーーと見渡したときに、中高生が多かったんです。自分も学生の頃プロの演奏を聴くのを目を輝かせて待っていたことを思い出したり、憧れるような演奏家になれているのか、そして憧れるような音が出せるのかなど考えました。
音は出すのではなくて出るんだ!
と思った瞬間気持ちがいっきに楽になりました。
そして本番前に読んだ問いは時間をかけて、いろんな答えを見つけていきたいと思いました。長い目で考えていきます。
本番に慣れたいような、慣れたくないようなそんな感じです。いつもいつも考えます。