【程度問題と種類問題】

比較的珍しく歌い手さんもレッスンにいらしっしゃいました。

ある特定の背骨の使い方をされていたのでそれとは異なる使い方を提案・実験したら、何度やっても結果が良好だったのですが、途中から元の使い方をまたなさっていました。

何か誤解もしくは理解の不明点があるのかな、と思っていましたが、よくよく話を聞くと、過去に歌唱テクニックに関する案・イメージを「やり過ぎて」悪い作用があった経験から、提案した背骨の使い方も「やり過ぎない」ように意識していたとのこと。

そうすると元のやり方に戻るということは、この体の使い方は「程度問題」ではなくて「種類のちがい」ということだったということなんだろうな、と考えました。

また、過去の経験から、新しい使い方を選ぶかもとのやり方に戻すかの判断は本人がするべきことなので、

「やり過ぎない=元通り」、
「やる=新しい(変化・いままでと異なる)」

という対応関係になっていることをフィードバックするだけが適切十分なんだと思い至り勉強になりました。

変化を起こす方法、その変化から得られる結果や性質も本人は把握したわけで、あとはそれをしたいかやめときたいかを選べるということ。

程度問題の物事なのか、種類のちがいである物事なのか、それを区別して把握するというテーマは以前も思い至ったが再度こうして考えることになりました。

何かけっこう重要ポイントな気がします。

・・・さらにまとまりその区別をツールとして(私が)使いこなすまでは、あと1、2年かかりそうだけど、楽しみだ!

Basil Kritzer

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