I.K.さん(ホルン)
バジル先生
こんばんは。ワークショップを受講した I.K. です。
今回も、楽しくてためになるワークショップをありがとうございました。
私の今までの体の使い方遍歴を書かせていただきます。
私が楽器を始めたのは、高校の吹奏楽部です。
その頃から、
「腹に力を入れても入れなくても音は出る。顧問には、
『腹に力を入れろ』と言われるけど、
特に音が良くなるとは思わない」
と、体の使い方に興味がありました。
そこで、バンドジャーナルやパイパース、教則本を多く読みました。
しかし、どの本にも、体に力を入れずに吹きなさいと書かれていました。
自分は、体に力を入れずに吹く方法が知りたいのになぁと思いながら、
教則本を読んだり、レッスンを受けたりしていました。
いくつかの本を読んでいくうちに思ったことがありました。
それは、体に力を入れずに吹くのが結果だとしたら、
もっと根本的な演奏の仕方、体の使い方があるのではないかということです。
その時に出会った本がありましたでした。
吸うときに腹を膨らませる害や、吹くときに腹に力を入れてはいけないなど、
今まで習った楽器奏法の常識が間違っていることに衝撃を受けました。
しばらくはその本を中心に練習をし、
実際に本人にレッスンをしてもらったりもしました。
しかし、本やレッスンでも、望ましい体の使い方の結果が言われていることが多く、
調子に波がありました。言われたように息を入れようとしますが、
なかなかうまくいかず、力むだけということが何回もありました。
レッスンでも、「何で言われた通りに吹けないんだ」と言われることが多くありました。
こちらは、言われた通りに吹こうとしているのですが、できないのです。
できるようになる方法を教えてほしいと思っていました。
段々と、根本的な演奏の仕方、体の使い方に近づいていると感じていましたが、
うまくいかない。そんな悶々とした日々が何年も続きました。
そこで出会ったのが、
『音楽家ならだれでも知っておきたい「からだ」のこと』
という本です。
体のつくりがわかりやすく解説されていました。
実際の体のつくりにボディマップを合わせてみると、楽に吹けるような気がしました。
それから、アレキサンダーテクニーク関係の本を多く読みました。
今まで出会ったどの教則本やレッスンよりも具体的で、
うまくなることに直結する感じがしました。
人体解剖図も買って、勉強しました。
体の仕組みをより細かく知り、
ボディマップを変えると音が変わりました。
「アレキサンダーテクニークこそ、自分が求めていたものかもしれない!」
と感じました。
アレキサンダーテクニークをインターネットで検索していると、
バジル先生のブログを見つけました。
管楽器奏者!しかも、自分と同じホルン!
小山亮先生にも師事している!他人と思えませんでした(すいません。言い過ぎました)。
ブログを全て読ませていただきました。
管楽器奏者向けの、より実践的な内容で、とても勉強になりました。
実際にレッスンを受けてみたい!と思っていたところ、
東京でのワークショップ開催。
ナイスタイミングでした。
実際にバジル先生にレッスンを受けてみると、
やはり、本やブログを読んで知識として知っていることと、
「できる」こととは違うなと実感しました。
自分ひとりでは、できたつもりになっていることが多かったです。
見事に「にせ股関節」から曲がっていることを指摘していただきました。
東京でのレッスンの後から、とても楽しく吹けています。
練習会場に向かう車の中でボディマッピングをしていくと、
楽器を出してすぐの状態でも、ある程度吹けます。
社会人のため、週に一回くらいしか吹けないにも関わらずです。
本当に感謝しています。
バジル先生の、生徒ができたことをしっかり褒めて伸ばす教え方、
教育学的にも、心理学的にも、理想的です。
私もそんな教え方を子どもたちにしていきたいなと感じました。
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バジル先生が生徒の体をアレキサンダーテクニークの視点から分析するように、
私は、バジル先生の教え方を教育学の視点から分析してみました。教員ですので。
また、レッスンをお願いします!
長文をお読みいただきまして、ありがとうございました。