『実用性』 F.M.アレクサンダー著 「自分の使い方」より第一章「テクニークの進化」?管楽器演奏で考えるとこうなる?その1

F.M.アレクサンダーの3冊目となる著書、「自分の使い方」。
この著作の第1章は「テクニークの進化」と名付けらており、アレクサンダーテクニークの成り立ちと理論を最も明確に発見者F.M.本人が述べています。

章の冒頭、
17世紀の哲学者フランシス・ベーコンの引用から始まります。

フランシス・ベーコンは近代科学的世界観の先駆け的な哲学者として知られますが、
ベーコンはこう述べます。

「抽象的な知識は、人間の利益にはつながるとは思わない…
私はより事実に基づいてしっかりした基盤を作って、人間の力と偉大さの
限界を広げることを目的とする…

これをF.M.アレクサンダーが冒頭に持ってきたのは、とても興味深いです。

アレクサンダーテクニークを発展し形にした本人は、その実用性、具体性、そして事実に基づくという性質を印象づけます。

アレクサンダーテクニークは本当ならば、至って具体的で実用的なものなのです。

管楽器演奏に応用する際、アレクサンダーテクニークは「実際に役立って」つまり実用的であってはじめて価値を持ちます。

管楽器演奏のためにアレクサンダーテクニークのレッスンが行われる場合、
受ける方も教える方も、ポイントは

1:演奏の役に立って
2:意味が分かって
3:自分で使える

ということが「実用的」であることを意味するのではないかと思います。

私はそれを毎回のレッスンで実現できて、
かつそれぞれが充分に達成される、そんなレッスンを必ずできる教師を目指します。

その第一歩目として、この要約が管楽器演奏の役に立つようにできれば、と試みます。

つづく

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『実用性』 F.M.アレクサンダー著 「自分の使い方」より第一章「テクニークの進化」?管楽器演奏で考えるとこうなる?その1」への1件のフィードバック

  1. 目次 「自分の使い方」より第一章「テクニークの進化」?管楽器演奏で考えるとこうなる?

    「自分の使い方」より第一章「テクニークの進化」?管楽器演奏で考えるとこうなる?目次 はじめに その1:『実用性』 その2:『心身は統合された一つのものである』 その3:『観察の能力」 その4:『頭の動きから始まる』&『使い方が機能・状態に影響する』 その5:『意識的なカラダの使い方』 Basil Kritzer ホルン&金管トレーナー。 BodyThinking認定コーチ ThinkingBody 認定コーチ 京都華頂女子高等学校音楽科ホルン科講師。 香港生まれ、京都育ち。ドイツ・エッセンフォルクヴァング芸大ホルン専攻卒業。 現在、BODY CHANCE にてアレクサンダー・テクニーク教師養成課程履修中。通訳兼務。 2012年 アレクサンダー・テクニーク講師資格取得予定 バジルの練習動画日誌 にほんブログ村 にほんブログ村

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