– – –
アマチュア女性ホルン吹きとのレッスン。
マウスピースが唇から離れてしまう感じがあり吹きづらいとのこと。
見ていると、けっこう背骨を反り、首と顎を引いている格好になっている。マウスピースから顔が後ろに離れる力がかかっている。
はじめ、これは肩を引いていることが原因かと思った。実際、強く肩を引くと腰も反るので。
しかし、肩や腕の使い方をもっと胸筋を使うような、もっと前に肩も腕も持ってくるようなものを試してみていただいたときに、めちゃくちゃ腕肩の使い方も姿勢も変わったにも関わらず、それにあまり違和感や戸惑いを感じておられなかったことが逆にこれが原因そのものでは無さそうだと感じた。
会話しているうちに御本人の方から、「背骨より前に肋骨がついてて、胸を開いて息を吸うものだとイメージしていたかも」との一言が。
これが原因だ。
イメージされていた肋骨の動きは左右12本ある肋骨の上の方のやつだけ当てはまるもの。
また、変えた方の腕肩の使い方のときは「すごく胸筋使ってる感覚。そして吸いやすい」とおっしゃってもいたので、
『その胸筋が肋骨を持ち上げてて、それが胸を開くということなんですよ。肩を引くことじゃなくて』
と説明したらすごく合点がいかれた様子。
肋骨の上部、中部、下部それぞれの付き方動き方をおおまかに説明して、そのイメージと胸筋を使って吹いてみていただいたら、
「いちばん息が吸いやすく、吹きやすく、音がしっくりきた」
とのことで、そこでレッスン終了🤗
久々にボディマッピングがポイントとなるレッスンであった。
BasilKritzer